ＵＳオープンＧＰゴールド準決勝、女子シングルス世界ランクで日本６番手の佐藤冴香選手が、１番手の山口茜選手を破り決勝進出を決めた。初のＧＰゴールド優勝をかけ、４番手の高橋沙也加選手の挑戦を退けた２番手の奥原希望選手と対戦する
佐藤選手は昨年11月、スコティッシュオープングランプリ（ＧＰ）で国際タイトルを手にしたばかりだが、今大会準決勝に進んだ日本選手４人の中で唯一、ＧＰゴールド以上の上位大会での優勝経験がない。ただ一方で、日本初のＳＳファイナリスト（2010年６月インドネシアオープン）であり、日本女子シングルス世界ランク上位６人の中で前回の五輪レースを経験し勝ち抜いたただ１人の選手だ
女子ダブルスは、Ｂ代表の栗原文音・篠谷菜留組が、ロンドンに続きリオデジャネイロの五輪出場を狙う世界ランク上位のインドのエースペアにストレート勝ちし、３月のスイスオープンに続きＧＰゴールド決勝への切符をつかんだ。一方、Ａ代表の福万尚子・與猶くるみ組は、世界ランクは下位ながら今大会優勝候補筆頭の中国ユー・ヤン／ツォン・チアンシン組に力負けし、姿を消した
男子ダブルスの小林優吾・保木卓朗組は今大会、世界ランク上位ペアを次々に倒してここまで勝ち上がってきた。しかし、最後は同世代の中国リュウ・ユーチェン／リ・ジュンフイ組に競り負け、ジュニアで活躍した選手がシニアでその実力を証明する登竜門ともいえるＧＰゴールドでタイトル獲得の好機を逸した。また、2013年優勝の園田啓悟・嘉村健士組は、先輩である平田典靖・橋本博且組を２回戦で破ったインドペアに屈し、２年ぶりの優勝は果たせなかった
一方、男子シングルスでは、マレーシアのリー・チョンウェイ選手がこの日も危なげなく勝って、昨年６月のジャパンオープンＳＳ以来（※同８月の世界選手権は失格）となる決勝に進んだ
準決勝の結果
【男子シングルス】
チョウ・ティエンチェン（台湾、世界７位）〈21-12,11-21,13-21〉ハンス・クリスチャン・ビティングス（デンマーク、世界18位）
B.サイ・プラニース（インド、世界38位）〈9-21,17-21〉リー・チョンウェイ（マレーシア、世界180位）
【女子シングルス】
奥原希望（世界10位）〈21-18,21-10〉高橋沙也加（世界17位）
山口茜（世界９位）〈24-22,11-21,8-21〉佐藤冴香（世界26位）
【男子ダブルス】
リュウ・ユーチェン／リ・ジュンフイ（中国、世界29位）〈21-17,18-21,21-11〉小林優吾・保木卓朗（世界131位）
園田啓悟・嘉村健士（世界22位）〈11-21,17-21〉B.スミース・レディ／マヌ・アトリ（インド、世界26位）
【女子ダブルス】
ジュワラ・グッタ／アシュウィニ・ポンナッパ（インド、世界15位）〈17-21,11-21〉栗原文音・篠谷菜留（世界39位）
福万尚子・與猶くるみ（世界19位）〈18-21,5-21〉ユー・ヤン／ツォン・チアンシン（中国、世界142位）
【混合ダブルス】
ミハエル・フックス／バージット・ミシェルズ（ドイツ、世界14位）〈13-21,21-12,15-21〉ホワン・カイシアン／ホワン・ドンピン（中国、世界98位）
リー・チュンヘイ／チャウ・ホイワー（香港、世界11位）〈21-19,21-17〉ヤッコ・アレンズ／セリーナ・ピーク（オランダ、世界20位）
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決勝の対戦カード
【男子シングルス】 ハンス・クリスチャン・ビティングス（デンマーク、世界18位）対リー・チョンウェイ（マレーシア、世界180位）
【女子シングルス】 奥原希望（世界10位）対佐藤冴香（世界26位）
【男子ダブルス】 B.スミース・レディ／マヌ・アトリ（インド、世界26位）対リュウ・ユーチェン／リ・ジュンフイ（中国、世界29位）
【女子ダブルス】 栗原文音・篠谷菜留（世界39位）対ユー・ヤン／ツォン・チアンシン（中国、世界142位）
【混合ダブルス】 リー・チュンヘイ／チャウ・ホイワー（香港、世界11位）対ホワン・カイシアン／ホワン・ドンピン（中国、世界98位）
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