Ayaka/Misaki beats Top Malaysian in Wuhan,also for GoldCoast

アジア選手権準々決勝、高橋礼華・松友美佐紀組が、5月の男女混合国・地域別対抗戦スディルマン杯で日本にとって最初の壁となるマレーシアのエースペアを相手に、その盤石さを強く印象付けた。ほかに山口茜選手、園田啓悟・嘉村健士組がベスト4入りした

Defending champion, Ayaka and Misaki @archives

高橋・松友組はこれまでウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン組に対し、初めて1ゲーム落としたリオデジャネイロ五輪準々決勝を含め8戦負けなし。ただ、マレーシアのエースは前日の2回戦で、中国ペアに逆転勝ちし勢いを得ていた

第1ゲーム開始直後から高橋・松友組がリードするが、8-8で並ばれると、積極的に前に詰めてくるマレーシアペアにインターバルを挟んで4連続得点を決められ、逆転を許す。ただ、世界ランク1位は、相手の勢いに崩れることなくしっかり押し戻し、逆に5連続得点で主導権を奪い返すと、そのままオープニングゲームを取る。第2ゲームに入ると、勢いの落ちたマレーシアペアを緩急織り交ぜた攻撃で翻弄。前半、後半それぞれ5点ずつしか与えず、圧倒した

日本は、5月21日に開幕するスディルマン杯の一次リーグで、マレーシアと同じC組に入っている。高橋・松友組は、オーストラリア・ゴールドコーストでも対戦が予想されるウーン/フー組に、今回の「前哨戦」を通じ、あらためて、「勝てない相手」との残像を強く焼き付けた

女子シングルスの山口選手は、対戦成績6勝6敗と互角のタイのラッチャノク・インタノン選手とベスト4入りをかけて戦った。スーパーシリーズ(SS)3週連続優勝など際立った成績を残した昨シーズンほどの勢いはなく、世界ランクも10位にとどまっているが、直近の対戦、全英オープンでは敗れており、あなどれない相手であることに変わりはない

試合はラッチャノク選手主導で進み、9-15と最大6点差をつけられる。しかし山口選手はここから挽回。12-16と4点差まで詰めた後、9連続得点を決め、第1ゲーム先取に成功する。第2ゲームはこの流れをつなげた山口選手が着実に点数を重ねていき、19-15とリードをする。ところが今度はラッチャノク選手が反撃。山口選手のミスもあり、19-19と追いつかれてしまう。次の1点をラッチャノク選手のサイドアウトで得た山口選手が、マッチポイントを握って放ったスマッシュはサイドライン際に落ち、線審はアウトの判定。山口選手は即座にチャンレジを申請し、ホークアイによって判定が覆り、準決勝枠を確保した

男子ダブルスの園田・嘉村組は、中国がスディルマン杯要員として呼び戻した33歳のベテラン、フー・ハイファン選手がツァン・ナン選手と組むリオ五輪金メダリストと対戦する予定だった。しかし、ツァン選手が体調不良を訴え棄権し、労せずベスト4に入った。ツァン選手は混合ダブルスも棄権している。結果的に、園田・嘉村組はこの種目、準決勝に進んだ唯一の中国以外のペアとなった

日本から準々決勝に臨んだもうひとペア、小林優吾・保木卓朗組は、中国4番手のワン・イーリュ/ホワン・カイシアン組と互角の試合をするも、勝負どころで点を取ることができず敗れ、ベスト4入りを逃した。とりわけ第2ゲームは20-16から合わせて8つ、ゲームポイントを握りながら、日本ペアは次の1点がどうしても奪えなかった

中国は男子シングルスでも準決勝枠4つのうち3つを占め、マレーシアのリー・チョンウェイ選手への「包囲網」を完成させた。昨年優勝の世界1位チョンウェイ選手がタイトルを守るには、準決勝で、マレーシアオープンSSプレミア決勝で敗れたリン・ダン選手。決勝では、リオ五輪金メダルのチェン・ロン選手または世界ランク中国1番手のシー・ユーチ選手という中国の強豪2人を連破しなければならない

一方、女子2種目では、シングルス1人、ダブルス1ペアしか準決勝に進めず、中国チームの思惑通りにはいかなかった。これに対し韓国からは、女子シングルスに予選勝ち上がりのイ・チャンミ選手、女子ダブルスにユ・ヘウォン/キム・ヘリン組という「新顔」が、アジア選手権ベスト4に名乗りを挙げている

準々決勝の結果

【男子シングル

リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)〈21-18,21-13〉スー・ジェンハオ(台湾、世界32位)

リン・ダン(中国、世界8位)〈21-14,21-12〉チョウ・ティエンチェン(台湾、世界6位)

ソン・ワンホ(韓国、世界4位)〈16-21,15-21〉シー・ユーチ(中国、世界5位)

チェン・ロン(中国、世界9位)〈21-17,21-13〉ウン・カロン(香港、世界10位)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、世界1位)〈21-11,21-7〉チェン・ユーフェイ(中国、世界12位)

ニチャオン・ジンダポン(タイ、世界16位)〈19-21,9-21〉イ・チャンミ(韓国、世界57位※予選勝ち上がり)

プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界3位)〈21-15,14-21,22-24〉ホー・ビンジャオ(中国、世界7位)

山口茜(世界5位)〈21-16,21-19〉ラッチャノク・インタノン(タイ、世界10位)

【男子ダブルス】

リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、世界2位)〈21-12,21-11〉チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾、世界11位)

フー・ハイファン/ツァン・ナン(中国、世界25位)〈棄権〉園田啓悟・嘉村健士(世界5位)

ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界6位)〈21-18,21-15〉キッティヌポン・ケドレン/デチャポン・プアバラヌクロー(タイ、世界27位)

ワン・イーリュ/ホワン・カイシアン(中国、世界15位)〈22-20,29-27〉小林優吾・保木卓朗(世界18位)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-16,21-10〉ウーン・ケーウェイ/フー・ビビアン・カームン(マレーシア、世界12位)

チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界3位)〈21-13,18-21,24-22〉ルオ・ユー/ルオ・イン(中国、世界6位)

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界5位)〈16-21,16-21〉ユ・ヘウォン/キム・ヘリン(韓国、世界44位)

チョン・ギョンウン/シン・スンチャン(韓国、世界4位)〈22-20,13-21,18-21〉ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界9位)

【混合ダブルス】

ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界1位)〈19-21,17-21〉デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・タエラナッチャイ(タイ、世界11位)

プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界8位)〈22-24,19-21〉ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界26位)

ルー・カイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界2位)〈21-11,21-19〉タン・キアンメン/ライ・ペイジン(マレーシア、世界10位)

ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、世界6位)〈棄権〉リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、世界13位)

 

準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)対リン・ダン(中国、世界8位)

シー・ユーチ(中国、世界5位)対チェン・ロン(中国、世界9位)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、世界1位)対イ・チャンミ(韓国、世界57位※予選勝ち上がり)

山口茜(世界5位)対ホー・ビンジャオ(中国、世界7位)

【男子ダブルス】

リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、世界2位)対園田啓悟・嘉村健士(世界5位)

ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界6位)対ワン・イーリュ/ホワン・カイシアン(中国、世界15位)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界3位)

ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界9位)対ユ・ヘウォン/キム・ヘリン(韓国、世界44位)

【混合ダブルス】

デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・タエラナッチャイ(タイ、世界11位)対ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界26位)

ルー・カイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界2位)対リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、世界13位)

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