Advancing to quarterfinals in SS not meaningful for every shuttler

香港オープンSS2回戦、日本勢で勝って準々決勝に進んでのは、女子シングルス山口茜選手と大堀彩選手、男子ダブルス園田啓悟・嘉村健士組、女子ダブルス高橋礼華・松友美佐紀組。このうち、SSベスト8以上の「常連」ではない大堀選手は、ジャパンオープン以来の上位進出にも、「まだ格上には勝っていない」とし、表情を緩めなかった

r2-ayar2-akane2大堀選手はこの日、ブルガリアのベテラン、リンダ・ゼッチリ選手に1ゲームを奪われながらも勝ち、初めてSSでベスト4に入った9月のジャパンオープン以来となる、ベスト8入りを決めた

依然、ドローによっては初戦敗退もある大堀選手だが、このところ安定感も見え、世界ランクも自己最高の22位まで再浮上。今回の結果も踏まえ、手ごたえを感じ始めているのでは、と問うと、大堀選手は、「結果だけ見ればそう思われるかもしれないが、同じレベルの相手に負けなくなっただけ。ジャパンオープンのベスト4の時も含め、世界ランク1ケタの格上にはまだ勝てていない」と自ら感じるところを吐露。「べスト8というだけでは、素直に喜べない」と述べた

一方、山口茜選手は、SS初出場の19歳インドネシア選手をまったく問題にせず快勝。リオデジャネイロ五輪の後、SSでスタートラインと位置付けるベスト8を難なくクリアし、ベスト4入りをかけてあす、リオデジャネイロ五輪金メダルの世界1位カロリナ・マリン選手との5度目の対戦に臨む

日本からはもう1人、佐藤冴香選手がインドのサイナ・ネワル選手との重要な一戦に挑んだ。佐藤、ネワル両選手に、インドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手を加えた3人は、この大会で、12月開催のSSファイナルの最終出場枠(女子シングルス8人目の枠)を争っている。3人のうち最もいい成績を収めた選手1人が出場資格を得るが、佐藤選手が最初に脱落した。ネワル選手とシンドゥ選手は異なる相手との準々決勝に臨み、ともに勝てば、準決勝の直接対決で決着をつける

男子シングルスで唯一2回戦に進んだ坂井一将選手は、1回戦で上田拓馬選手を退けたインドのサミール・ヴェルマ選手にフルゲームの末に敗れ、前年に記録したベスト8に届かず、大会を終えた

r2-keigo-takeshi男子ダブルスは、リオ五輪ベスト8の早川賢一・遠藤大由組から日本エースペアの地位を引き継いだ園田啓悟・嘉村健士組が、中国の中堅と若手が組むペアと接戦になるも、最後はしっかり勝って準々決勝に進んだ

嘉村、園田両選手は試合後、BadPaL に対し、SSでベスト8に入るのは自信がある。ただそこから先で、緊張するなどして、自分たちのプレーができなくなりなかなか勝てない、と話した。世界10位の日本のエースペアは、ジャパンオープンでベスト4に入った後、韓国、デンマーク、フランス、中国と4大会連続でベスト8どまりに終わっている

準々決勝の相手は、韓国の実績ある29歳コ・ソンヒョン選手に21歳チェ・ソルギュ選手を組み合わせたペア。「向かってくる相手」(嘉村)の勢いを交わしつつ、自分たちのプレーを貫けるかが、ベスト8の壁突破のカギとなる

このほかの日本ペア、小林優吾・保木卓朗組と遠藤大由・渡辺勇大組はそれぞれ中国と韓国のペアにストレート負けを喫し、ここで姿を消した

r2-ayaka-misaki女子ダブルスで1回戦を突破した日本の4ペアのうち、この日も勝ってベスト8に残ったのは、エースの高橋礼華・松友美佐紀組のみ。2度目の対戦となるインドネシアの22歳ペアを、フレンチオープンに続いてストレートで下した

日本2番手の福万尚子・與猶くるみ組は、前週のチャイナオープンSSプレミアでリオ五輪の金、銀メダリストを連破するなどして準優勝した中国ホワン・ドンピン/リ・インフェイ組にストレートで負け。

3番手の松尾静香・内藤真実組は、中国がパートナーを組み替えて送り込んだバオ・イーシン/ユーシャオハン組から幸先よく第1ゲームを奪う。しかし続く2ゲームを僅差で競り負け、過去の対戦成績を見ても分の悪いバオ・イーシン選手の前に屈し、ベスト8には届かなかった

r2-ayane-arisaまた、この日の午後11時近く、最終試合に登場した栗原文音・東野有紗組は第1ゲーム、第2シードの韓国チョン・ギョンウン/シン・スンチャン組から主導権を奪い、9-2と大きくリードする。しかし徐々に追い上げられ逆転を許すと、20-20まで食らいつくも振り切られる。第2ゲームも前半は11-9とリードして折り返すが、後半開始早々5連続得点を決められると、そのまま逃げ切られ、金星獲得はならなかった。ただ、ともに混合ダブルスでの活躍が期待される2人だが、女子ダブルスとしても十分力があることを、リオ五輪銀メダリストを相手に証明した

r2-arisa-yuta-3混合ダブルスは、渡辺勇大・東野有紗組と小林優吾・松友美佐紀組が2回戦に臨んだが、ともに敗れた

インドネシアのタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組に初めて挑んだ渡辺・東野組は、ジュニア時代から定評のある非凡なプレーを見せ、リオ五輪金メダリストからオープニングゲームを奪ってみせる。ただ百戦錬磨のベテラン、ナッチル選手がネット際で主導権を奪いだすと、流れはインドネシアペアへ。結局、ゲームカウント1対2で敗退した

東野選手は試合後、BadPaL に対し、「自分たちのプレーはできたが、最後は経験の差が出た。ナッチル選手がネットに出てくるのは分かっていたが、もっと前でつぶせていれば」とコメントした。渡辺選手も経験値の差が大きいと指摘する。さらに、今回、実際に試合をして感じた金メダリストとの現時点における差について、何度か試合を重ねれば詰められるようになるかと問うと、「次、試合をしたら同じパターンで来るとはかぎらない。まだ(手の内を)見せ切ってもいないと思う」と冷静に答えた。その上で、今回の敗戦を踏まえ、「もっと考えてプレーできるようにしたい」(東野)。「速い展開になっても、頭を使ったプレーができるように」(渡辺)と、今後取り組んでいく課題を挙げた。また、試合展開のバリエーションとなる「引き出し」は増やした方がいいに越したことはないが、練習すれば試合でできるようになるというものではなく、「試合をする中で感じる緊張感だったり、相手の表情というものがある」(渡辺)と指摘し、試合をこなしていくことの必要性を説いた

一方、勝ったインドネシアのリリアナ・ナッチル選手は試合後、「渡辺はテクニックを有し、コートカバー力もある」とその実力を評価した上で、「今回の勝利は、経験の差」とコメントした

r2-ch-xd混合ダブルスではこの日、世界2位の中国19歳ペア、ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン組が、地元香港のリー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー組に21-17,21-14のストレート負け。先輩ツァン・ナン選手率いる同じ中国のペアに敗れた前週チャイナオープンSSプレミアに続き、決勝に届かず大会を去った。ツェン/チェン組は今シーズン、◆オーストラリア準優勝◆日本優勝◆韓国準優勝◆デンマーク準優勝◆フランス優勝――と、SS5大会連続で決勝に進出。驚異的なペースで勝ち続けてきたが、中国ベスト8、香港ベスト16と、ここにきてようやく失速した

なお、リー/チャウ組以外にも、今大会ではここまで、地元香港勢の活躍が目立つ。男子シングルスでは、ウン・カロン(世界14位)、フ・ユン(世界17位)、ウォン・ウィンキ(世界18位)の3選手が揃ってベスト8に入った。このうち、ウン・カロン選手は既に出場資格を得ているが、フ・ユン選手、ウォン・ウィンキ選手のいずれか1人は、決勝まで進めば、年末のSSファイナルへの出場最終枠(男子シングルス8人目の枠)を、今大会を欠場した世界1位のリー・チョンウェイ選手から奪い取れる

ほかに、女子シングルスのチュン・ガンイ選手(世界26位)、男子ダブルスのリー・チュンヘイ/ロウ・チュクヒム組(世界210位)、混合ダブルスのタン・チュンマン/ツェ・インシュー組(世界71位)が、それぞれの種目でベスト8に食い込んだ

日本選手2回戦の結果

【男子シングルス】 サミール・ヴェルマ(インド、世界43位※予選繰り上がり)〈19-21,21-15,21-11〉坂井一将(世界59位※予選繰り上がり)

【女子シングルス】 山口茜(世界8位)〈21-11,21-10〉デボラ・ルメテ・ヴェレニカ(インドネシア、世界ランクなし※予選勝ち上がり)、サイナ・ネワル(インド、世界6位)〈21-18,9-21,21-16〉佐藤冴香(世界14位)、大堀彩(世界22位)〈21-17,11-21,21-13〉リンダ・ゼッチリ(ブルガリア、世界27位)

【男子ダブルス】 園田啓悟・嘉村健士(世界11位)〈21-18,21-23,21-15〉ルー・カイ/ツェン・シウェイ(中国、世界140位※予選勝ち上がり)、ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界2位)〈21-14,21-12〉小林優吾・保木卓朗(世界21位)、コ・ソンヒョン/チェ・ソルギュ(韓国、世界ランクなし)〈21-19,21-13〉遠藤大由・渡辺勇大(世界ランクなし)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-19,21-11〉マハデウィ・イスティラニ・ニ・ケトゥット/アンギア・シッタ・アワンダ(インドネシア、世界22位)、福万尚子・與猶くるみ(世界7位)〈15-21,16-21〉ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界58位)、松尾静香・内藤真実(世界9位)〈21-11,18-21,19-21〉バオ・イーシン/ユー・シャオハン(中国、世界ランクなし)、チョン・ギョンウン/シン・スンチャン(韓国、世界2位)〈22-20,21-18〉栗原文音・東野有紗(世界345位※予選勝ち上がり)

【混合ダブルス】 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界7位)〈15-21,21-17,21-17〉渡辺勇大・東野有紗(世界64位)、プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界5位)〈21-15,21-14〉小林優吾・松友美佐紀(世界ランクなし)

 

準々決勝の対戦カード(※これ以降、24日更新の世界ランキングを反映)

【男子シングルス】

サミール・ヴェルマ(インド、世界43位※予選繰り上がり)対チョン・ウェイフェン(世界53位※予選繰り上がり)

ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界3位)対ウォン・ウィンキ(香港、世界18位)

フ・ユン(香港、世界17位)対ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア、世界33位)

ウン・カロン(香港、世界14位)対アジャイ・ジャヤラム(インド、世界19位)

【女子シングルス】

カロリナ・マリン(スペイン、世界1位)対山口茜(世界8位)

タイ・ツーイン(台湾、世界3位)対大堀彩(世界22位)

サイナ・ネワル(インド、世界11位)対チュン・ガンイ(香港、世界26位)

プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界9位)対リャン・シャオユ(シンガポール、世界32位)

【男子ダブルス】

ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(マレーシア、世界1位)対モハンマド・アーサン/ライアン・アグン・サプトロ(インドネシア、世界333位)

マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)対オン・ユーシン/テオ・イーイ(マレーシア、世界29位※予選勝ち上がり)

園田啓悟・嘉村健士(世界10位)対コ・ソンヒョン/チェ・ソルギュ(韓国、世界211位)

ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界3位)対リー・チュンヘイ/ロウ・チュクヒム(香港、世界210位※予選勝ち上がり)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対バオ・イーシン/ユー・シャオハン(中国、世界ランクなし)

クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)対ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、世界13位)

チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界6位)対チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界9位)

チョン・ギョンウン/シン・スンチャン(韓国、世界2位)対ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界40位)

【混合ダブルス】

クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界8位)対タンチュンマン/ツェ・インシュー(香港、世界71位)

タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)対リュウ・チェン/リ・インフェイ(中国、世界ランクなし)

ツァン・ナン/ホワン・ドンピン(中国、世界ランクなし)対チェソルギュ/チェユジョン(韓国、世界69位※予選勝ち上がり)

プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界5位)対リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、世界12位)

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