USオープンGPゴールド準決勝、B代表ながら世界選手権への出場権を得ている大堀彩選手と金子祐樹・井上拓斗組、それに前週、カナダオープンGP優勝の永原和可那・松本麻佑組が勝って、決勝に進んだ。このメンバーが揃って決勝に進むのは、昨年のタイオープンGPゴールド以来2度目
日本シングルス陣唯一の勝ち残りとなった大堀選手は、韓国イ・チャンミ選手と対戦。世界ランクは下位ながら、4月のアジア選手権では奥原希望、中国スン・ユ両選手を破ってベスト4に入った実力の持ち主で、今大会でも開催国期待の第1シード、ツァン・ベイウェン選手を倒している

大堀選手は第1ゲームを失った後、第2ゲーム、終盤19-17とリードした場面から連続得点を許し、19-20と逆転される。しかしここから踏ん張り、合わせて4つのマッチポイントを凌ぎ、相手にもゲームポイントを次々に凌がれながら28-26でこのゲームを取る。ファイナルゲームは、逆に15-17の劣勢から5連続得点を決めてマッチポイント。1点差まで詰め寄られたが、最後は攻めきった
大堀選手のGPゴールド決勝進出は、2016年のニュージーランドオープンとタイオープン、17年のタイマスターズとチャイナマスターズに続いて5度目。タイトルは2度獲得している
金子・井上組の相手は、韓国チェ・ソルギュ/キム・ジェファン組。ペアとしては台湾オープンGPゴールドからまだ3大会目の「駆け出し」だが、イ・ヨンデ選手らベテランが抜けた韓国男子ダブルス陣を支える若手として期待は大きい。ただ、今大会第2シードの金子・井上組は第1、第2ゲームともに追い上げられながらも要所を締め、ストレート勝ちで、2016年タイオープン、17年チャイナマスターズに次ぐ3度目のGPゴールド決勝進出を決めた。決勝では、GPゴールド初制覇をかけ、第1シードの台湾ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ組とぶつかる
日本勢同士の対決となった女子ダブルス準決勝、永原・松本組は、勢いに乗る東野有紗・中西貴映組を抑えて、この大会、2年連続で最終日まで残った。金子・井上組と同様、通算3度目のGPゴールド決勝で、初のタイトル奪取を狙うと同時に、カナダオープンGPに次ぐ2週連続優勝もかかる
一方、日本勢がいない2種目の決勝は、男子シングルスがインド、混合ダブルスが韓国による同国対決となった
準決勝の結果
【男子シングルス】
カシャップ・パルパリ(インド、世界59位)<15-21,21-15,21-16>ホ・クワンヒ(韓国、世界111位)
プラノイ・ハシーナ・スニルクマール(インド、世界23位)<21-14,21-19>グエン・ティエンミン(ベトナム、世界66位)
【女子シングルス】
大堀彩(世界17位)<14-21,28-26,21-19>イ・チャンミ(韓国、世界35位)
カースティ・ギルモア(スコットランド、世界37位)<21-16,16-21,15-21>ミッシェル・リ(カナダ、世界59位)
【男子ダブルス】
ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ(台湾、世界16位)<21-12,12-21,22-20>B.スミース・レディ/マヌ・アトリ(インド、世界38位)
金子祐樹・井上拓斗(世界24位)<24-22,21-19>チェ・ソルギュ/キム・ジェファン(韓国、世界169位)
【女子ダブルス】
永原和可那・松本麻佑(世界48位)<21-19,23-21>東野有紗・中西貴映(世界292位)
キム・ソヨン/チェ・ユジョン(韓国、世界19位)<30-28,19-21,20-22>シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、世界204位)
【混合ダブルス】
ベン・レーン/ジェシカ・ピュー(イングランド、世界47位)<14-21,13-21>キム・ウォンホ/シン・スンチャン(韓国、世界189位)
ソ・スンジェ/キム・ハナ(韓国、世界99位)<21-13,21-13>権藤公平・永原和可那(世界160位)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】 プラノイ・ハシーナ・スニルクマール(インド、世界23位)対カシャップ・パルパリ(インド、世界59位)
【女子シングルス】 大堀彩(世界17位)対ミッシェル・リ(カナダ、世界59位)
【男子ダブルス】 ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ(台湾、世界16位)対金子祐樹・井上拓斗(世界24位)
【女子ダブルス】 永原和可那・松本麻佑(世界48位)対シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、世界204位)
【混合ダブルス】 ソ・スンジェ/キム・ハナ(韓国、世界99位)対キム・ウォンホ/シン・スンチャン(韓国、世界189位)