Day 4 in Glasgow : SS champs of Japan reach last 8 while Akane fails

世界選手権4日目、各種目の3回戦が行われ、日本勢はスーパーシリーズ(SS)優勝経験のあるシングルス1人、ダブルス4ペアがベスト8に入った。ただ、SS優勝3回の山口茜選手は、大会前の強化合宿で対策を練ってきた年下の中国チェン・ユーフェイ選手に初黒星を喫し、世界戦初挑戦をベスト16で終えた

女子シングルス準々決勝進出をかけて、日本から3人がこの日の試合に臨んだが、勝ち残ったのは大堀彩選手との同国対決を制した奥原希望選手。会場内を舞う風などエミレーツアリーナの特徴をしっかりつかみ、前日の2回戦より、ライン際を狙ったシャトルコントロールの精度を高め、要所を抑えたプレーでストレート勝ちした

山口選手の相手は、2016年世界ジュニアチャンピオンの19歳チェン・ユーフェイ選手。過去3戦負けなしだったが、チェン選手が世界選手権前1カ月に行われた中国選手団の強化合宿で相当追い込んできた成果もあり、第1ゲームを失う。第2ゲームは山口選手がリードを奪うが、14-11から6連続得点を決められ逆転を許すと、その後は1点差まで詰めるのが精一杯で、19-21で敗れた

山口選手は試合後、負けたこと以上に自分のプレーを出せなかったことを悔やんだ。過去の対戦時と比べた相手の変化について聞くと、これまでは速い展開が多かったが、今回は大きな展開を織り交ぜながらきて、自分がそれに十分対応できなかったと説明した

勝ったチェン選手は、これまで負け続けていた山口選手に勝つため、事前合宿で相当鍛え上げ、試合には失うものなく挑んだ、と試合後語った。また、中国の女子シングルスコーチで、自身も2003年に世界選手権を制しているツァン・ニン氏は、山口選手の体のターンの速度が遅いと分析し、左右に振る作戦を取ったと明かした

女子シングルスではこの日、第1シードの山口選手のほか、第2シードの韓国ソン・ジヒョン選手がインドのサイナ・ネワル選手に敗れ姿を消した。一方で、開催国スコットランドのカースティ・ギルモア選手は第6シードの中国ホー・ビンジャオ選手を破る金星を挙げ、会場を大いに沸かせた

男子ダブルスは、日本の2ペアが3回戦に臨み、園田啓悟・嘉村健士組がベスト8入りを決めた。相手は過去1勝5敗と分の悪いインドネシアのリッキー・カランダ・スワルディ/アンガ・プラタマ組だったが、気持ちを切り替えて臨み、オープンニングゲームを先取。先行された第2ゲームも、終盤17-20とゲームポイントを握られてから逆転しマッチポイントをつかんでみせる。ここでは決めきることができなかったが、ファイナルゲームは出だしから一度もリードを譲ることなく快勝した

園田・嘉村組は、2回戦の反省を踏まえ、シャトルの飛ばないこの会場ではスマッシュを打っても決まらない。よりクオリティの高い球にするよう、短期間で修正を加え、それが機能したと説明した。既に第1シードと第5シードが姿を消したことを自分たちにとってチャンスとみるか尋ねると、「男子ダブルスは誰が勝ってもおかしくない」と強調し、気を引き締めて次の試合に臨む姿勢を確認した

金子祐樹・井上拓斗組は第2シード、デンマークのマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組に挑んだ。第1ゲームから競り合いを演じ20-19と先にゲームポイントをつかむが、直後に3連続得点を決められ20-22で落とす。第2ゲームは、デンマークペアに中盤抜け出されて10-15と劣勢に立たされながら徐々に追い上げ、17-17で追いつき、そのまま逆転。試合をふりだしに戻す。しかしフィナルゲームに入ると、実績、経験ともに上のボー/モゲンセン組が次々に得点を重ねていく。金子・井上組は反撃の糸口を見いだせないまま、12-21で敗退した

金子・井上組に試合後、実際に対戦して感じた、この先、上位大会SSなどで勝っていかなければならない世界ランク2位との力の差を聞くと、「サーブ周りの安定さ」(金子)、「レシーブに回った時」(井上)と答えた。ただ、ラリーに持ち込めれば勝負できるとの自信も得たもよう。初めて出場した世界選手権全体を通じての収穫は何か尋ねると、「こういった大きな大会で小林・保木組に勝てたこと」と述べた

女子ダブルスは、出場4ペアが揃って初戦(2回戦)を突破したが、3回戦では同国対決があり、日本4番手の福万尚子・與猶くるみ組が、1番手の高橋礼華・松友美佐紀組にファイナルゲーム19-21で競り負け、姿を消した。ただ、高橋・松友組が試合後、「相手がいいプレーをした」と率直に認めた通り、福万・與猶組はこの試合、第1シードをとことん追い込んだ。福万、與猶両選手は、「自分たちが今やろうとしていることはでき、トップとも競れた。ただ、それでも勝てなかったということは、まだやらなければいけないことがある」と述べ、敗戦にも手ごたえを得て前を向いた

一方、勝った高橋・松友組は、世界選手権での過去最高成績であるベスト16越えに挑む試合の相手が日本ペアとなったのは嫌だったと認めた。それでも、とりわけファイナルゲーム、8-11とリードされて折り返して以降、本来の姿に近いプレーを取り戻して競り勝ち、世界戦初のメダルをかけて中国ぺアと戦う準々決勝へ、弾みをつけた

女子ダブルスでこの日、圧巻のプレーを見せたのは3番手の福島由紀・廣田彩花組。高橋・松友組を破ったこともある世界6位、中国ホワン・ドンピン/リ・インフェイ組を第1ゲーム、わずか3点に抑え込むと、続く第2ゲームも取ってストレート勝ち。難なくベスト8進出を決めた

2番手の米元小春・田中志穂組は、2年前の初対戦で敗れている世界12位、ブルガリアのストエバ姉妹と2度目の顔合わせ。第1ゲームを取るが、第2ゲームは奪い返されファイナルゲームへ。序盤からリードするも、終盤追い上げられ18-19と逆転を許す。しかしここからひっくり返して21-19で競り勝った

混合ダブルス日本勢唯一の勝ち残り、数野健太・栗原文音組は過去2戦2敗の世界5位、イングランドのクリス・アドコック/ガブリエル・アドコック組に挑んだ。しかし力及ばず、リオデジャネイロ五輪と同じベスト8入りは果たせなかった

この結果、前日の男子シングルスに続いて、混合ダブルスから日本勢が姿を消した

一方、混合ダブルスではこの日、デンマークのヨアキム・フィッシャー・ニールセン選手が第1ゲーム前半、右足首を痛めるアクシデント。途中棄権を余儀なくされた

世界6位で今大会第6シードに入ったヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン組は、2009年と14年の2度、世界戦で銅メダルを獲得している

ヨアキム・フィッシャー・ニールセン選手は骨折したと伝えられており、40歳で世界トップレベルのパフォーマンスを維持している同選手の状態が懸念される

(追記:手術が28日に行われ、約6週間後にリハビリが開始される予定)

◆日本選手4日目の結果

【女子シングルス】

山口茜(世界2位)<18-21,19-21>チェン・ユーフェイ(中国、世界11位)

奥原希望(世界8位)<22-20,21-15>大堀彩(世界15位)

【男子ダブルス】

園田啓悟・嘉村健士(世界4位)<21-18,22-24,21-15>リッキー・カランダ・スワルディ/アンガ・プラタマ(インドネシア、世界10位)

マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)<22-20,19-21,21-12>金子祐樹・井上拓斗(世界19位)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)<18-21,21-15,21-19>福万尚子・與猶くるみ(世界11位)

米元小春・田中志穂(世界7位)<21-12,15-21,21-19>ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、世界12位)

ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界6位)<3-21,14-21>福島由紀・廣田彩花(世界9位)

【混合ダブルス】

クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界5位)<21-15,21-16>数野健太・栗原文音(世界14位)

 

◆準々決勝の対戦カード

【男子シングルス】

ソン・ワンホ(韓国、世界1位)対キダンビ・スリカンス(インド、世界8位)

リン・ダン(中国、世界7位)対ウォン・ウィンキ(香港、世界14位)

ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界3位)対チョウ・ティエンチェン(台湾、世界6位)

チェン・ロン(中国、世界5位)対ティエン・ホウウェイ(中国、世界11位)

【女子シングルス】

ラッチャノク・インタノン(タイ、世界8位)対チェン・ユーフェイ(中国、世界11位)

プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界5位)対スン・ユ(中国、世界6位)

カロリナ・マリン(スペイン、世界4位)対奥原希望(世界8位)

サイナ・ネワル(インド、世界16位)対カースティ・ギルモア(スコットランド、世界31位)

【男子ダブルス】

モハンマド・アーサン/ライアン・アグン・サプトロ(インドネシア、世界30位)対キム・ドクヨン/チュン・ウイソク(韓国、世界54位)

園田啓悟・嘉村健士(世界4位)対マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング(デンマーク、世界7位)

マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界3位)対ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界6位)

マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)対ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、世界8位)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対バオ・イーシン/ユー・シャオハン(中国、世界19位)

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界4位)対チョン・ギョンウン/シン・スンチャン(世界5位)

チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界3位)対福島由紀・廣田彩花(世界9位)

クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界2位)対米元小春・田中志穂(世界7位)

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界1位)対プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界7位)

クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界5位)対タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、世界15位)

タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)対ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界16位)

ルー・カイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界2位)対リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、世界13位)

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