Japanese shuttlers strike back on Day 3 of SS Finals

スーパーシリーズ(SS)ファイナル3日目、全員が敗れた前日から一転、一次リーグ最終日のこの日は各種目で日本選手の活躍が目立った

一次リーグ3戦目(16日)の日本選手の結果

【女子ダブルス】

◇藤井瑞希・垣岩令佳組(2勝1敗)〈20-22,21-13,21-18〉ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組(中国、2勝1敗)

Fruitful result of the last international match in 2011

藤井・垣岩組は、8月の世界選手権準々決勝で16-21,10-21とストレート負けした世界ランク2位、中国のツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組を相手に、試合開始直後から臆せず立ち向かっていった。堅さの見えた前日のデンマークペア戦とは異なり、時折、笑みも浮かべながらのびのびとプレーしている印象で、ゲームも支配。19-15と終盤までリードする。しかしここから中国ペアに4連続得点を許し追い付かれ、先にゲームポイントは握るも、再び3点を献上し敗れ、嫌な出だしとなる。ただ、第2ゲームに入っても主導権は藤井・垣岩組にあり、相手を大きく左右に振るレシーブと、好機とみれば攻撃に転じる積極性が奏功し、強豪の中国ペアに一度もリードを許すことなく21-13と圧倒する。迎えたファイナルゲームは、実力拮抗の接戦となる。藤井・垣岩組は中盤7-12とこの試合、初めて大きくリードされるが、直後に5連続得点で追いつき、再び競り合いに持ち込むと、徐々に格上の中国ペアを凌駕。最後は21-18で勝負を決した

藤井・垣岩組は試合後、BadPaL の取材に応じ、前日敗れたデンマークペア戦が非常に悪かったので、「昨晩2人で、今年最後の国際大会なので楽しんでのびのびやろうと話し合った」ことを明かした。勝ちではなく、1点でも多く取りにいくことを試合前、目標に置いていたという

第1ゲームで19-15とリードしながら逆転された場面について、藤井選手は、「相手のペースになった時、それを変えようとしなかった」と冷静に振り返った。その一方で、自分たちの中で「いけるのかいけないのか」という戸惑いを藤井、垣岩両選手ともに感じていた。ただ先に19点を取っていたことで、やれるという自信があり、第2ゲームに入っても気落ちするようなことはなかったという

世界3位と、女子ダブルスのみならず日本選手全体の中で最高ランクを維持して今年の国際試合を終えた藤井・垣岩組に来年の戦い方を聞いたところ、藤井選手が「初めてのオリンピックレースで、どうしていいか分からない状態で2人でここまでやってきた」と明かした。その結果として現在、焦る必要のないところにいるとの認識を示しながらも、「守らず、上位の選手にどういうプレーが通じるのか、探りながら攻めていきたい」と、挑戦していく姿勢を強調した。垣岩選手は、藤井選手に同調した上で、「きょうの試合で中国選手に通用する球もあった。一方で反省点もあるので、より良い状態にもっていきたい」と今後に向けた抱負を述べた

なお藤井・垣岩組は一次リーグを2勝1敗で終えたが、同じグループ内の3ペアが勝ち数で並び、ゲームの得失率でデンマーク、中国両ペアに及ばず、惜しくも準決勝進出を逃した

松尾静香・内藤真実組(3敗)〈12-21,13-21〉クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組(デンマーク、2勝1敗)

前日、藤井・垣岩組を破るなど、今大会勢いのあるデンマークの長身ペアの圧力に気押される形で、12-21,12-21と完敗。松尾・内藤組は、1勝もできずに今大会を終えた

【混合ダブルス】

◇池田信太郎・潮田玲子組(1勝2敗)〈21-14,21-18〉スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム組(タイ、1勝2敗)

One victory takes IkEDA/SHIOTA to Semis

池田・潮田組の一次リーグ最終戦の相手は、2010年ジャパンオープン初戦で敗北を喫したタイのベテランペア。既に今年1月のマレーシアオープンSSでリベンジは果たしているものの、実力者の相手を連破できるか、池田・潮田組の現在の力が試される試合となった

サーブミスなどはあったものの、潮田選手がネットに詰め、池田選手が後ろをカバーする形が機能。第1ゲーム前半を11-7で折り返す。しかし徐々にタイペアがリズムをつかみ、サラリー選手の前衛とスッケー選手の攻撃がかみ合い出すと、ほぼ互角の展開となる。それでも日本ペアは一度もリードを譲らず21-14でこのゲームを取る。第2ゲームも日本ぺアが先行。途中追いつかれたが11-9で前半を折り返す。後半も攻撃の手を緩めず、18-10と大きくリード。そこからもたつき19-18まで迫い上げられるが、最後は2連続得点で試合を締めくくった

池田・潮田組は、一次リーグを振り返り、連戦の疲れはあったが、前週に行われた全日本総合選手権で優勝できたことで良い勢いを持って大会に入れたと説明した。初戦の台湾ペア戦は惜しくもファイナルで落としたものの、「ゲーム感覚はよく、良いプレーができていた」と指摘。一次リーグ最終戦のきょうの試合は、1勝したいとの思いで戦ったと述べた

池田・潮田組はこれまで、国際大会で華やかな結果は残せていないものの、こつこつとランキングンポイントを稼ぎ、世界ランクを五輪出場圏内である12位にまで引き上げてきた。来年は、最終目標であるロンドン五輪で勝つために、今年勝てなかった上位選手を倒していくことが新たな課題となる。池田選手は「ロンドン五輪は、出るだけではなく勝つのが目標で、そのために混合ダブルスで競技を続けている」と明言。現時点では出場圏内にいるが、「(オリンピック)レースはまだ続くので、まずはそこを勝ちぬくこと」と指摘し、レースの段階から上位と対戦しても競れるようにしていきたいと述べた。その上で「(上位8ペアしか出場できない)こういった大会は良い経験になる」とSSファイナルに出場した意義を強調した。潮田選手は、「世界ランクをさらに上げて、早く出場権を確定させたい」と話した

強豪と渡り合うため、プレーの中で今後改善していく点を1つあげるとすれば、という問いに、池田選手は「サービス周り」と即答。格上が相手の場合、日本では感じることのないプレッシャーをかけられサーブが入らない。その後の展開につながるため、サービス周りで主導権を握れるかがカギになるとした。一方、潮田選手は、サーブのほか、レシーブ強化の必要性を指摘。男子の球も返せるようになったが、より反撃につなげられるようなレシーブを目指していく考えを示した

【女子シングルス】

◇佐藤冴香(1勝2敗)〈18-21,21-17,21-15〉ベ・ヨンジュ(韓国、3敗)

Sayaka proves her ability

ともに一次リーグ2連敗と後のないレフティー同士の対決。佐藤選手は、格上のベ選手を相手に18-21でオープニングゲームを失うが、第2ゲームは、コートを駆けめぐってシャトルをひろいまくる粘りのプレーで21-17と取り返す。ファイナルゲームも長いラリーの続く消耗戦になったが、佐藤選手が粘り勝ち。上位選手のみの今大会で、貴重な初勝利を挙げた

佐藤選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、世界3位のワン・シン選手(中国)、同4位のサイナ・ネワル選手(インド)との最初の2試合は、ペースを乱され「何もできなかった」と述べた。そのため、最後の試合は自分の思うようにやってみようと決めていたという。ベ選手とは過去4戦4敗で、今年4月のインドオープンSSでは、同じように長いラリーの試合の末に敗れていた。今回の対戦ではスタミナが上がっていたのか、との問いに佐藤選手は、「日本国内ではスタミナに自信はあるが、相手も当然強いので、気持ちで負けないようにした」と説明した

女子シングルスで日本選手トップの世界15位に付けている佐藤選手は今年を振り返り、「オリンピックレースに入って1回戦を勝つことのむずかしさを実感している。今年は相手の棄権などラッキーな部分もあってポイントを稼げたが、来年はもっと厳しくなる」と気を引き締めた。一方、全日本総合での敗戦の影響については、「ナショナルメンバーとして勝たなければならないのに高校生(奥原希望選手)に負けてしまった。ただ今大会は、自分が最も下との認識で挑戦者として臨んだ」と述べた

【男子シングルス】

◇佐々木翔(1勝2敗)〈21-19,23-21〉シモン・サントソ(インドネシア、3敗)

Opponent’s game-point can’t stop Sho

全日本総合で敗れた直後に乗り込んできた今大会、初戦のリー・チョンウェイ(マレーシア)戦は、今どこまでやれるかを試すような気持ちで臨んだ。結果は敗れたが、(1ゲームを奪った)内容は、自信になったという

2戦目のピーター・ゲード(デンマーク)戦は、勝ちにいった試合で、負け方が非常に悔しかった。準決勝に進めなかったことよりも、今年6月のインドネシアオープンSSプレミアで対戦した時は「一度は勝ってみたい相手」と称していたゲード選手に、「負けたのがくやしい」と繰り返した

3戦目の相手、シモン・サントソ選手(インドネシア)には、スイスオープンGPゴールドとシンガポールオープンSSで今年2連敗。これまでに唯一勝利した2010年の男子国別対抗戦トマス杯では「勢いに乗って勝てたようなもの」だったので、「今回はがっつりやって勝てたのが良かった」と満足感を示した。とりわけ、第1ゲームが14-19の劣勢からの7連続得点、第2ゲームが3つのゲームポイントをしのいでのいずれも逆転勝ちで、「気持ちで負けないようにした」と語った通りの内容での勝利だった

佐々木選手は今年1年を振り返り、現在の世界6位という位置について、「驚きではなく、これまでの積み重ねの結果として受け止めていて、自分が確立したとの自負がある」と強調した。来年は、リー・チョンウェイ、リン・ダン、チェン・ロン、それに今回悔しい負けを喫したピーター・ゲードという上位4選手に何とか食らいついていきたい意向を示した。ただし、「自分の立ち位置(世界ランク)を決めてしまうことなくやっていきたい」と述べた

田児賢一(1勝2敗)〈11-21,13-21〉リン・ダン(中国、3勝)

田児選手が前日、何もできないままで負けたくないと語っていたリン・ダン選手(中国)との一戦、結果はストレート負けに終わった。やろうと試みたことが何かできたかと問うと、「結果がすべて」とぽつり。現時点で話せるような「何か」は何もない、と答えた。リン・ダン選手との実力差については、「上げた時のスピードと言うより、ベースのスピードが違う。技術的な問題よりもその差がまだまだ大きい」と認め、簡単に追いつけるものではなく、時間をかけて差を埋めていくしかない、と述べた

【男子ダブルス】

平田典靖・橋本博且組(1勝2敗)〈16-21,14-21〉グオ・ツェンドン/チャイ・ビアオ組(中国、2勝1敗)

Ticket to Semis slipped away from Japanese Men’s duo

勝てば準決勝進出を確定できる試合で、前日、勝利に対する強い意気込みを見せていた平田・橋本組、第1ゲーム開始直後から気迫あふれる攻めで圧倒。一気に8-1とリードする。しかしその後、徐々に追い上げられ、前半は11-8とリードを保つも、中国ペアの堅いディフェンスに手こずり14-14で追いつかれると、そこからずるずると失点を重ね16-21でこのゲームを落とす

第2ゲームは、逆転勝ちで勢いに乗った中国ペアを止められず5-11でインターバル。直後に2点差まで追い上げるも、じりじりと引き離され、見せ場を作れぬまま14-21で敗退。準決勝進出を逃したばかりか、一気にグループ最下位に沈んだ

試合後、平田・橋本組は悔しさを隠せず、橋本選手は、取材のために設けられたミックスゾーンで一言、あいさつだけ残して素通り。平田選手はミックスゾーン手前できびすを返し、そのまま姿を見せなかった

コーチのリオニー・マイナキー氏は BadPaL に対し、敗因として、「平田の調子がなかなか上がってこなかった。良い試合をした前の2試合の疲れか、精神的なものも要因として考えられる」と指摘した

 

一次リーグを終え、各グループ上位2人/ペアの準決勝進出選手が確定した。日本からは混合ダブルスの池田・潮田組が、僅差のゲーム得失率で唯一、勝ち進んだ

【男子シングルス】

◆グループA : 【1位】リー・チョンウェイ(マレーシア、3勝)【2位】ピーター・ゲード(デンマーク、2勝1敗)【3位】佐々木翔(日本、1勝2敗)【4位】シモン・サントソ(インドネシア、3敗)

◆グループB :  【1位】リン・ダン(中国、3勝)【2位】チェン・ロン(中国、2勝1敗)【3位】田児賢一(日本、1勝2敗)【4位】タウフィック・ヒダヤット(インドネシア、3敗)

【女子シングルス】

◆グループA : 【1位】ワン・イーハン(中国、2勝1敗)【2位】ティネ・バウン(デンマーク、2勝1敗)【3位】ソン・ジヒョン(韓国、1勝2敗)【4位】ユリアン・シェンク(ドイツ、3敗)

◆グループB : 【1位】サイナ・ネワル(インド、3勝)【2位】ワン・シン(中国、2勝1敗)【3位】佐藤冴香(日本、1勝2敗)【4位】ベ・ヨンジュ(韓国、3敗)

【男子ダブルス】

◆グループA : 【1位】コ・ソンヒョン/ユ・ヨンソン(韓国、2勝1敗)【2位】グオ・ツェンドン/チャイ・ビアオ(中国、2勝1敗)【3位】カイ・ユン/フー・ハイファン(中国、1勝2敗)【4位】平田典靖・橋本博且(日本、1勝2敗)

◆グループB : 【1位】チョン・ジェソン/イ・ヨンデ(韓国、3勝)【2位】マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、2勝1敗)【3位】モハンマド・アーサン/ボナ・セプタノ(インドネシア、1勝2敗)【4位】クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、3敗)

【女子ダブルス】

◆グループA : 【1位】ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、3勝)【2位】キム・ミンジュン/ハ・ジュンユン(韓国、1勝2敗)【3位】チェン・ウェンシン/チエン・ユーチン(台湾、1勝2敗)【4位】プーン・ロクヤン/ツェ・インシュー(香港、1勝2敗)

◆グループB : 【1位】クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、2勝1敗)【2位】ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン(中国、2勝1敗)【3位】藤井瑞希・垣岩令佳(日本、2勝1敗)【4位】松尾静香・内藤真実(日本、3敗)

【混合ダブルス】

◆グループA : 【1位】ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、3勝)【2位】シュー・チェン/マー・ジン(中国、2勝1敗)【3位】タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、1勝2敗)【4位】ロバート・ブレア/ガブリエル・ホワイト(英国、3敗)

◆グループB : 【1位】ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、3勝)【2位】池田信太郎・潮田玲子(日本、1勝2敗)【3位】チェン・フンリン/チェン・ウェンシン(台湾、1勝2敗)【4位】スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム(タイ、1勝2敗)

(continue to Day 4)

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