
インドネシアオープンスーパーシリーズ(SS)プレミアは3日までに各種目の1回戦を終え、日本勢は、男子シングルスで桃田賢斗選手と田児賢一選手、女子シングルスでは山口茜、三谷美菜津、橋本由衣の3選手が2回戦に進んだ。中でも橋本選手は、前週のオーストラリアンオープンを含め今シーズン既にSSで3勝している好調なスペインのカロリナ・マリン選手を破る活躍を見せた
世界ランク8位の桃田選手は前週オーストラリアンオープンSSで敗れた香港ウォン・ウィンキ選手に第1ゲームを先取されるも、続く2ゲームを連取して逆転勝ち。オーストラリアで敗戦後、BadPaL に「やりにくくはない」と語っていた自らの言葉を実証した。同28位の田児選手は、世界ランクでは上位に位置する台湾スー・ジェンハオ選手にストレート勝ち。4月のマレーシアオープンSSプレミア1回戦でウォン・ウィンキ選手に勝利したのに続く今シーズン公式戦2つ目の白星を挙げ、昨年準優勝したジャカルタの地に踏みとどまった

橋本選手は、過去2回対戦して勝ちのなかったカロリナ・マリン選手に、ファイナルゲーム21-17で競り勝った。前週のオーストラリアンオープンSSの1回戦でも、それまで2戦2敗だったタイのラッチャノク・インタノン選手を破っており、2週続けて世界選手権覇者に「3度目の正直」で勝利したことになる。2回戦では、国際大会で4連敗中の世界選手権銅メダリスト、三谷選手に挑む
女子シングルスではこのほか山口選手が、ジュニア時代からのライバルで2月のドイツオープングランプリ(GP)ゴールドで敗れていた韓国キム・ヒョミン選手をフルゲームの末に破って勝利。いまだ勝てない中国リ・シュエリ選手への4度目の挑戦権を得た
日本のダブルス陣、女子は第1シードの高橋礼華・松友美佐紀組と福万直子・與猶くるみ組が2回戦に進んだが、第4シードの前田美順・垣岩令佳組はイングランドペアに不覚を取り、初戦敗退。男子は、台湾ペアにギリギリのところで勝利した早川賢一・遠藤大由組のみ、勝ち残った
日本選手以外では、男子シングルス第2シードの中国リン・ダン選手が、インドネシアのトミー・スギアルト選手にフルゲームの末に敗れ、五輪レース開始後、2週連続でSS初戦敗退となった。また、ともに10代のクリスティ・ジョナタン選手(17)とアンソニー・ギンティン選手(18)が予選2試合に続いて1回戦も突破するなど、開催国インドネシア勢の活躍が目立った
日本選手1回戦の結果
【男子シングルス】 桃田賢斗(世界8位)〈20-22,21-18,21-18〉ウォン・ウィンキ(香港、世界24位)、イ・ヒョンイル(韓国、世界16位)〈21-13,21-17〉佐々木翔(世界18位)、上田拓馬(世界25位)〈18-21,15-21〉ラジフ・ウーセフ(イングランド、世界29位)、スー・ジェンハオ(台湾、世界22位)〈19-21,9-21〉田児賢一(世界28位)
【女子シングルス】 奥原希望(世界10位)〈19-21,7-21〉ベ・ヨンジュ(韓国、世界12位)、山口茜(世界11位)〈21-8,16-21,21-14〉キム・ヒョミン(韓国、世界40位)、三谷美菜津(世界17位)〈21-18,21-15〉アドリアンティフィルダサリ(インドネシア、世界33位)、カロリナ・マリン(スペイン、世界3位)〈21-10,15-21,17-21〉橋本由衣(世界30位)
【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由(世界6位)〈20-22,22-20,21-19〉チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾、世界23位)、平田典靖・橋本博且(世界13位)〈18-21,15-21〉ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(マレーシア、世界18位)、園田啓悟・嘉村健士(世界22位)〈17-21,15-21〉ライヤン・アグン・サプトラ/ベリー・アングリアワン(インドネシア、世界97位)
【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-18,21-13〉ピア・ゼバディア・ベルナデス/リズキ・アメリア・プラディプタ(インドネシア、世界17位)、前田美順・垣岩令佳(世界6位)〈18-21,21-15,20-22〉ヘザー・オルバー/ローレン・スミス(イングランド、世界27位)、福万尚子・與猶くるみ(世界31位)〈17-21,22-20,21-11〉スシ・リズキ・アンディニ/マレサ・デア・ジオバニ(インドネシア、世界102位)
【混合ダブルス】 早川賢一・松友美佐紀(世界20位)〈21-18,17-21,21-10〉ロナルド・アレキサンダー/メラティ・ダエバ・オクタビアニ(インドネシア、世界28位)
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日本選手2回戦の対戦カード
【男子シングルス】 桃田賢斗(世界8位)対フ・ユン(香港、世界11位)、ワン・ツェンミン(中国、世界7位)対田児賢一(世界28位)
【女子シングルス】 リ・シュエリ(中国、世界2位)対山口茜(世界11位)、三谷美菜津(世界17位)対橋本由衣(世界30位)
【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由(世界6位)対ライヤン・アグン・サプトラ/ベリー・アングリアワン(インドネシア、世界97位)
【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、世界8位)、ティエン・チン/タン・ジンフア(中国)対福万尚子・與猶くるみ(世界31位)
【混合ダブルス】 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)対早川賢一・松友美佐紀(世界20位)