
USオープンGPゴールド決勝、女子シングルス第1シードの奥原希望選手は、2回戦の大堀彩選手、準々決勝の三谷美菜津選手、準決勝の高橋沙也加選手に続いて、佐藤冴香選手もストレートで退け、1月のマレーシアに次ぐGPゴールド2勝目を挙げた
奥原選手は試合後、BadPaL に対し、「優勝できてホッとした」と感想を述べる一方で、あくまで「今の課題はスーパーシリーズで勝つこと」と強調。この結果に満足して立ち止まることなく、「もっともっと自分のプレーを磨いていく」と、さらなら高みを見据え進んでいく覚悟を示した
一方、世界ランク26位、日本6番手の佐藤選手は今回、ディフェンディングチャンピオンで第3シードのツァン・ベイウェン選手(アメリカ、世界13位)と、第2シードの山口茜選手(世界9位)を倒し、初のGPゴールド優勝にあと一歩のところまで迫った。しかし、決勝で台湾タイ・ツーイン選手に敗れた2011年と同じく、準優勝に終わった
女子ダブルスの栗原文音・篠谷菜留組は、前々週のインドネシアオープンスーパーシリーズ(SS)プレミアに次ぐ国際大会2戦目の中国ユー・ヤン/ツォン・チアンシン組と対戦したが、第1、第2ゲームともに一度もリードを奪えず完敗。3月のスイスオープンと同じ準優勝で、GPゴールドのタイトル獲得はまたも次回以降に持ち越しとなった
男子シングルスでは、元世界1位のリー・チョンウェイ選手が順当に勝ち、ドーピング違反による8カ月の資格停止処分から明けて最初の勝利を手にした。この結果、GPゴールド優勝の7,000ポイントが上乗せされ、25日付更新の世界ランキングは、現在の180位から一気に100位前後まで上昇する見込み
男子ダブルスは、準々決勝で数野健太・山田和司組、準決勝で小林優吾・保木卓朗組と日本ペアを連破した2013年アジアジュニアならびに世界ジュニアチャンピオンの中国リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフイ組が、平田典靖・橋本博且組と園田啓悟・嘉村健士組を破ったインドのB.スミース・レディ/マヌ・アトリ組にストレート勝ち。2014年1月のインドオープン、今年4月のチャイナマスターズに続き、早くもGPゴールド3勝目
混合ダブルスでも、◆2013年アジアジュニア選手権:男子ダブルス準優勝◆2013年世界ジュニア選手権:混合ダブルス優勝、男子ダブルス準優勝◆2014年アジアジュニア:混合ダブルス・男子ダブルス優勝◆2014年世界ジュニア:混合ダブルス優勝――とジュニア時代に活躍した中国ホワン・カイシアン選手が優勝。5月のニュージーランドオープンでの男子ダブルスに続いて、今回、混合ダブルスでもGPゴールドのタイトルを手にした。パートナーのホワン・ドンピン選手も、2013年アジアジュニアで女子ダブルス優勝の実績がある
決勝の結果
【男子シングルス】 ハンス・クリスチャン・ビティングス(デンマーク、世界18位)〈20-22,12-21〉リー・チョンウェイ(マレーシア、世界180位)
【女子シングルス】 奥原希望(世界10位)〈21-16,21-14〉佐藤冴香(世界26位)
【男子ダブルス】 B.スミース・レディ/マヌ・アトリ(インド、世界26位)〈12-21,16-21〉リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフイ(中国、世界29位)
【女子ダブルス】 栗原文音・篠谷菜留(世界39位)〈14-21,10-21〉ユー・ヤン/ツォン・チアンシン(中国、世界142位)
【混合ダブルス】 リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、世界11位)〈15-21,14-21〉ホワン・カイシアン/ホワン・ドンピン(中国、世界98位)