スディルマン杯１日目、日本は一次リーグ第１戦に臨み、格下のロシアに順当勝ちで白星スタートを切った この試合唯一の懸念材料だった男子ダブルスが最初の種目となり、先陣を切った早川賢一・遠藤大由組は、毎回難しい戦いを余儀なくされる長身のウラジミール・イワノフ／イワン・ソゾノフ組に敗れ、リードを許す。
しかし、続く山口茜選手、桃田賢斗選手、高橋礼華・松友美佐紀組がきっちり役目を果たしてチームの勝利を確定すると、混合ダブルスのペアとして国際大会デビューとなる数野健太・栗原文音組も世界30位から勝ち星を挙げ、日本が４対１で勝利した
実力拮抗の男子ダブルスでの負けはある程度、想定の範囲内だった。とはいえ、早川・遠藤組は前回大会、メダルのかかった大事なタイとの準々決勝で、普段通りのプレーをすれば勝てる相手にまさかの敗北。結果的に、これがチームの負けにつながった苦い経験を持つ。初戦の黒星を引きずることなく、次戦でとりわけ精神面をしっかり立て直してくることができるか、注目される
日本は11日試合なし。ただ、同じＢ組の台湾対ロシアでロシアが敗れると、12日の台湾戦の結果を待たず、Ａ～Ｄ各組上位２チームずつ、計８チームによる決勝トーナメント（準々決勝）への進出が確定する
日本対ロシアの詳細は以下の通り
◆日本（１勝）４ー１ロシア（１敗）
【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由（世界６位）〈19-21,12-21〉ウラジミール・イワノフ／イワン・ソゾノフ（世界12位）
【女子シングルス】 山口茜（世界12位）〈21-15,21-16〉ナタリア・ペルミノワ（世界52位）
【男子シングルス】 桃田賢斗（世界８位）〈21-15,21-9〉ウラジミール・マルコフ（世界55位）
【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀（世界１位）〈21-9,21-10〉エカテリア・ボロトワ／エフゲーニャ・コステツカヤ（世界28位）
【混合ダブルス】 数野健太・栗原文音〈21-16,9-21,21-13〉エフゲニー・ドレミン／エフゲニア・ディモア（世界30位）
日本以外ではこの日、グループ１のＤ組で、今大会中国に次ぐ第２シードの韓国が第10シードのマレーシアと対戦し、いきなり、最初の男子ダブルスを世界ランク１位のイ・ヨンデ／ユ・ヨンソン組で落とす波乱。続く女子シングルスはソン・ジヒョン選手が勝って試合を振り出しに戻すが、３種目目の男子シングルスに１番手のソン・ワンホ選手ではなく若いイ・ドンクン選手を起用し、ドーピング違反による資格停止から今月１日復帰した元世界１位リー・チョンウェイ選手に敗れ、１対２と追い詰められる。女子ダブルスは何とか取り戻すも、最終の混合ダブルスでコ・ソンヒョン／キム・ハナ組が、ゴーリュウイン選手のひざの手術のため昨シーズン後半、暫定的にペアを解消していた2012年ジャパンオープン覇者、チャン・ペンスーン／ゴー・リュウイン組に競り負け、韓国はまさかの黒星スタートとなった
大会１日日の結果
◆グループ１（チームランク１～12位）：
【Ａ組】 中国（１勝）５－０ドイツ（１敗）、タイ（試合なし）
【Ｂ組】 日本（１勝）４－１ロシア（１敗）、台湾（試合なし）
【Ｃ組】 デンマーク（１勝）４－１イングランド（１敗）、インドネシア（試合なし）
【Ｄ組】 韓国（１敗）２－３マレーシア（１勝）、インド（試合なし）
◆グループ２（チームランク13～20位）：
【Ａ組】 シンガポール（１勝）３－２スペイン（１敗）、オランダ（１勝）３－２カナダ（１敗）
【Ｂ組】 香港（１勝）５－０ブラジル（１敗）、アメリカ（１敗）２－３フランス（１勝）
◆グループ３（チームランク21～28位）：
【Ａ組】 チェコ、トルコ、南アフリカ、オーストリア（いずれも試合なし）
【Ｂ組】 ベトナム、オーストラリア、イタリア、スイス（いずれも試合なし）
◆グループ４（チームランク29～35位）：
【Ａ組】 ナイジェリア、フィリピン、アイスランド（いずれも試合なし）
【Ｂ組】 イスラエル（１勝）３－２カザフスタン（１敗）、スリランカ（１勝）４－１セーシェル（１敗）
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