Shuttlers to beat at World Junior, new Asia Junior champs born

アジアジュニア(U19)選手権は、団体戦に続いて個人戦が26~30日に行われ、2年続いていた中国の全種目制覇が途絶え、表彰式では4つの国歌が流れた。日本は全国高校総合体育大会と日程が一部重なり出場しなかったが、この大会のメダリストは、10月世界ジュニア選手権で倒さねばならない相手となる(※各種目メダリストの集合写真は本文下段にあり)

WS runner-up

女子シングルスは、インドネシア期待の第1シード、グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン選手が団体戦決勝で負傷し出場を取りやめたが、第2~4シードはベスト4にしっかり残った。準決勝では、既にシニアの大会ベトナムオープングランプリ(GP)で優勝実績のある第2シード、シンガポールの18歳ヨー・ジアミン選手に、2013年世界選手権覇者ラッチャノク・インタノン選手と同じクラブに所属するタイの16歳パッタラスダ・チャイワン選手が勝利。別の山を勝ち上がった中国の17歳ハン・ユエ選手とタイトルを争った

WS champion

決勝は、ハン選手が主導権を握ったまま優位に試合を進め、ストレート勝ち。2011年に優勝したスン・ユ選手の後、プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ、大堀彩、山口茜の3選手に奪われたアジアジュニア女王の称号を、ホー・ビンジャオ、チェン・ユーフェイに次いで3年連続で守った

ハン選手は表彰式の後、BadPaL らの取材に応じ、「相手が年下だったこともあり、リラックスしてプレーできた。ただこの大会で優勝はまったく予想していなかった。うれしい」と笑顔で語った。一方、敗れたチャイワン選手は BadPaL に対し、16歳ながら、「準優勝には満足していない」ときっぱり。より強くなって、10月の世界ジュニア選手権、来年のアジアジュニア選手権に戻ってくる、と決意を語った

MS runner-up

男子シングルスは、昨年銅メダルの第1シード、インドのラクシャ・セン選手、昨年銀メダルの第2シード、台湾リー・チアハオ選手ががそろってベスト8を前に敗退。誰が勝ってもおかしくない状況となる中、マレーシアのリョン・ジュンハオ選手と中国バイ・ユーペン選手が決勝に進んだ

MS champion

決勝は、第6シードのリョン選手がオープニングゲームを21-6と圧倒。第2ゲームも先にマッチポイントを握る。しかし、ノーシードから勝ち上がったバイ選手が追い込まれながら精神的な強さを見せ、22-20と逆転。試合をふりだしに戻す。ファイナルゲームもバイ選手がペースをつかみリードするが、後半に入るとリョン選手が追い上げ逆転に成功。追いすがるバイ選手を、最後は21-17で振り切った

マレーシアがこの種目で優勝者を輩出するのは、2011年ズルファルディ・ズルキフリ選手、13年スー・テクジ選手に続いて、リョン選手が史上3人目

MD champion

ともに中国と韓国の対決となった男女ダブルスの決勝は、両国がタイトルを分け合った。男子はノーシードの中国16歳ペア、ディー・ヅ―ジエン/ワン・チャン組が、第2シードの韓国ナ・ソンスン/イ・サンミン組をストレートで抑え込んだ

中国勢による男子ダブルス制覇は、◆2013年:リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ組◆14年:ホワン・カイシアン/ツェン・シウェイ組◆15年:ツェン・シウェイ/ホー・ジティン組◆16年:ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ組――に次いで、5年連続

WD champion

これに対し女子は、第3シードの韓国イ・ユリム/ペク・ハナ組が、ノーシードから決勝まで進んだ中国シア・ユーティン/リュウ・シュエンシュエン組の攻撃を堅いディフェンスで封じ、ストレート勝ちしている

韓国勢がアジアジュニアで女子ダブルスのタイトルを取るのは、12年のシン・スンチャン/イ・ソヒ組以来、5年ぶり3ペア目

Mixed doubles champion

混合ダブルスは、ホスト国から唯一、最終日まで残ったレハン・ナウファイ・クシャルジャント/シティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ組が、団体戦準決勝で大林拓真・齋藤夏組をストレートで破った韓国ナ・ソンスン/ソン・アヨン組にファイナルゲームに持ちこまれながらも、観客の声援を背に勝利。インドネシアに2012年以来5年ぶりの金メダルをもたらし、会場に駆け付けた多くのファンや関係者から祝福を受けた

Let’s see how SEONG Ah Yeong of Korea will come back

一方、敗れた韓国のソン・アヨン選手は、この種目、韓国3ペアが並んだ表彰式でも、1人笑顔を見せず、涙を浮かべていた。先に実施されるアジアジュニア選手権でこのような悔しさを味わった選手は、ここから雪辱を期してくるため、10月の世界ジュニア選手権では要注意のプレーヤーとなる

なお日本は今大会、個人戦に出場できなかったことで、2011年から続いてきたメダル獲得が6年で途切れた

◆2011年:銅2個(桃田賢斗、鳥居彩乃・櫻本絢子)

◆2012年:金1個(桃田賢斗)、銀1個(奥原希望)、銅1個(山口茜)

◆2013年:金1個(大堀彩)

◆2014年:金1個(山口茜)、銀1個(常山幹太)、銅3個(常山幹太・下農走、渡辺勇大・三橋健也、川島里羅・尾崎沙織)

◆2015年:銅3個(渡辺勇大、荒木萌恵、志田千陽・松山奈未)

◆2016年:銅1個(川島美南・上杉夏美)

◆2017年:個人戦不出場

準々決勝(28日)の結果

【男子シングルス】

リン・チュンイ(台湾)<18-21,21-18,15-21バイ・ユーペン(中国)

チェン・チティン(台湾、第4シード)<15-21,21-9,20-8棄権>イクサン・レオナルド・イマヌエル・ルンベイ(インドネシア、第16シード)

クンラウット・ウィティサン(タイ、第3シード)<21-13,21-16>リ・シーフォン(中国)

リョン・ジュンハオ(マレーシア、第6シード)<15-21,21-16,21-13>グ・ジュンフェン(中国)

【女子シングルス】

ウーン・チシュエン(マレーシア)<14-21,21-15,21-13>ワン・ジューイ(中国)

ハン・ユエ(中国、第4シード)<21-8,21-16>アーカルシ・カシャップ(インド、第5シード)

パッタラスダ・チャイワン(タイ、第3シード)<21-16,21-19>リ・ウェンメイ(中国)

ヨー・ジアミン(シンガポール、第2シード)<21-18,15-21,22-20>チョイルンニサ(インドネシア)

【男子ダブルス】

ドゥラヴ・カピラ/クリシュナ・プラサド・ガラガ(インド、第1シード)<21-21,11-21>ウン・ツェヨン/チア・ウェイジエ(マレーシア)

ナッタパト・トリンカジー/ワチラウィト・ソトン(タイ、第4シード)<15-21,21-19,16-21>ディー・ヅ―ジエン/ワン・チャン(中国)

ワン・チャン/シン・テヤン(韓国)<21-18,21-18>ムハンマド・ショヒブル・フィクリ/アビユ・ファウザン・マジド(インドネシア)

ナ・ソンスン/イ・サンミン(韓国、第2シード)<21-23.21-18,21-19>アドナン・マウラナ/リズキ・アダム(インドネシア)

【女子ダブルス】

ピサ・ハニングテャス・メンタリ/セレナ・カニ(インドネシア、第7シード)<13-21,17-21>シア・ユーティン/リュウ・シュエンシュエン(中国)

ジャウザ・ファディラ・スギアルト/リブカ・スギアルト(インドネシア、第4シード)<21-12,21-15>ツォウ・メン/ヤン・チェンシュエ(中国)

イ・ユリム/ペク・ハナ(韓国、第3シード)<21-14,21-12>パーリー・クーン・レ・タン/トー・イイウェイ(マレーシア、第5シード)

アガサ・イマヌエラ/シティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ(インドネシア、第2シード)<21-11,21-12>ツェン・ユーチ/チャン・エンティン(台湾、第6シード)

【混合ダブルス】

チャン・イージュン/パーリー・クーン・レタン(マレーシア、第6シード)<18-21,14-21カン・ミンヒョク/ペク・ハナ(韓国)

ナ・ソンスン/ソン・アヨン(韓国、第3シード)<21-18,21-11>ドゥルブ・カピラ/U.K.ミスラ(インド、第8シード)

ワン・チャン/キム・ミンジ(韓国、第7シード)<14-21,22-20,21-15>ファン・チウユエ/リュウ・シュアンシュアン(中国)

レハン・ナウファイ・クシャルジャント/シティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ(インドネシア、第5シード)<21-18,19-21,21-17>マン・ウェイチョン/タン・スエジョウ(マレーシア)

準決勝(29日)の結果

【男子シングルス】

チェン・チティン(台湾、第4シード)<13-21,13-21バイ・ユーペン(中国)

クンラウット・ウィティサン(タイ、第3シード)<21-19,14-21,21-23リョン・ジュンハオ(マレーシア、第6シード)

【女子シングルス】

ハン・ユエ(中国、第4シード)<21-11,21-17>ウーン・チシュエン(マレーシア)

ヨー・ジアミン(シンガポール、第2シード)<21-15,17-21,17-21パッタラスダ・チャイワン(タイ、第3シード)

【男子ダブルス】

ウン・ツェヨン/チア・ウェイジエ(マレーシア)<21-23,13-21ディー・ヅ―ジエン/ワン・チャン(中国)

ナ・ソンスン/イ・サンミン(韓国、第2シード)<18-21,21-10,21-19>ワン・チャン/シン・テヤン(韓国)

【女子ダブルス】

ジャウザ・ファディラ・スギアルト/リブカ・スギアルト(インドネシア、第4シード)<16-21,17-21シア・ユーティン/リュウ・シュエンシュエン(中国)

アガサ・イマヌエラ/シティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ(インドネシア、第2シード)<18-21,12-21イ・ユリム/ペク・ハナ(韓国、第3シード)

【混合ダブルス】

ナ・ソンスン/ソン・アヨン(韓国、第3シード)<22-20,18-21,21-19>カン・ミンヒョク/ペク・ハナ(韓国)

レハン・ナウファイ・クシャルジャント/シティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ(インドネシア、第5シード)<21-17,22-20>ワン・チャン/キム・ミンジ(韓国、第7シード)

決勝(30日)の結果

【男子シングルス】 リョン・ジュンハオ(マレーシア、第6シード)<21-6,20-22,21-17>バイ・ユーペン(中国)

【女子シングルス】 パッタラスダ・チャイワン(タイ、第3シード)<15-21,13-21ハン・ユエ(中国、第4シード)

【男子ダブルス】 ナ・ソンスン/イ・サンミン(韓国、第2シード)<19-21,11-21ディー・ヅ―ジエン/ワン・チャン(中国)

【女子ダブルス】 イ・ユリム/ペク・ハナ(韓国、第3シード)<21-12,21-19>シア・ユーティン/リュウ・シュエンシュエン(中国)

【混合ダブルス】 ナ・ソンスン/ソン・アヨン(韓国、第3シード)<19-21,21-19,9-21レハン・ナウファイ・クシャルジャント/シティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ(インドネシア、第5シード)

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各種目のメダリスト

【男子シングルス】

金メダル: リョン・ジュンハオ(マレーシア、第6シード)

銀メダル: バイ・ユーペン(中国)

銅メダル: クンラウット・ウィティサン(タイ、第3シード)、チェン・チティン(台湾、第4シード)

【女子シングルス】

金メダル: ハン・ユエ(中国、第4シード)

銀メダル: パッタラスダ・チャイワン(タイ、第3シード)

銅メダル: ヨー・ジアミン(シンガポール、第2シード)、ウーン・チシュエン(マレーシア)

【男子ダブルス】

金メダル: ディー・ヅ―ジエン/ワン・チャン(中国)

銀メダル: ナ・ソンスン/イ・サンミン(韓国、第2シード)

銅メダル: ウン・ツェヨン/チア・ウェイジエ(マレーシア)、ワン・チャン/シン・テヤン(韓国)

【女子ダブルス】

金メダル: イ・ユリム/ペク・ハナ(韓国、第3シード)

銀メダル: シア・ユーティン/リュウ・シュエンシュエン(中国)

銅メダル: アガサ・イマヌエラ/シティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ(インドネシア、第2シード)、ジャウザ・ファディラ・スギアルト/リブカ・スギアルト(インドネシア、第4シード)

【混合ダブルス】

金メダル: レハン・ナウファイ・クシャルジャント/シティ・ファディア・シルバ・ラマダンティ(インドネシア、第5シード)

銀メダル: ナ・ソンスン/ソン・アヨン(韓国、第3シード)

銅メダル: ワン・チャン/キム・ミンジ(韓国、第7シード)、カン・ミンヒョク/ペク・ハナ(韓国)

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