SASAKI and TAGO face off on Day 1 of Indonesia SuperLiga

Japan's top two players face off
Japan’s top two players face each other in Indonesia Superliga

インドネシアスーパーリーガの一次リーグ初日、日本勢では、女子のルネサス日本ユニシスが勝ち、初戦を白星で飾った。一方、男子のトナミ運輸と日本ユニシスはともに接戦の末に2対3と惜敗し、黒星スタートとなった。この日は、トナミ運輸の先鋒を務める佐々木翔選手が、インドネシアのスター選手、タウフィック・ヒダヤット率いるSGSに助っ人として加入した田児賢一選手と対戦し、ファイナルゲーム23-23までもつれた試合を勝ち切った

試合後、最後までチームメイトの応援を続けていた佐々木選手に BadPaL が話を聞くと、2010年デンマークオープンの敗戦以来となる海外での対戦で田児選手に勝利できたことについて、トナミ運輸の1人としてチームのために戦った自分と、今回、外国人助っ人といういわば個人の立場で試合に臨んだ田児選手との意識の差に言及。大きな喜びは示さなかった。むしろ、「(今大会のフォーマットである2複3単を形成する)7人しかいないトナミが、スター選手を集めた優勝候補SGSを相手に、最終種目の第3シングルスまで競れるとは思っていなかった」と、チームの成果を強調した

トナミ運輸は、第1シングルスの佐々木選手、第1ダブルスの平田典靖・橋本博且組が続けて勝ち、チームの勝利にリーチをかけたが、ヒダヤット選手が出場した第2シングルス以降の3種目を、接戦に持ち込みながらも相次いで落とし、勝利をつかみ損ねた

Key player of RENESAS
Ayumi brought a victory to RENESAS

女子は、日本チャンピオンのルネサスが韓国人参公社(KGC)と対戦した。ベ・ヨンジュベ・スンヒという、2010年ユーバー杯で難攻不落とみられていた中国を倒した優勝メンバーをシングルスの2本柱に据える強豪。これに対しダブルスに強みをもつルネサスは、日本リーグ終盤で機能した末綱聡子・前田美順組と垣岩令佳・福島由紀組の2ペアで確実に勝利をつかむ。加えて、第2シングルスの峰歩美選手が、小柄ながらコート内をかけ回り相手が放つショットをことごとく拾い続け、KGCシングルス陣の唯一の穴といえる若手キム・エジ選手を撃破し、3対2で初戦を飾った

No pressure to play as a vanguard
Shizuka feels no pressure to play as a vanguard

日本ユニシス女子は、昇り調子の若手主体の選手がそろうマレーシアタイガースを相手に、第1シングルスの打田しづか選手が、「かつて練習したこともあり、格上だが苦手と思ったことはない。第1シングルスのプレッシャーもなかった」と語ったように、世界ランク上位のティー・ジンイ選手に幸先良く快勝する。続く第1ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀組と第2シングルスの野尻野匡世選手は、約1時間に及ぶギリギリの接戦を制してともに勝利。2種目を残してチームの勝ちを確定させた

高橋選手は BadPaL に対し、「エースペアとしてポイントを稼がなければ、とプレッシャーを感じてしまい、思うような試合ができなかった」と自らの試合を振り返った。その上で、「あすからは妹(高橋沙也加選手)らが合流する。次の強豪との対戦に向けチームの体制を整える意味でも、きょうは勝たなければいけない試合だったので良かった」とチームの勝利を喜んだ

Kazumasa SAKAI (R) upsets local  star Simon SANTOSO
Kazumasa SAKAI (R) upsets local star Simon SANTOSO

一方、日本ユニシス男子は、第1シングルスの上田拓馬選手が、ベトナムからの助っ人、世界8位のグエン・ティエンミン選手にストレートで敗れ1敗を喫する。しかし第1ダブルスの早川賢一・遠藤大由組は、現在世界8位につけているペアを解消したばかりのタイのマニーポン・ジョンジット選手が、新たにニピトポン・プアンプアペク選手と組んだペアに第1ゲームを奪われながら逆転で勝利し、試合を1対1のタイに戻す。すると第2シングルスの坂井一将選手がこの流れに乗り、インドネシアシングルスのエース、シモン・サントソ選手をストレートで倒す金星を上げ、チームの勝利まであと1勝に迫る。ところが第2ダブルス、第3シングルスが接戦の末に敗れてしまい、ユニシス男子は初日、惜しい星を落とした

一次リーグ1日目の試合結果は以下の通り

男子グループA

◆日本ユニシス(1敗)2-3タンカス(1勝)

【第1シングルス】 上田拓馬〈16-21,13-21〉グエン・ティエンミン(ベトナム)

【第1ダブルス】 早川賢一・遠藤大由〈16-21,21-10,21-13〉マニーポン・ジョンジット/ニピトポン・プアンプアペク(タイ)

【第2シングルス】 坂井一将〈21-14,21-16〉シモン・サントソ(インドネシア)

【第2ダブルス】 数野健太・垰畑亮太〈20-22,15-21〉ギデオン・マーカス・フェルナルディ/ワヒュ・ナヤカ・アルヤ・パンカルナリヤ(インドネシア)

【第3シングルス】 山田和司〈21-17,11-21,16-21〉アラムシャ・ユヌス(インドネシア)

 

ジャヤラヤ・スルヤナガ(1勝)4―1ジャルム(1敗)

【第1シングルス】 ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア)〈21-8,21-8〉ディオニシウス・ハヨム・ルンバカ(インドネシア)

【第1ダブルス】 ライアン・アグン・サプトラ/アルベン・ユリアント・チャンドラ(インドネシア)〈21-12,21-15〉モハンマド・アーサン/アフィアト・ユリウス・ウィラワン(インドネシア)

【第2シングルス】 フ・ユン(香港)〈16-21,21-17,21-6〉アンドレ・クルニアワン・テドホノ(インドネシア)

【第2ダブルス】 クリストファー・ルスディナント/トリクスマ・ワルドハナ(インドネシア)〈18-21,23-25〉ムハンマド・ウリンヌハ/ベリー・アングリアワン(インドネシア)

【第3シングルス】 ウォン・ウィンキ(香港)〈21-10,21-15〉シェサル・ヒレン・ルスタビト(インドネシア)

 

男子グループB

◆トナミ運輸(1敗)2―3SGS(1勝)

【第1シングルス】 佐々木翔〈21-13,17-21,25-23〉田児賢一

【第1ダブルス】 平田典靖・橋本博且〈16-21,21-15,21-18〉ヘンドラ・アプリダ・グナワン/ヨナサン・スルヤタナ・ダスキ(インドネシア)

【第2シングルス】 武下利一〈15-21,19-21〉タウフィック・ヒダヤット(インドネシア)

【第2ダブルス】 園田啓悟、嘉村健士〈20-22,21-17,18-21〉リー・シェンム/サイ・チアシン(台湾)

【第3シングルス】 銭谷翔〈21-14,14-21,17-21〉アディ・アンドラユヌス・プラソホ(インドネシア)

 

◆ムシカチャンピオン(1敗)2―3マレーシアタイガース(1勝)

【第1シングルス】 リー・チョンウェイ(マレーシア)〈21-23,14-21〉ダレン・リュー(マレーシア)

【第1ダブルス】 ライアン・スクマワン/レンドラ・ウィジャヤ(インドネシア)〈14-21,21-15,18-21〉フーン・ティエンハウ/タン・ウィーキョン(マレーシア)

【第2シングルス】 トミー・スギアルト(インドネシア)〈21-15,24-22〉チョン・ウェイフェン(マレーシア)

【第2ダブルス】 フラン・クルニアワン/シギット・ブディアルト(インドネシア)〈16-21,14-21〉リム・キムワー/ゴー・ウェイシェム(マレーシア)

【第3シングルス】 イ・ヒョンイル(韓国)〈21-16,21-10〉モハマド・アリフ・アブドゥル・ラティフ(マレーシア)

 

女子グループX

日本ユニシス(1勝)3-2マレーシアタイガース(1敗)

【第1シングルス】 打田しづか〈21-14,21-13〉ティー・ジンイ(マレーシア)

【第1ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀〈16-21,21-10,21-13〉アメリア・アリシア・アンスセリ/スーン・フィーチュー(マレーシア)

【第2シングルス】 野尻野匡世〈21-14,21-16〉チア・リディア・リヤ(マレーシア)

【第2ダブルス】 栗原文音・篠谷菜〈15-21,14-21〉フー・ビビアン・カームン/グ・メリーレン・ポウレン

【第3シングルス】 三木江里子〈1-21,14-21〉チア・ソニア・スヤ

 

女子グループY

ルネサス(1勝)3―2韓国人参公社(KGC、1敗)

【第1シングルス】 伊東可奈〈16-21,21-14,6-21〉ベ・ヨンジュ(韓国)

【第2シングルス】 峰歩美〈21-18,21-16〉キム・エジ(韓国)

【第3シングルス】 福島由紀〈11-21,16-21〉ベ・ソンヒ(韓国)

【第1ダブルス】 末綱聡子・前田美順〈21-14,21-15〉チョン・ギョンウン/ユ・ヒョンヨン(韓国)

【第2ダブルス】 垣岩令佳・福島由紀〈21-17,21-18〉イ・サラン/キム・スルビ(韓国)

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