
世界選手権が10日、インドネシア・ジャカルタで開幕し、男子シングルス1回戦で、2010~12年に世界ジュニア選手権で優勝したビクター・アクセルセン(デンマーク)、ズルファドリ・ズルキフリ(マレーシア)、桃田賢斗の3選手が勝ち、揃って2回戦に進んだ。とりわけズルキフリ選手は、初の世界選手権挑戦で、いきなり第6シードの台湾チョウ・ティエンチェン選手を破る金星を挙げた
この3人、2011年世界ジュニア選手権台湾大会で表彰台に並んだが、その後の立ち位置は大きく変わった。桃田選手(20歳)が今シーズン、上位大会スーパーシリーズ(SS)で2勝。アクセルセン選手(21歳)は昨年の世界選手権で銅メダル。今年もSSで2度の準優勝と、シニアの大会でも着実に実績を積み重ねている。これに対し、両選手を連破して世界ジュニアのタイトルをつかんだズルキフリ選手(22歳)はここまで鳴かず飛ばず。世界ランクも38位と、4位の桃田選手、7位のアクセルセン選手に大きく水をあけられている
しかしこの日は、昨年のフレンチオープンSS覇者で、前月行われた台湾オープングランプリ(GP)ゴールドでは世界選手権5回制覇の中国リン・ダン選手を破ったチョウ選手を相手に、第1ゲームを21-5と圧倒。第2ゲームは19-20と先にゲームポイントを握られてからの逆転で勝利を収めた
敗れたチョウ選手は、台風の襲来で台湾の空港に12時間以上足止めされ、ジャカルタ到着が試合前日の深夜近くにずれ込んだことで、初戦に臨む準備が十分でなかったと明かした
大会初日、日本勢は桃田選手のほか、混合ダブルスの早川賢一・松友美佐紀組が初戦に臨み、ともに順当に勝って2回戦に駒を進めた
一方、インドネシア入国のためのビザを申請するも移民局に却下され、シンガポールに足止めになっていたイスラエルのミーシャ・ジルバーマン選手のインドネシア入りがようやく認められたことが、この日明らかになった。同選手は11日午前、台湾スー・ジェンハオ選手との1回戦に臨む
日本選手1日目の結果
【男子シングルス1回戦】 桃田賢斗(世界4位=第4シード)〈21-17,21-8〉ディーター・ドンケ(ドイツ、世界80位)
【混合ダブルス1回戦】 早川賢一・松友美佐紀(世界18位)〈21-17,21-16〉ヨナタン・ノルド/エメリ・ファブベーケ(スウェーデン、世界46位)
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日本選手2日目の対戦カード
【男子シングルス1回戦】 佐々木翔(世界25位)対アルテム・ポチタレフ(ウクライナ、世界70位)、田児賢一(世界39位)対ミハウ・ロガルスキ(ポーランド、世界84位)
【男子ダブルス1回戦】 園田啓悟・嘉村健士(世界18位)対ロネル・エスタニスラオ/フィリップ・ジョッパー・エスクエタ(フィリピン、世界67位)
【女子ダブルス1回戦】 福万尚子・與猶くるみ(世界17位)〈棄権〉エカテニア・ボロトワ/エフゲーニャ・コセツカヤ(ロシア、世界22位)
【女子シングルス2回戦】 奥原希望(世界9位=第9シード)対ポーンティップ・ブラナプラサーツク(タイ、世界24位)
【混合ダブルス2回戦】 リュウ・チェン/バオ・イーシン(中国、世界4位=第4シード)対早川賢一・松友美佐紀(世界18位)