Time to fight back from disappointing loss at TUC, Asia c’ships

タイオープン(SUPER500)は20日で各種目ベスト4が出そろった。前週開催された男女別の国・地域別対抗戦トマス・ウーバー杯(TUC)の影響もあり、棄権したり、早い段階で敗れる上位選手が相次ぐ中、日本からは、シングルス1人、ダブルス4ペアが勝ち残った

日本の男子は、同じ会場で8~15日に行われたトマス杯で、第1ダブルスながら結果として1勝も挙げられなかった小林優吾・保木卓朗が奮起。初戦、2回戦とフルゲームを戦い抜いて勝ち上がり、準々決勝では、トマス杯で最初に出場した試合でチームの敗北につながる初黒星を喫したマレーシアの3番手ヌル・イズディン/ゴー・ジーフェイに「借り」を返すストレート勝ちを収め、ベスト4に入った

Yugo / Takuro into the semi ~photo courtesy of Jane Piyatat

一方、トマス杯で代表コーチによる組み換え実施によりペアとしての出場機会が一次リーグ2試合のみ、決勝トーナメントではゼロだった日本2番手の齋藤太一・古賀輝は1回戦、予選繰り上がりのインドペアに苦戦しながらも競り勝つ<22-20,21-19>。しかし2回戦で、第5シードのインドネシア、ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアンに敗れ、ベスト8に届かなかった

インドネシアペアは、続く準々決勝では竹内義憲・松居圭一郎も退けた。第1ゲームを落とした竹内・松居は第2ゲームを奪い返してみせたが、ファイナルゲームは4点に抑え込まれる完敗だった。それでも、上を追いかける日本3番手の立場で、「SUPER500」ベスト8と最低限ながら結果は残した

男子シングルスは、まずトマス杯決勝を戦い敗れたインドネシアのアンソニー・シニスカ・ギンティンとジョナタン・クリスティが出場取りやめ。続いて1回戦で、桃田賢斗、アナース・アントンセン、チョウ・ティエンチェンが敗退。さらに2回戦、ビクター・アクセルセンとキダンビ・スリカンスが棄権し、シード勢がリー・ヅージア1人しかいない状況で準々決勝を迎えた

そんな中、予選枠から繰り上がった奈良岡功大が、2回戦で対戦予定だった第1シードのビクターを回避して得た好機を逃さず、準々決勝でしっかりニャット・グエンにストレート勝ちし、この種目、日本勢で唯一ベスト4に入った。奈良岡もまた前週、トマス杯準決勝2対2の場面で敗れ、貴重な経験とともに苦い思いを味わっている

なお、西本拳太は1回戦、渡邊航貴は2回戦で敗退。常山幹太はトマス杯で負傷したか、開幕直前に出場回避を決めた

日本女子はシングルスで、髙橋沙也加が1回戦、奥原希望が2回戦で姿を消した後、アジア選手権で決勝まで戦い、続くウーバー杯でもフル出場した山口茜が準々決勝に臨んだ。しかし、アジア選手権準決勝で勝っていたプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥに敗れ、準決勝には進めなかった

対照的に、アジア選手権で負けていた相手を破って準決勝進出を決めたのが、ダブルスの志田千陽・松山奈未。第1シードのチェン・チンチェン/ジア・イーファンとフルゲームを戦い、振り切った。この種目ではほかに、今大会が個人戦としてはシーズン初戦となる永原和可那・松本麻佑が準決勝に進んだ

Nami / Chiharu defeated QingChen / Yifan in Bangkok ~photo courtesy of Jane Piyatat

アジア選手権ベスト4の福島由紀・廣田彩花はベスト8、同準優勝の中西貴映・岩永鈴は初戦敗退という結果に終わった

混合ダブルスでは、アジア選手権で初めてベスト4に入った渡辺勇大・東野有紗が、その後のトマス杯の期間中、ペアとして練習ができない状態で臨みながらも、安定した戦いぶり。タイと中国のペアとともに、しっかり準決勝4枠の1つを確保した

同様に、ウーバー杯起用で、大会前の準備が万全とは言えなかった金子祐樹・松友美佐紀は初戦を突破するも、次の山下恭平・篠谷菜留との同国対決に負け<16-21,16-21>、2回戦敗退。山下・篠谷はベスト8に入ったが、準々決勝で初めて対戦する第1シードのデチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイに力負けし、大会を終えた

準々決勝の結果

【男子シングルス】

ニャット・グエン(アイルランド※予選繰り上がり)<10-21,18-21>奈良岡功大(※予選繰り上がり)

ワン・ツーウェイ(台湾)<16-21,17-21>リ・シーフェン(中国※予選勝ち上がり)

リー・ヅージア(マレーシア、第6シード)<21-10,14-21,21-16>シェサル・ヒレン・ルスタビト(インドネシア)

ダレン・リュー(マレーシア)<21-10,19-21,21-19>ツァオ・ジュンペン(中国)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、第1シード)<21-10,14-21,21-18>ホー・ビンジャオ(中国、第8シード)

ラッチャノク・インタノン(タイ、第7シード)<21-8,21-8>リネ・クリストファーセン(デンマーク)

チェン・ユーフェイ(中国、第3シード)<21-14,20-22,21-17>ミッシェル・リ(カナダ)

山口茜(第2シード)<15-21,22-20,13-21>プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第6シード)

【男子ダブルス】

ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、第1シード)<13-21,15-21>アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ(デンマーク、第7シード)

小林優吾・保木卓朗(第3シード)<23-21,21-15>ヌル・イズディン/ゴー・ジーフェイ(マレーシア)

ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第5シード)<21-14,19-21,21-4>竹内義憲・松居圭一郎

ワン・チリン/リー・ヤン(台湾、第2シード)<17-21,10-21>アーロン・チア/ソー・ウーイイク(マレーシア、第6シード)

【女子ダブルス】

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)<21-17,13-21,17-21>志田千陽・松山奈未(第6シード)

福島由紀・廣田彩花(第4シード)<22-24,12-21>ティナー・ムラリタラン/パーリー・タン(マレーシア、第7シード)

永原和可那・松本麻佑(第5シード)<18-21,21-17,21-15>イ・ユリム/ペク・ハナ(韓国)

シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第2シード)<21-12,17-21,17-21>ツェン・ユー/ツァン・シュシエン(中国)

【混合ダブルス】

デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第1シード)<21-15,21-8>山下恭平・篠谷菜留

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第4シード)<21-16,21-15>スパク・ジョムコ―/スピッサラ・ペウサムプラン(タイ)

 渡辺勇大・東野有紗(第3シード)<21-18,21-17>ゴー・スーンフアト/シェボン・ジェミー・ライ(マレーシア、第6シード)

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第2シード)<21-16,21-14>アクバル・ビンタン・カヒョノ/マルシェイラ・ギスチャ・イスラミ(インドネシア※予選勝ち上がり)

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準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

奈良岡功大(※予選繰り上がり)対リ・シーフェン(中国※予選勝ち上がり)

リー・ヅージア(マレーシア、第6シード)対ダレン・リュー(マレーシア)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、第1シード)対ラッチャノク・インタノン(タイ、第7シード)

チェン・ユーフェイ(中国、第3シード)対プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第6シード)

【男子ダブルス】

小林優吾・保木卓朗(第3シード)対アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ(デンマーク、第7シード)

ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第5シード)対アーロン・チア/ソー・ウーイイク(マレーシア、第6シード)

【女子ダブルス】

志田千陽・松山奈未(第6シード)対ティナー・ムラリタラン/パーリー・タン(マレーシア、第7シード)

永原和可那・松本麻佑(第5シード)対ツェン・ユー/ツァン・シュシエン(中国)

【混合ダブルス】

デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第1シード)対ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第4シード)

ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第2シード)対渡辺勇大・東野有紗(第3シード)

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