マレーシアオープンＧＰゴールド、前日試合のなかった混合ダブルスの１回戦とその他種目の２回戦、さらに男子シングルスの３回戦が行われ、ベスト８が出揃った。日本勢はこの日、シングルス６人とダブルス２組が敗れ、勝ち残りは女子シングルスの福島由紀選手と奥原希望選手、男子ダブルスの数野健太・山田和司組、女子ダブルスの松尾静香・内藤真実組となった。このうち再起をかけて臨む、元全日本選手権覇者の松尾・内藤組（2009年優勝）と奥原選手（11年優勝）はそれぞれ第１シードを降す活躍を見せ、内外に存在をアピールした
松尾・内藤組は、かつての所属チーム、パナソニックの撤退に伴う移籍によりペア解消。中国・深センで開催された2012年12月スーパーシリーズ（ＳＳ）ファイナルを最後に、ペアとしては世界バドミントン連盟（ＢＷＦ）認定大会から姿を消していた。昨年後半、所属チームの壁を越えて再結成を果たし、１年３カ月ぶりに臨んだ国際大会で初戦はストレート勝ち。２回戦ではベテラン、ビタ・マリッサ選手率いる第１シードのインドネシアペアに第１ゲームを先取されながら、第２、第３ゲームを奪い返し逆転で勝利し、この種目、日本勢で唯一、準々決勝に進んだ
奥原選手は前日、膝を故障し長期の戦線離脱を余儀なくされた2013年１月のマレーシアオープンスーパーシリーズ（ＳＳ）以来、初めて、ＢＷＦトーナメントの本戦１回戦を突破。２回戦で、第１シードの台湾パイ・シャオマ選手と対戦。第１、第２ゲームとも序盤に先行を許す展開となるが、粘り強く追いかけ競り勝ち、ＳＳより下位のＧＰゴールドながら、１年２カ月ぶりにベスト８にたどりついた
日本選手の結果
【男子シングルス２回戦】 坂井一将（世界43位）〈21-13,21-11〉アナップ・スリドハル（インド、世界108位）、H.S.プラノイ（インド、世界40位）〈21-17,25-23〉武下利一（世界80位）
【男子シングルス３回戦】 坂井一将（世界43位）〈15-21,21-17,19-21〉ソウラブ・バルマ（インド、世界44位）
【女子シングルス２回戦】 橋本由衣（世界38位）〈17-21,13-21〉アドリアンティ・フィルダサリ（インドネシア、世界135位）、ヤオ・シュエ（中国、世界28位）〈21-18,21-12〉伊東可奈（世界87位）、ティー・ジンイ（マレーシア、世界52位）〈21-17,21-18〉佐藤冴香（世界95位）、スー・ヤチン（台湾、世界53位）〈10-21,21-13,21-18〉峰歩美（世界101位）、パイ・シャオマ（台湾、世界29位）〈19-21,23-25〉奥原希望（世界351位※予選勝ち上がり）、チョチュウォン・ポーンパウィー（タイ、世界55位）〈18-21,21-18,14-21〉福島由紀（世界438位※予選勝ち上がり）
【男子ダブルス２回戦】 数野健太・山田和司（世界182位）〈21-11,21-11〉ディディット・ジュアン／ムハンマド・ウリヌハ（インドネシア）
【女子ダブルス２回戦】 シンタ・ムリア・サリ／ヤオ・レイ（シンガポール、世界20位）〈12-21,22-20,21-17〉宮内唯・久後あすみ（世界92位）、ビタ・マリッサ／アプリルサシ・プトリ・レジャルサル・バリエラ（インドネシア、世界15位）〈21-14,14-21,10-21〉松尾静香・内藤真実
【混合ダブルス１回戦】 ルー・カイ／ホワン・ヤチオン（中国、世界72位）〈21-15,21-14〉数野健太・宮内唯
日本選手準々決勝の対戦カード（※これ以降、27日更新の世界ランクを反映）
【女子シングルス】 ヤオ・シュエ（中国、世界28位）対福島由紀（世界438位※予選勝ち上がり）、デン・シュエン（中国、世界43位）対奥原希望（世界350位※予選勝ち上がり）
【男子ダブルス】 数野健太・山田和司（世界181位）対チャユット・トリヤチャート／ダニー・バワ・クリスナンタ（シンガポール、世界281位※予選勝ち上がり）
【女子ダブルス】 パタイマス・ムエンウォン／キラス・オスターメイヤー（タイ、世界115位）対松尾静香・内藤真実
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