オーストラリアンオープンＳＳ決勝、女子シングルスでスペインのカロリナ・マリン選手が中国ワン・シーシャン選手を下し、３月の全英オープン、４月のマレーシアオープンに続き、今シーズンＳＳ（プレミア含む）３勝目を挙げた。一方、男子シングルスではデンマークのビクター・アクセルセン選手が初のＳＳタイトルを狙ったが、中国チェン・ロン選手に跳ね返された
６月に22歳となるマリン選手、今シーズン好調の要因の１つとして、コーチとの２人三脚を挙げる。試合開始前には、会場の片隅でコーチと２人、ビデオを見ながら戦略を練る。試合中は、インターバルの間に受けるコーチの分析とアドバイスを基に自らのプレーに修正を加える。マリン選手は、これらがうまく機能していると説明している
欧州勢でもう１人決勝に進んだ21歳のアクセルセン選手は、今大会、中国リン・ダン選手、中国シュエ・ソン選手、タイのブーンサック・ポンサナ選手、デンマークのヤン・ヨルゲンセン選手と、実力者ばかりを打ち破って決勝に進んだ。この日も、世界１位の中国チェン・ロン選手相手にファイナルゲーム16-17まで食い下がるが、わずかに届かず。同世代のライバル、桃田賢斗選手が４月にシンガポールで成し遂げたＳＳ初優勝に並ぶのは、次回以降に持ち越しとなった
混合ダブルスでは、香港のリー・チュンヘイ／チャウ・ホイワー組がＳＳ初優勝を飾った。４月のアジア選手権で準優勝した好調ぶりを持続し、今大会では◆２回戦で第８シードのプラビーン・ジョーダン／デビー・スサント組（インドネシア、世界10位）◆準々決勝で第３シードのヨアキム・フィッシャー・ニールセン／クリスティナ・ペダーセン組（デンマーク、世界４位）◆準決勝で第２シードのタントウィ・アーマド／リリアナ・ナッチル組（インドネシア、世界３位）◆決勝で第４シードのリュウ・チェン／バオ・イーシン（中国、世界４位）――といった強豪を連破し、ノーシードから栄冠を手にした
中国同士の対戦となった女子ダブルス決勝は、昨年６月のジャパンオープンから本格的に組みだした前衛のスペシャリスト、マー・ジン選手と20歳のタン・ユエンティン選手のペアが、準決勝で高橋礼華・松友美佐紀組を破ったティエン・チン／タン・ジンフア組にフルゲームの末に勝利し、アジア選手権に次ぐ２つ目の国際タイトルを獲得した
現在中国４番手（世界10位）だが、五輪レースにおいて、高橋・松友組、前田美順・垣岩令佳組を含む上位ペアを脅かす存在となるのは確実
男子ダブルスは、準々決勝で早川賢一・遠藤大由組に完勝した世界１位の韓国イ・ヨンデ／ユ・ヨンソン組が、中国の長身２人、ルー・カイ／リュウ・チェン組をストレートで破って優勝。こちらもアジア選手権に続く今シーズン２勝目で、向こう１年間続く五輪レースで、幸先の良いスタートを切った
決勝の結果
【男子シングルス】 チェン・ロン（中国、世界１位）〈21-12,14-21,21-18〉ビクター・アクセルセン（デンマーク、世界９位）
【女子シングルス】 カロリナ・マリン（スペイン、世界３位）〈22-20,21-18〉ワン・シーシャン（中国、世界６位）
【男子ダブルス】 イ・ヨンデ／ユ・ヨンソン（韓国、世界１位）〈21-16,21-17〉ルー・カイ／リュウ・チェン（中国）
【女子ダブルス】 マー・ジン／タン・ユエンティン（中国、世界10位）〈21-19,16-21,22-20〉ティエン・チン／タン・ジンフア（中国）
【混合ダブルス】 リュウ・チェン／バオ・イーシン（中国、世界５位）〈19-21,21-19,15-21〉リー・チュンヘイ／チャウ・ホイワー（香港、世界13位）
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