Kento the only Japanese into men’s singles second round in Delhi

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India Open SS ~photo courtesy of Badminton Association of India

インドオープンスーパーシリーズ(SS)がインド・デリーで開幕し、30日に各種目の1回戦が行われた。日本勢は、男子シングルスで初戦を突破できたのが桃田賢斗選手のみという厳しい結果に。一方、混合ダブルスでは、日本が確保可能な五輪出場枠1つをめぐり争っている園田啓悟・福万尚子組と数野健太・栗原文音組がともに勝ち、そろって2回戦に進んだ

男子シングルスには今回、予選から出場の3人を含め6人がエントリー。予選2試合目で敗れた田児賢一選手を除く5人が本戦に臨んだが、勝てたのは第2シードの桃田選手ただ1人。競技全体の華である男子シングルスで突出した活躍を見せる桃田選手に続く次の選手の出現が待たれる

女子シングルスは、出場した5人のうち、山口茜佐藤冴香橋本由衣の3人が2回戦に進んだ。中でもB代表の橋本選手は次週のマレーシアオープンSSプレミアに出場できないこともあり、昨年の世界選手権銅メダリスト、インドネシアのリンダウェニ・ファネトリ選手にファイナルゲーム、20-18から追いつかれながら、負けられない意地を見せて振り切り、勝利を逃さなかった。マレーシアオープンSSプレミアに注力するため、あえて今大会を欠場した世界ランク1位、スペインのカロリナ・マリン選手、足の負傷で出場を取りやめた世界3位の奥原希望選手という優勝候補2人が抜けた山から勝機をつかめるか、注目される

男子ダブルスはこの大会唯一の日本ペア、園田啓悟・嘉村健士組が開催国インドのペアに順当勝ち。2回戦に進んだ

女子ダブルスは、高橋礼華・松友美佐紀組と福万尚子・與猶くるみ組が難なく勝利したが、それぞれスイスとニュージーランドでグランプリ(GP)ゴールドのタイトルを手にしたばかりの松尾静香・内藤真実組と福島由紀・廣田彩花組はともに中国ペアに敗れ、初戦で姿を消した

混合ダブルスでは、日本の2ペア、園田・福万組と数野・栗原組が格下の相手を倒し、そろって2回戦に進んだ。現在、世界ランクは19位と21位につけるが、国・地域ごとに制限される五輪出場枠を考慮すると、実質的な順位は14位と15位。全16ペアで争うリオデジャネイロ五輪への出場は依然狙えるポジションにいる。ただ日本が確保可能な出場枠は1つだけ。今大会を含む五輪レース残り5大会すべてにエントリーしている両ペアの熾烈な争いは続く

この日、最大の番狂わせは、混合ダブルスでSSファイナル優勝、今大会第4シードに入ったイングランドのクリス・アドコック/ガブリエル・アドコック組(世界8位)が初戦で姿を消したこと。相手は中国の若手ワン・イーリュ/チェン・チンチェン組。とりわけジュニア時代に様々なタイトルを手にしたチェン・チンチェン選手は、女子ダブルスでも第7シードの韓国チャン・イエナ/イ・ソヒ組(世界7位)を破っている

日本選手1回戦の結果

【男子シングルス】 桃田賢斗(世界4位)〈15-21,21-16,21-15〉ラジフ・ウーセフ(イングランド、世界22位)、ハンス・クリスチャン・ビッティングス(デンマーク、世界19位)〈21-17,21-16〉佐々木翔(世界27位)、ウン・カロン(香港、世界17位)〈23-21,21-17〉上田拓馬(世界33位)、ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界5位)〈21-15,15-21,21-16〉西本拳太(世界44位※予選勝ち上がり)、リー・チョンウェイ(マレーシア、世界3位)〈21-11,21-17〉坂井一将(世界44位※予選勝ち上がり)、※田児賢一は予選敗退

【女子シングルス】 山口茜(世界10位)〈12-21,21-5,21-19〉アイリス・ワン(アメリカ、世界31位)、佐藤冴香(世界14位)〈21-11,21-16〉チュン・ガンイ(香港、世界26位)、橋本由衣(世界15位)〈18-21,21-11,22-20〉リンダウェニ・ファネトリ(インドネシア、世界23位)、三谷美菜津(世界18位)〈10-21,12-21〉ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、世界20位)、リ・シュエリ(中国、世界2位)〈21-8,21-8〉大堀彩(世界45位)、※奥原希望は出場取りやめ

【男子ダブルス】 園田啓悟・嘉村健士(世界21位)〈21-9,21-14〉ヴェンカト・ガウラブ・プラサド/M.アニルクマール・ラジュ(インド、世界108位)、※早川賢一・遠藤大由はエントリーせず

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-16,21-12〉ウ・ティジュン/シエ・ペイチェン(台湾、世界40位)、福万尚子・與猶くるみ(世界9位)〈21-12,21-17〉ネラクリヒ・シキ・レディ/プラドニャ・ガドレ(インド、世界44位)、ユー・ヤン/タン・ユエンティン(中国、世界8位)〈21-17,18-21,21-15〉松尾静香・内藤真実(世界12位)、福島由紀・廣田彩花(世界23位)〈14-21,13-21〉タン・ジンフア/ホワン・ヤチオン(中国、世界49位)

【混合ダブルス】 園田啓悟・福万尚子(世界19位)〈21-18,21-18〉アルン・ヴィシュヌ/アパルマ・バラン(インド、世界49位)、数野健太・栗原文音(世界21位)〈21-10,21-10〉アブデルラーマン・カシュカル/ハディア・ホスニ―(エジプト、世界58位)

 

日本選手2回戦の対戦カード

【男子シングルス】 桃田賢斗(世界4位)対ウン・カロン(香港、世界17位)

【女子シングルス】 タイ・ツーイン(台湾、世界9位)対山口茜(世界10位)、ワン・シーシャン(中国、世界4位)対佐藤冴香(世界14位)、橋本由衣(世界15位)対ベ・ヨンジュ(韓国、世界16位)

【男子ダブルス】 リッキー・カランダ・スワルディ/アンガ・プラタマ(インドネシア、世界12位)対園田啓悟・嘉村健士(世界21位)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、世界16位)、チョン・ギョンウン/シン・スンチャン(韓国、世界6位)対福万尚子・與猶くるみ(世界9位)

【混合ダブルス】 ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界6位)対園田啓悟・福万尚子(世界19位)、コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、世界4位)対数野健太・栗原文音(世界21位)

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