12日に開幕するスーパーシリーズ(SS)ファイナルの一次リーグの組み合わせ(グループ分け)抽選会が11日、試合会場である中国・深センで行われた。日本選手は混合ダブルスを除く4種目に出場するが、中でも女子シングルスの廣瀬栄理子選手が中国選手2人と同じ厳しいグループに入った
SSファイナルの出場資格を得るのは、1年を通じて行われる上位の国際大会、SSプレミア(年5回)とSS(年7回)の結果に基づく、各種目SSランキング上位8人/組のみ。一次リーグ(12~14日)では、グループごとに4人/組で総当たり戦を行い、上位2人/組が15日の準決勝に進出する
男子シングルスは優勝候補の2人、ロンドン五輪銀メダルのリー・チョンウェイ選手(マレーシア)と銅メダルのチェン・ロン選手(中国)に田児賢一選手らが挑む構図となる。田児選手にとって一次リーグ突破のカギは、10月のフレンチオープンSSを制するなど、最近、昇り調子にあるダレン・リュー選手(マレーシア)との一戦になりそうだ
女子シングルスの廣瀬選手は一次リーグで、少なくとも中国のリ・シュエリ、ワン・シーシャン両選手のいずれかに勝たなければ、決勝トーナメント進出の道が断たれる。ただ、ロンドン五輪金メダルのリ・シュエリ選手にはこれまで0勝1敗ながら、ワン・シーシャン選手にはフレンチオープンSSで初勝利を挙げており、全日本総合選手権を終えたばかりだが、コンディションを整えて試合に臨むことができれば一次リーグ突破は狙える
男子ダブルスの早川賢一・遠藤大由組は、ロンドン五輪金メダルの中国ペア、銀メダルのデンマークペア、4位のマレーシアペアが集まったグループAを回避したことで、一次リーグ勝ち抜けの可能性は比較的高いといえる。ただ、今大会に出場できるのはいずれも世界のトップペアで、気の抜ける相手は一組もいない
女子ダブルスSSランク1位で今大会に臨む松尾静香・内藤真実組にとって、ロンドン五輪金メダルの中国ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組が一次リーグ最大の難敵であることは間違いない。加えて、9月のジャパンオープンSS決勝で敗れた香港プーン・ロクヤン/ツェ・インシュー組もあなどれない相手だ。一方、全日本総合選手権2連覇を達成した高橋礼華・松友美佐紀組の前には、ロンドン五輪失格から最近、国際大会への復帰を果たした中国の強豪、ユー・ヤン/ワン・シャオリ組が立ちはだかる。準決勝に進むためには、デンマークのクリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組への勝利が必須条件となる
各種目一次リーグのグループ分け
【Men’s Singles】
◆グループA: リー・チョンウェイ (Malaysia-1)、フ・ユン (Hong Kong)、ブーンサック・ポンサナ (Thailand) 、ドゥ・ペンユ (China-2)
◆グループB: チェン・ロン (China-1) 、田児賢一 (Japan) 、ダレン・リュー (Malaysia-2) 、ハンス・クリスチャン・ビティングス (Denmark)
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【Women’s Singles】
◆グループA: リ・シュエリ (China-1) 、ワン・シーシャン (China-2)、ソン・ジヒョン (Korea)、 廣瀬栄理子 (Japan)
◆グループB: ユリアン・シェンク (Germany)、サイナ・ネワル (India) 、ティネ・バウン (Denmark) 、ラッチャノク・インタノン (Thailand)
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【Men’s Doubles】
◆グループA: クー・ケンケット/タン・ブンヒョン (Malaysia-1) 、キム・ギジョン/キム・サラン (Korea)、マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン (Denmark)、カイ・ユン/フー・ハイファン (China-2)
◆グループB: 早川賢一・遠藤大由 (Japan)、シェン・イエ/ホン・ウェイ (China-1)、 マニーポン・ジョンジット/ボディン・イサラ (Thailand)、フーン・ティエンハウ/タン・ウィーキョン (Malaysia-2)
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【Women’s Doubles】
◆グループA: 松尾静香・内藤真実 (Japan-1)、ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン (China-1)、クンチャラ・ウォラビチッチャイクン/ドゥアンアノン・アルンゲーソン (Thailand)、プーン・ロクヤン/ツェ・インシュー (Hong Kong)
◆グループB: オム・ヘウォン/チャン・イエナ (Korea)、ユー・ヤン/ワン・シャオリ (China-2)、クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール (Denmark)、高橋礼華・松友美佐紀 (Japan-2)
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【Mixed Doubles】
◆グループA: シュー・チェン/マー・ジン (China-1) 、タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル (Indonesia-1)、スッケー・プラパカモン/サラリー・トゥントーンカム (Thailand)、ユ・ヨンソン/チャン・イエナ (Korea)
◆グループB: チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン (Malaysia)、ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ (China-2)、ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン (Denmark) 、ムハンマド・リジャル/デビー・スサント (Indonesia-2)