インドネシアオープンスーパーシリーズ（ＳＳ）プレミアがジャカルタで開幕し、１日までに各種目の１回戦を終えた。日本の五輪代表９人のうち８人は２回戦に進んだが、男子シングルスの佐々木翔選手が初戦で姿を消した
２カ月後に迫った五輪本番を見据え調整に入っている世界のトップ選手もいるが、世界ランク28位の佐々木選手は、今大会を含め残り数回しかない国際大会で上位選手から１つでも多く勝ち星を挙げ、自信をつかんでおきたかった。しかし五輪レース終盤の連戦、さらに男子の国・地域別対抗戦トマス杯で第１シングルスを務めた疲れもあったか、五輪出場を逃した香港の実力者ウォン・ウィンキ選手から第１ゲームを奪うも、続く２ゲームを取り返され逆転負け。リオデジャネイロでの対戦が予想される五輪出場権獲得者との対戦すらかなわなかった。佐々木選手は、次週のオーストラリアンオープンＳＳで巻き返しを図る
一方、五輪出場を逃した選手にとって今大会は、レース終了後間もないこともあり、目標を新たに設定し直しモチベーション高く試合に臨む、という気持ちの切り替えが容易でない。とりわけ女子ダブルスでレース最後の大会の最終試合（決勝）まで可能性を残しながら「次点」に終わった福万尚子・與猶くるみ組は、世界ランク下位の地元インドネシアペアを相手に元気なく敗れ、初戦敗退となった
日本勢以外では、男子シングルス第１シードの中国チェン・ロン選手が腰の不調を理由に、会場入りした後、出場回避を決めた。また、トマス杯優勝に貢献した第４シードのデンマーク、ビクター・アクセルセン選手は、中国・昆山から凱旋帰国後に発症した風邪の影響で、１回戦ファイナルゲーム途中で棄権している。ほかに男子ダブルス第４シードの韓国キム・サラン／キム・ギジョン組、女子ダブルス第７シードの中国ルオ姉妹らが、出場を取りやめた
また、女子シングルスではディフェンディングチャンピオン、第２シードのタイのラッチャノク・インタノン選手が中国スン・ユ選手に敗れ、早々に姿を消した
日本選手１回戦の結果
【男子シングルス】 ウォン・ウィンキ（香港、世界23位）〈14-21,21-16,21-8〉佐々木翔（世界28位）
【女子シングルス】 奥原希望（世界５位）〈21-8,21-5〉ジャウザ・ファディラ・スギアルト（インドネシア、世界175位）、山口茜（世界11位）〈21-14,21-14〉アプリリア・ユスワンダリ（インドネシア、世界131位）、佐藤冴香（世界12位）〈13-21,6-21〉カースティ・ギルモア（スコットランド、世界17位）、ホー・ビンジャオ（中国、世界15位）〈21-16,17-21,21-12〉三谷美菜津（世界19位）
【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由（世界７位）〈21-17,21-16〉ニクラス・ノール／カスパー・アントンセン（デンマーク、世界55位）、園田啓悟・嘉村健士（世界15位）〈21-11,21-6〉フリーク・ゴリンスキ／マティス・ディエリックス（ベルギー、世界49位）
【女子ダブルス】 福万尚子・與猶くるみ（世界９位）〈12-21,10-21〉マハデウィ・イスティラニ・ニ・ケトゥット／アンギア・シッタ・アワンダ（インドネシア、世界23位）、松尾静香・内藤真実（世界10位）〈21-15,19-21,19-21〉リズキ・アメリア・プラディプタ／ティアラ・ロサリア・ヌライダ（インドネシア、世界86位）
※高橋礼華・松友美佐紀組は第１シードで２回戦から登場
【混合ダブルス】 数野健太・栗原文音（世界18位）〈21-11,17-21,21-18〉キム・ギジョン／シン・スンチャン（韓国、世界22位）、園田啓悟・福万尚子（世界24位）〈22-20,25-23〉ニクラス・ノール／サラ・チューセン（デンマーク、世界26位）
日本選手２回戦の対戦カード
【女子シングルス】 奥原希望（世界５位）対カースティ・ギルモア（スコットランド、世界17位）、カロリナ・マリン（スペイン、世界１位）対山口茜（世界11位）
【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由（世界７位）対ルー・カイ／ツェン・シウェイ（中国、世界ランクなし）、マシアス・ボー／カールステン・モゲンセン（デンマーク、世界８位）対園田啓悟・嘉村健士（世界15位）
【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀（世界１位）対ジャウザ・ファディラ・スギアルト／アプリヤニ・ラハユ（インドネシア、世界60位）
【混合ダブルス】 コ・ソンヒョン／キム・ハナ（韓国、世界２位）対数野健太・栗原文音（世界18位）、シュー・チェン／マー・ジン（中国、世界６位）対園田啓悟・福万尚子（世界24位）
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