国・地域別の男女混合団体戦スディルマン杯は14日、中国・江蘇省蘇州市で開幕し、日本は初日、2日目と2連勝で早々に各組上位2チームずつ、計8チームによる決勝トーナメントへの進出を決めた。あす17日の韓国戦にも勝って一次リーグ首位通過を果たせるかどうかが、今大会最初の山場となる
大会初日、日本チームで一番初めにコートに立った山下恭平・篠谷菜留はオープニングゲーム、マーカス・エリス/ローレン・スミスに3つのゲームポイント(17-20)を握られる。しかし、この劣勢をひっくり返すとそのままストレート勝ちし、チームに最初のポイントをもたらす。次の男女シングルスは常山幹太と川上紗恵奈がそれぞれ、イングランド18歳の若手2人の挑戦をしっかり退け、これに齋藤太一・古賀輝も続いた。最後に登場の永原和可那・松本麻佑がひとつゲームを落とすも大勢に影響なく、日本が5対0で勝利した
◆D組一次リーグ初日(14日)の結果
①日本(1勝)5―0イングランド(1敗)
【混合ダブルス】 山下恭平・篠谷菜留(世界19位)<22-20,21-7>マーカス・エリス/ローレン・スミス(世界73位)
【男子シングルス】 常山幹太(世界14位)<21-10,21-7>ナディーム・ダルビ(世界414位)
【女子シングルス】 川上紗恵奈(世界28位)<21-4,21-7>リサ・カーティン(世界493位)
【男子ダブルス】 齋藤太一・古賀輝(世界24位)<21-18,21-15>ショーン・ベンディ/ベン・レーン(世界17位)
【女子ダブルス】 永原和可那・松本麻佑(世界7位)<21-17,13-21,21-11>クロエ・バーチ/ローレン・スミス(世界27位)
②韓国(1勝)4―1フランス(1敗)
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大会2日目、日本はフランスと対戦。最初の種目で、男女混合団体戦では相手チームのエースの位置付けになるトム・ジケル/デルフィーヌ・ドルリューに渡辺勇大・東野有紗が敗れる。ただ次に出てきた、これがスディルマン杯デビューの21歳奈良岡功大は、現ヨーロッパジュニアチャンピオンにして既にシニアのワールドツアー優勝実績もある、勢いに乗せたら危険な18歳アレックス・ラニエをきっちり抑えてみせ、流れを引き戻す
こうなると、この試合全種目に世界ランキング4位内の「1番手」を揃えた日本が残る3種目を、山口茜、小林優吾・保木卓朗、志田千陽・松山奈未で取り、4対1で一次リーグ2勝目を挙げた
第2シードの日本が入る「D組」の一次リーグ最終戦は、試合のないきょう16日を挟んで、あす17日に行われる。最後に対戦するのは、ここまで同じく2連勝できている韓国。男子2種目では日本が優位に立つが、女子シングルスと混合ダブルスは、どちらが勝ってもおかしくない
注目は、両チームのコーチ陣がそれぞれ、直近の対戦機会である日韓交流戦とアジア選手権、直前合宿、会場入りから試合当日までの調子などから総合的に判断し、誰を女子ダブルスに起用するか。とりわけこの種目での「日韓戦」には、世界ランクだけでは測れない直接対決時の得手不得手がある。日本サイドは、1番手の志田・松山か、ここまで温存している福島由紀・廣田彩花の二択になる
◆D組一次リーグ2日目(15日)の結果
①日本(2勝)4―1フランス(2敗)
【混合ダブルス】 渡辺勇大・東野有紗(世界2位)<27-29,16-21>トム・ジケル/デルフィーヌ・ドルリュー(世界6位)
【男子シングルス】 奈良岡功大(世界3位)<21-17,21-15>アレックス・ラニエ(世界43位)
【女子シングルス】 山口茜(世界1位)<21-13,21-8>レオニス・ユエ(世界57位)
【男子ダブルス】 小林優吾・保木卓朗(世界4位)<21-19,21-11>トマ・ジュニオール・ポポフ/クリスト・ポポフ(世界36位)
【女子ダブルス】 志田千陽・松山奈未(世界2位)<21-10,21-13>アンヌ・トラン/マルゴ・ランベール(世界28位)
②韓国(2勝)4―1イングランド(2敗)
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一次リーグ各組の途中結果(2日目終了時点※太字は決勝トーナメント進出)
【A組】 中国(1勝)、デンマーク(1勝)、シンガポール(1敗)、エジプト(1敗)
【B組】 インドネシア(1勝)、タイ(1勝)、ドイツ(1敗)、カナダ(1敗)
【C組】 マレーシア(2勝)、台湾(2勝)、インド(2敗=一次リーグ敗退)、オーストラリア(2敗=一次リーグ敗退)
【D組】 日本(2勝)、韓国(2勝)、フランス(2敗=一次リーグ敗退)、イングランド(2敗=一次リーグ敗退)