韓国オープンSSプレミア準々決勝、女子シングルスの三谷美菜津選手が、ここまで台湾のチェン・シャオチエ選手、ドイツのユリアン・シェンク選手と、格上の強豪を連破して勝ち上がってきた勢いに乗るタイのニチャオン・ジンダポン選手との大接戦を制し、きっちりベスト4に駒を進めた。三谷選手は前日発表された最新の世界ランキングでトップ10に入ったが、世界ランク上位に立つ選手として、下位選手に取りこぼしをしない堅実さの一端を示した
準決勝で対戦する中国ワン・シーシャン選手とは昨年、4月のアジア選手権でストレート負けを喫したが、9月のチャイナマスターズSSでは逆にストレート勝ちし、リベンジを果たした。世界ランクで見ると三谷選手が下位ながら、今回はリベンジを狙うワン選手の挑戦を受ける形となる
女子ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀組は、昨年10月、デンマークオープンSSプレミア決勝、翌週のフレンチオープンSS準々決勝と、立て続けに敗れた中国マー・ジン/タン・ジンフア組と3たび対戦。前の2戦はともにストレート負けだったが、今回は第1ゲームを終盤の逆転で落とすも、第2ゲームを取り返しファイナルゲームに持ち込んだ。ファイナルでは地力の差が出たが、圧倒された10月の初顔合わせからその差を縮め、確かな前進を見せた
12日の女子ダブルス準決勝では、昨年7月31日、世界に広く報じられ物議を醸した一戦、ユー・ヤン/ワン・シャオリ組(中国)対キム・ハナ/チョン・ギョンウン組(韓国)の再戦が実現する。互いに積極的に点を取りにいかない試合となったロンドンでは、韓国ペアが21-11,21-14で勝利。しかし結局、ともに失格処分となりオリンピックを去った両ペアが、約半年後に顔を合わせてどのような試合をするのか、注目される
男子シングルスの上田拓馬選手は、国内の若手の台頭もあり、この種目最後に残った日本人として上位進出を果たし、SSプレミアで目に見える結果を残して現在29位と停滞している世界ランクの大幅な引き上げを狙いたいところだった。しかしケガから復帰した昨年来、徐々に本来の調子を取り戻しつつあるインドネシアの実力者、ソニー・ドゥイ・クンチョロ選手の前に沈んだ
各種目準々決勝の結果
【男子シングルス】
リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)〈21-15,21-17〉フ・ユン(香港、世界9位)、チョン・ウェイフェン(マレーシア、世界19位)〈5-21,21-17,15-21〉ウォン・ウィンキ(香港、世界25位)、ドゥ・ペンユ(中国、世界5位)〈21-11,21-8〉ウラジミール・イワノフ(ロシア、世界36位)、ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア、世界10位)〈21-17,21-15〉上田拓馬(世界29位)
【女子シングルス】
ソン・ジヒョン(韓国、世界7位)〈21-13,21-7〉ポーンティップ・ブラナプラサーツク(タイ、世界13位)、サイナ・ネワル(インド、世界3位)〈14-21,21-15,12-21〉ハン・リ(中国、世界26位)、三谷美菜津(世界10位)〈24-22,22-20〉ニチャオン・ジンダポン(タイ、世界32位)、ワン・シーシャン(中国、世界5位)〈21-18,21-9〉ベ・ヨンジュ(韓国、世界16位)
【男子ダブルス】
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界1位)〈21-15,21-10〉キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界4位)、シェン・イエ/ホン・ウェイ(中国、世界5位)〈18-21,25-23,21-18〉リー・シェンム/ツァイ・チアシン(台湾、世界90位)、イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン(韓国、世界10位)〈21-16,21-10〉リム・キムワー/ゴー・ウェイシェム(マレーシア、世界37位)、クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、世界2位)〈21-12,21-19〉リュウ・シャオロン/チュウ・ツィハン(中国、世界19位)
【女子ダブルス】
ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、世界5位)〈棄権〉ツァオ・ユンレイ/チェン・シュウ(中国、世界1位/38位)、キム・ハナ/チョン・ギョンウン(韓国、世界12位)〈21-11,21-18〉ティエン・チン/バオ・イーシン(中国、世界1位/2位)、マー・ジン/タン・ジンフア(中国、世界45位)〈21-19,18-21,21-14〉高橋礼華・松友美佐紀(世界6位)、クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)〈21-16,21-17〉クンチャラ・ウォラビチッチャイクン/ドゥアンアノン・アルンゲーソン(タイ、世界11位)
【混合ダブルス】
シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界1位)〈21-13,21-17〉クリス・アドコック/ガブリエル・ホワイト(イングランド、世界14位/21位)、スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム(タイ、世界5位)〈17-21,21-8,21-18〉マルキス・キド/ピア・ゼバディア・ベルナデス(インドネシア、世界16位)、ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界4位)〈21-7,21-13〉キム・ギジョン/チョン・ギョンウン(韓国、世界65位)、タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界2位)〈19-21,20-22〉ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界6位)
準決勝の対戦カードは以下の通り
【男子シングルス】
リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)対ウォン・ウィンキ(香港、世界25位)
ドゥ・ペンユ(中国、世界5位)対ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア、世界10位)
【女子シングルス】
ソン・ジヒョン(韓国、世界7位)対ハン・リ(中国、世界26位)
ワン・シーシャン(中国、世界5位)対三谷美菜津(世界10位)
【男子ダブルス】
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界1位)対シェン・イエ/ホン・ウェイ(中国、世界5位)
クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、世界2位)対イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン(韓国、世界10位)
【女子ダブルス】
ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、世界5位)対キム・ハナ/チョン・ギョンウン(韓国、世界12位)
クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)対マー・ジン/タン・ジンフア(中国、世界45位)
【混合ダブルス】
シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界1位)対スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム(タイ、世界5位)
ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界4位)対ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界6位)