Japanese shuttlers back on the podium at German GP Gold

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Yuki FUKUSHIMA / Sayaka HIROTA ~photo courtesy of Claudia Pauli

ドイツオープングランプリ(GP)ゴールドは2月28日~3月5日、ミュルハイムで開催され、女子2種目で山口茜選手と福島由紀・廣田彩花組が優勝した。日本勢はこの大会、2014年に3種目(女子シングルス、男女ダブルス)を制したが、その後、2年続けて決勝に進めず、3年ぶりに表彰台に戻ってきた

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Takuma UEDA in SF ~photo courtesy of Marc Pastoors

男子ダブルス世界ランク2位、第1シードの園田啓悟・嘉村健士組が初戦で姿を消す波乱の幕開けとなった今大会だが、準決勝には日本から、シングルス3人、ダブルス3ペアが進んだ。とりわけ、現在の日本代表の中で最も世界との差が大きい男子シングルスの上田拓馬選手の奮闘が光り、2回戦から準々決勝までの3試合、フルゲームを勝ち抜いてベスト4に名乗りを挙げた。しかし準決勝の相手、世界9位の台湾チョウ・ティエンチェン選手にはばまれ、決勝進出は逃した

ほかに女子シングルスの三谷美菜津選手、男子ダブルスの遠藤大由・渡辺勇大組、女子ダブルスの米元小春・田中志穂組が準決勝に臨んだが、ベスト4の壁を破ることはできなかった

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Akane YAMAGUCHI in SF ~photo courtesy of Marc Pastoors

一方、今大会第2シードの山口選手は、準々決勝で香港チュン・ガンイ選手に苦しめられたが振り切り、準決勝では今大会の直前、インドネシアのスーパーリーガに参戦していたアメリカの実力者ツァン・ベイウェン選手に競り合いながらもストレート勝ち。もう1つの山を順当に上がってきた第1シード、スペインのカロリナ・マリン選手との頂上決戦が決まった

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Akane YAMAGUCHI ~photo courtesy of Claudia Pauli

ところが準決勝を終えた時点で、次週に控える全英オープンSSプレミアへの影響を考慮してか、マリン選手がケガを理由に決勝を棄権。山口選手は大会最終日を前に戦わずしてタイトルを手にした。山口選手は昨年のこの大会、準決勝で中国ワン・シーシャン選手にファイナルゲーム19-21で競り負けベスト4どまりだった。今年はその結果を上回った

福島・廣田組は、2回戦でインドネシア、3回戦でブルガリアのシードペアを連破してベスト4入り。準決勝の相手は、2回戦で第1シードの福万尚子・與猶くるみ組を破って勢いに乗る地元ドイツペアで、アウェーの雰囲気の中、難しい試合となることが予想された。それでも、第1ゲームの競り合いを制すると、第2ゲームは21-10と圧勝した

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Yuki FUKUSHIMA / Sayaka HIROTA ~photo courtesy of Claudia Pauli

決勝では、昨年のチャイナオープン、香港オープンとスーパーシリーズ(SS)2大会連続準優勝の中国成長株ホワン・ドンピン/リ・インフェイ組に先制を許す。しかし、第2、第3ゲームをしっかり奪い返して、2016年ニュージーランドオープンに次ぐGPゴールド2勝目を挙げた

過去にこの大会の女子ダブルスを制した日本ペアは、2011年藤井瑞希・垣岩令佳組と14年高橋礼華・松友美佐紀組のみ。ともに五輪でメダルを獲得している

なお、ドイツオープンには例年、シーズン最初のSS、全英オープンに向けた調整の意味合いもあり、普段はGPゴールドに出場しない世界トップ選手が参戦してくる。中国男子シングルスの2人、リオデジャネイロ五輪金メダルのチェン・ロン、北京・ロンドン五輪連続金メダルのリン・ダンもそうした選手。今回はリン・ダン選手が3回戦でデンマークのエミル・ホルスト選手に、チェン・ロン選手が準決勝で台湾ワン・ツーウェイ選手にそれぞれ敗れ、最終日を待たずに大会を終えた

準決勝の結果

【男子シングルス】

チョウ・ティエンチェン(台湾、世界9位)〈21-17,21-11〉上田拓馬(世界44位)

チェン・ロン(中国、世界5位)〈18-21,21-8,18-21〉ワン・ツーウェイ(台湾、世界25位)

【女子シングルス】

カロリナ・マリン(スペイン、世界2位)〈21-10,17-21,21-18〉三谷美菜津(世界28位)

山口茜(世界6位)〈24-22,21-19〉ツァン・ベイウェン(アメリカ、世界14位)

【男子ダブルス】

アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、世界11位)〈21-15,14-21,21-19〉遠藤大由・渡辺勇大(世界80位)

マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング(デンマーク、世界8位)〈21-14,21-16〉ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界9位)

【女子ダブルス】

福島由紀・廣田彩花(世界23位)〈21-19,21-10〉カーラ・ネルテ/イザベル・ハートリッヒ(ドイツ、世界57位)

米元小春・田中志穂(世界16位)〈14-21,13-21〉ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界21位)

【混合ダブルス】

ルー・カイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界6位)〈16-21,21-16,21-17〉タン・キアンメン/ライ・ペイジン(マレーシア、世界9位)

クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界7位)〈26-28,19-21〉ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、世界17位)

決勝の結果

【男子シングルス】 チョウ・ティエンチェン(台湾、世界9位)〈21-16,21-14〉ワン・ツーウェイ(台湾、世界25位)

【女子シングルス】 カロリナ・マリン(スペイン、世界2位)〈棄権〉山口茜(世界6位)

【男子ダブルス】 マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング(デンマーク、世界8位)〈17-21,13-21〉アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、世界11位)

【女子ダブルス】 ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界21位)〈21-15,17-21,15-21〉福島由紀・廣田彩花(世界23位)

【混合ダブルス】 ルー・カイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界6位)〈20-22,11-21〉ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、世界17位)

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