Corporate League in Japan and Professional Leagues in Asia

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One of host cities, Kumamoto, shows fresh image of top league in Japan

S/Jリーグ(旧日本リーグ)は、29日までに13日間の全日程の内、9日を消化し、残りは2月の4日間(4、5、11、12日)となった。個々の会場では運営者側の尽力などで、変化の兆しがみられる。ただ全体的には、アジアで盛んになっているプロリーグに比べ、とりわけ観戦スポーツとしての人気拡大につなげる運営手法や集客の働きかけは従来のやり方を脱し切れておらず、新たな試みを続けるアジアを先導するところまでは至っていない

リオデジャネイロ五輪での成功を受け、今シーズンのリーグには強い追い風があった。日本に史上初の金メダルをもたらした高橋礼華・松友美佐紀組に代表される、これまでバドミントンに接する機会のなかった一般客をも集められる「顔」を持てたことで、チーム関係者のためのいわゆる「企業対抗戦」としての位置付けから、一歩前進が期待された

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One of Japanese shuttlers, Akane YAMAGUCHI(R), has ability to attract ordinary people to her sport

「顔」の1人、山口茜選手が所属する再春館製薬所は、昨シーズンからリーグに加わった。同社主導で行われる熊本大会は、中国、マレーシア、インドネシア、インドというアジアのバドミントン主要国で開催されているプロリーグにひけをとらない盛り上がりを見せることで知られる。2年目となる今シーズンも、上位の国際大会で採用されているのを模したコートを浮かび上がらせる照明や、出場各チームにスポットを当てた入場紹介、有名歌手による国家斉唱など、ほかの会場では見られないエンターテインメント性を加味した独自の演出方法で、大いに盛り上がった

出場チームは、ホームとなる再春館製薬所のほかに、昨年11月に行われた熊本地震復興イベントに参加したNTT東日本(男子・女子)、熊本にゆかりのある選手を抱えるトナミ運輸(男子)と、縁あるところが集まった

そしてやはり今回は、リオ五輪出場で全国的にその名を知られるようになった山口選手の存在が、大会に及ぼす影響は大きかった。内定選手として地元デビューを果たす予定だった昨シーズンはケガのため出場できず、1年間待ちわびた大勢の地元ファンの前で初めて試合をしたこと。加えて、対戦相手の三谷美菜津選手が山口選手を追い詰める奮闘を見せたことが、大会全体の質を押し上げた

ほかの会場でも、とりわけホームチームを抱える開催都市では、やり方はさまざまだが、従来のものより一層注目を集められる大会を目指す動きが顕在化。日本最高峰のリーグとして外向きへ舵を切り始めている

 

それでも、アジアのプロリーグに比較すると内向きととれる点はまだ多い。チーム関係者以外の一般客が実際に会場まで足を運ぶかどうかを決める主要因となる、「お目当ての選手が試合に出るかどうか」は、当日、会場に行ってみなければ分からない。マレーシアのパープルリーグは、試合を見てくれるファン、伝えてくれるメディアに配慮し、試合が行われる48時間前に出場選手のラインナップを発表するよう各クラブに義務付けている

週末または祝祭日のみに試合を実施するため、延べのリーグ開催期間(11月5日~2月12日)が長くなり、開幕当初に見られた盛り上がりが途中、中だるみしてしまう。インドのプレミアリーグは14日間通して試合を行い、刻々と変わるクラブごとの順位が連日伝えられ、盛り上がりが持続する

各チーム、総当たり戦の勝ち試合数(最高7、最低0)を順位決定の基準とするため、比較的早い段階で強いチームと弱いチームの差が開き消化試合が出てきてしまう。リーグ全体の盛り上がりにもつながる実力拮抗の試合をできるだけ多く見せる狙いで、下位チームは外国人助っ人を迎え入れたいが、その規制が厳しい。これに対しアジアのプロリーグでは、観客が席を立ち帰ってしまう消化試合を減らす目的で、勝ち試合数ではなく勝ちゲーム数を基準にするところがある。また、ほとんどのプロリーグが総当たり戦後に上位チームによるプレーオフ(トーナメント)を実施し、順位を確定させている。一方、外国籍か否かではなく、世界ランクに応じて上位者の1試合ごとの出場人数に制限を設けているところもある

むろん、S/Jリーグは実質的には企業対抗戦であるゆえ、各クラブがお金を払って世界のトップ選手を招き、高額な優勝賞金を争うプロリーグと同じ土俵では語れない。ただ、世界的な潮流に乗り、魅力あるスポーツコンテンツの1つへの成長を目指すのであれば、変化を恐れぬ迅速な改革が求められる

S/Jリーグの残る開催日と場所は、◆2月4日:栃木・宇都宮市◆5日:宮城・仙台市、埼玉・さいたま市◆11~12日:東京・渋谷区――となっている

 

S/Jリーグ29日終了時点の暫定順位(※勝ち試合数が同じチームは、得失マッチ率・得失ゲーム率の差)

【男子】

(1位) トナミ運輸(5ポイント:5勝0敗)

(2位) 日本ユニシス(4ポイント:4勝0敗)

(3位) トリッキーパンダース(3ポイント:3勝2敗)

(4位) NTT東日本(2ポイント:2勝2敗)

(5位) 日立情報通信エンジニアリング(2ポイント:2勝2敗)

(6位) 金沢学院クラブ(2ポイント:2勝3敗)

(7位) JR北海道(1ポイント:1勝4敗)

(8位) 三菱自動車京都(0ポイント:0勝6敗)

【女子】

(1位) 再春館製薬所 (5ポイント:5勝0敗)

(2位) 北都銀行(5ポイント:5勝0敗)

(3位) 日本ユニシス(4ポイント:4勝1敗)

(4位) ヨネックス(2ポイント:2勝2敗)

(5位) ACT SAIKYO(2ポイント:2勝3敗)

(6位) NTT東日本(1ポイント:1勝3敗)

(7位) 山陰合同銀行(0ポイント;0勝5敗)

(8位) 岐阜トリッキーパンダース(0ポイント:0勝5敗)

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