
ニュージーランドオープングランプリ(GP)ゴールドは3日、各種目の決勝を行い、女子シングルスで17歳(1997年12月生まれ)の川上紗恵奈選手がシニア大会初優勝を飾った
決勝の相手、中国ホー・ビンジャオ選手は18歳(97年3月生まれ)で、昨年のユース五輪では決勝で山口茜選手を破って優勝。シニア大会でも4月のチャイナマスターズに勝って、既にGPゴールドのタイトルを手にしている。今大会はノーシードながら、準々決勝で仁平菜月、準決勝で大堀彩と日本選手2人を連破して決勝に進んだ。これに対し川上選手は予選繰り上がりで本戦出場を果たすと、2回戦で第2シードのシンガポール選手、準決勝で第5シードの香港選手を打ち破って決勝へ。大舞台での経験、実績からホー選手の優位が予想されたが、ふたを開けてみれば、試合の主導権を握ったのは川上選手。第1ゲームは一度もリードを許さず、第2ゲームも試合の流れを掌握し、終盤18-18で追いつかれたが、そこから一気に振り切る快勝だった
今年、GPからGPゴールドに格上げされたニュージーランドオープンでは、◆2013年武下利一◆14年奥原希望◆15年川上――と、3年連続で日本選手がシングルスで優勝している
なお川上選手は今シーズン、3月のオランダジュニアインターナショナルでも優勝している〈https://badpal.net/2015/03/02/u19-shuttlers-of-japan-win-three-titles-in-dutch-junior/〉
一方、同じく決勝に進んだ女子ダブルスの福島由紀・廣田彩花組は、中国ツォン・チアンシン(24)/シア・フアン(23)組から幸先よく第1ゲームを奪うと、第2ゲームも優位に試合を進め20-18と先にマッチポイントを握る。しかし決め切れずにこのゲームを落とすと、ファイナルゲームは相手に先行を許す展開となり13-17とリードされる。ここから追い上げいったんは19-18と逆転に成功するが、再度逆転され優勝を逃した
男子ダブルスは、2013年世界ジュニア準優勝、14年アジアジュニアチャンピオンの中国ホワン・カイシアン(19)/ツェン・シウェイ(18)組が、世界ランク上位のインドネシアペアに勝って、シニア大会初優勝を果たした
混合ダブルスは、中国ツェン・シウェイ(18)/チェン・チンチェン(17)組が同国対決を制し、昨年11月のドイツ・ビットブルガーオープンに続いて、GPゴールド2勝目
10代が3種目を制する大会となったが、男子シングルスでは韓国の35歳イ・ヒョンイル選手が中国の25歳チャオ・ビン選手を寄せ付けずに優勝。タイインターナショナルチャレンジ、マレーシアマスターズGPゴールドに続く今シーズン3勝目を上げた
決勝の結果
【男子シングルス】 イ・ヒョンイル(韓国、世界22位)〈21-12,21-14〉チャオ・ビン(中国、世界288位)
【女子シングルス】 ホー・ビンジャオ(中国、世界87位)〈16-21,18-21〉川上紗恵奈(世界610位※予選繰り上がり)
【男子ダブルス】 ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、世界61位)〈21-16,17-21,9-21〉ホワン・カイシアン/ツェン・シウェイ(中国、世界120位)
【女子ダブルス】 福島由紀・廣田彩花(世界52位)〈21-17,22-24,19-21〉ツォン・チアンシン/シア・フアン(中国、世界120位)
【混合ダブルス】 ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界50位)〈21-14,21-8〉ユー・シャオユ/シア・フアン(中国)