世界バドミントン連盟(BWF)は5日までに、年間12大会あるSS(SSプレミア5大会含む)のみの結果を集計したSSランキングで各種目上位8人/組に入った選手に、SSファイナル出場の意思確認を行った。ドーピング違反で暫定的な資格停止措置を受けている男子シングルス2位のリー・チョンウェイ選手が出場できないほか、女子シングルス1位の中国リ・シュエリ選手が足の負傷を理由に出場を辞退した

このほかの選手はBWFの招待を受け入れた。日本からは、【男子シングルス】桃田賢斗、田児賢一【女子シングルス】山口茜【男子ダブルス】早川賢一・遠藤大由組【女子ダブルス】高橋礼華・松友美佐紀組、前田美順・垣岩令佳組――の計9人が、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイに乗り込む
このうち山口選手は、上位にいた廣瀬栄理子選手と高橋沙也加選手の2人を、最終戦の香港オープンSS2回戦で前世界チャンピオンのラッチャノク・インタノン選手(タイ)にファイナルゲーム、13-18から逆転勝ちした時点で抜いて、日本にとってこの種目唯一の出場枠をつかみ取った
男子シングルスでは、田児選手が9月のアジア大会後に足を負傷し、直後のデンマークオープンSSプレミアを欠場。その後も精彩を欠き、フレンチオープンSS、チャイナオープンSSプレミア、香港オープンSSとすべて1回戦負けに終わった。しかし、後ろにつけていた中国ワン・ツェンミン選手が香港オープンでベスト4入りを逃したことで何とか当落線上に踏みとどまり、聴聞会の遅れからマレーシアのリー選手が出場できないことが確定し、滑り込みで桃田賢斗選手に次ぐ出場資格を得た
一方、男子ダブルスでは早川・遠藤組のほかに、平田典靖・橋本博且組が最終戦の香港オープンでベスト8に残れば出場資格を得られるところまで迫ったが、ベスト16にとどまりチャンスを逃した
女子ダブルスは、高橋・松友組と前田・垣岩組が1年間を通じてコンスタントに好成績を残した結果、中国ペアを抑えて、SSランク1位と2位を維持したままSSファイナルを迎えることになった
今月17日に開幕する「デスティネーションドバイ・SSファイナル」では、各種目の出場選手を2つのグループに分け、まず総当たりの一次リーグ(19日まで)を戦う。その結果、各グループの上位2位までが準決勝(20日)に進み、その勝者が決勝(21日)で今年最後のビッグタイトルを争う
◆デスティネーションドバイ・SSファイナル各種目の出場選手(※SSファイナルでは、種目ごとに各国・地域の出場枠が2つまでに制限されている)
【Men’s Singles】
1) チェン・ロン (China-1) 68260 pts
【暫定資格停止中】2) リー・チョンウェイ (Malaysia) 63700 pts
3) ヤン・ヨルゲンセン (Denmark-1) 58250 pts
4) ソン・ワンホ (Korea) 54580 pts
5) キダンビ・スリカンス (India) 51520 pts
6) 桃田賢斗 (Japan-1) 49070 pts
7) ハンス・クリスチャン・ビティングス (Denmark-2) 45460 pts
8) トミー・スギアルト (Indonesia) 43970 pts
9) 田児賢一 (Japan-2) 43040 pts
【Women’s Singles】
【負傷出場辞退】1) リ・シュエリ (China-1) 74950 pts
2) ワン・シーシャン (China-2) 74910 pts
3) ワン・イーハン (China-3) 71910 pts
4) サイナ・ネワル (India) 60010 pts
5) ラッチャノク・インタノン (Thailand) 58760 pts
6) ソン・ジヒョン (Korea-1) 52950 pts
7) タイ・ツーイン (Taiwan) 52620 pts
8) ベ・ヨンジュ (Korea-2) 51100 pts
9) 山口茜 (Japan) 41020 pts
【Men’s Doubles】
1) イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン (Korea-1) 64440 pts
2) ツァイ・チアシン/リー・シェンム (Taiwan) 64430 pts
3) 早川賢一・遠藤大由 (Japan) 58760 pts
4) ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン (Indonesia) 55420 pts
5) リュウ・シャオロン/チュウ・ツィハン (China-1) 54410 pts
6) ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ (China-2) 49290 pts
7) マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン (Denmark) 49260 pts
8) コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル (Korea-2) 48080 pts
【Women’s Doubles】
1) 高橋礼華・松友美佐紀 (Japan-1) 84760 pts
2) 前田美順・垣岩令佳 (Japan-2) 68360 pts
3) ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン (China-1) 63590 pts
4) クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール (Denmark) 59450 pts
5) ルオ・ユー/ルオ・イン (China-2) 54210 pts
6) タン・ジンフア/バオ・イーシン (China-3) 51070 pts
7) マー・ジン/タン・ユエンティン (China-4) 50330 pts
8) ユー・ヤン/ワン・シャオリ (China-5) 42200 pts
9) チャン・イエナ/キム・ソヨン (Korea-1) 40580 pts
10) キム・ハナ/チョン・ギョンウン (Korea-2) 39200 pts
11) グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ (Indonesia) 39180 pts
【Mixed Doubles】
1) シュー・チェン/マー・ジン (China-1) 77200 pts
2) ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ (China-2) 70780 pts
3) タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル (Indonesia) 66620 pts
4) コ・ソンヒョン/キム・ハナ (Korea) 52790 pts
5) スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム (Thailand) 51190 pts
6) クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック (England) 47770 pts
7) ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン (Denmark) 46460 pts
8) リュウ・チェン/バオ・イーシン (China-3) 44150 pts
9) ルー・カイ/ホワン・ヤチオン (China-4) 43270 pts
10) ミハエル・フックス/バージット・ミシェルズ (Germany) 43240 pts