Color of medal unchanged in Thomas, downgraded in Uber

トマス・ウーバー杯準決勝、日本チームは前回銀メダルの女子が韓国に完敗。前回銅メダルの男子は連覇を狙うインドネシア相手に0対2から追いつくまで食らいついたが及ばず、ともに銅メダルに終わった

トマス杯準決勝、インドネシア対日本は、桃田賢斗とアンソニー・シニスカ・ギンティンの一戦からスタート。互いに1ゲームずつ取り合うも、ファイナルゲームは「今の桃田」を反映する差が開いて、インドネシアが最初のポイントを取る

この試合、出場メンバーから判断して、続く第1ダブルス、小林優吾・保木卓朗の勝ちが日本勝利の絶対条件。勝てる力は持ちながらもここまで2戦2敗の2人が、モハンマド・アーサン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョという強豪を前にして奮起できるかが、決勝進出のカギだった

試合開始直後から日本ペアの挑む姿勢は現れた。小林・保木は持ち味である気合を込めたプレーで勢いに乗り、17-7と大きくリードする。ここまではいい流れだった。ところが、いったん反撃に遭うと意気が低下したかのように、8連続失点で2点差。その後、先に3つのゲームポイント(20-17)をつかむも決め切れず、今度は5連続失点で勝ちゲームを落としてしまう

それでも続く第2ゲームは気持ちを切り替え、相手側の戦略もあり、大差で奪い返すことに成功するが、ファイナルゲームに入ると一転、序盤から相手に先行を許す展開に。離されずについていき、相手マッチポイント3つを凌いで20-20で追いつく意地を見せる。さらに1つの相手マッチポイントを回避し、22-21と逆にマッチポイントを握り返すもフィニッシュにはつなげられず、最後は小林のドライブ気味の返球が、前衛で待ち構えていたスカムルジョにつかまり、22-24で敗れた

第3シングルスだった準々決勝に続いて、自分の負けが即チームの敗退につながる重要局面でコートに立った西本拳太だが、今大会負けなしの勢いそのまま、より厳しい相手と対峙する第2シングルスに上がっても自信と気合のこもったプレーを見せる。通算対戦成績で負け越している世界ランク8位ジョナタン・クリスティに対し第1ゲーム、相手ゲームポイントから逆転で勝ちを奪うと、第2ゲームはさらに勢いづき、5-5からどんどん引き離して21-13と快勝した

日本が1ポイント返して1対2となったが、依然として古賀輝・渡辺勇大は、一次リーグ最終戦(=負け)、準々決勝(=勝ち)に次いで3連続で、自分たちが負ければチームの負けが決まるプレッシャーのかかる中、試合に臨んだ。ただ、それを感じさせない思い切りの良いプレーでオープニングゲームを先取。第2ゲームは失うが、ファイナルゲームに入っても委縮することなく、世界8位のインドネシア正規ペアに挑み続け21-18で勝利し、この試合の対戦成績を2対2のタイに戻し、最終種目につないだ

この試合で第3シングルスを任された奈良岡功大は、今大会、一次リーグ2試合に出場し2勝。初出場した前回、昨年10月のオーフス大会も一次リーグ1試合だけで、決勝トーナメンに出るのは今回が初めて。さらにトマス杯決勝進出の可否が自身の肩にのしかかる、決して負けが許されない大事な場面で、経験のない20歳はいきなりその覚悟を試された

対戦するシェサル・ヒレン・ルスタビトは経験豊富。今大会でも2日前、一次リーグ最終日の韓国戦において2対2で出番が回ってきて、チームの1位通過がかかった大事な試合にしっかり勝ってきている

この差はとりわけ団体戦では、実際の実力差以上に顕著に現れる。奈良岡は第1ゲーム出だしから主導権を奪われると、そのまま第2ゲームに入っても押し戻すことができないまま敗れ、日本チームの準決勝敗退と、インドネシアの2大会連続決勝進出が決まった

トマス杯準決勝もうひと試合は、デンマークが絶対エース、ビクター・アクセルセンの今大会5つ目の勝利でインドをリードする。しかし前日の準々決勝、韓国戦と同じく、第1ダブルス、そして期待の第2シングルス、アナース・アントンセンが振るわず、逆に1対2と窮地に追い込まれる。それでも前日勝利の立役者、第2ダブルスのアナース・スカールプ・ラスムセン/フレデリク・スゴールが勝って2対2。こちらも勝敗の行方は最終種目に委ねられた

ともに前日の準々決勝で同じ状況下で戦い勝っている、デンマークの25歳ラスム・ゲムケとインドの29歳H.S.プラノイの試合は、オープニングゲームをゲムケが取るも、その後はプラノイが圧倒。2016年以来の優勝を狙ったデンマークの夢を阻み、インドチームとして史上初の決勝進出を果たした

One more win to make another history ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

トマス杯・準決勝の結果

インドネシア(A組1位)3-2日本(D組2位)

【第1シングルス】アンソニー・シニスカ・ギンティン<21-13,14-21,21-12>桃田賢斗

Kento lost <0-1> ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

【第1ダブルス】モハンマド・アーサン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ<22-20,8-21,24-22>小林優吾・保木卓朗

Takuro / Yugo lost <0-2> ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

【第2シングルス】ジョナタン・クリスティ<20-22,13-21>西本拳太

Kenta won <1-2> ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

【第2ダブルス】ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン<14-21,21-13,18-21>古賀輝・渡辺勇大

Yuta / Akira won <2-2> ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

【第3シングルス】シェサル・ヒレン・ルスタビト<21-17,21-11>奈良岡功大

Kodai lost <2-3> ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

デンマーク(B組1位)2-3インド(C組2位)

【第1シングルス】ビクター・アクセルセン<21-13,21-13>ラクシャ・セン

【第1ダブルス】キム・アストルプ/マシアス・クリスチャンセン<18-21,23-21,20-22>シラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ

【第2シングルス】アナース・アントンセン<18-21,21-12,15-21>キダンビ・スリカンス

【第2ダブルス】アナース・スカールプ・ラスムセン/フレデリク・スゴール<21-14,21-13>クリシュナ・プラサド・ガラガ/ヴィシュヌヴァルダン・ゴウド・パンジャラ

【第3シングルス】ラスムス・ゲムケ<21-13,9-21,12-21>H.S.プラノイ

Prannoy completed his task to take Team the final ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

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ウーバー杯の準決勝2試合は、奇しくも同じ会場で日本が優勝した2018年と同じカード。当時は、日本とタイが勝って決勝に進んだが、今回は真逆の結果となった

日本対韓国、最初の種目に登場したのは、4年前に続いて第1シングルスに起用された山口茜と、4年前は世界ランク492位ながら第3シングルスに入るも、出番のないままチームの敗退(1対3)を目の当たりにしたアン・セヨン。そしてそのコーチ席には、当時の第1シングルスで山口に敗れたソン・ジヒョンが着いた

山口は第1ゲームを先取。第2ゲームも14-8とリードするが、ここから追いつかれ、最後は18-18から一気に抜け出される。迎えたファイナルゲームは前半、11-6と山口主導で進むが、後半開始早々7連続失点で逆転(11-13)を許す。そこからひっくり返して18-15とするが、またも6連続失点を喫してしまい、白星を逃す

ちなみにアン・セヨンは前回2021年のオーセフ大会準決勝でも、チームは敗れたが、山口に勝っている

次の第1ダブルスには、世界ランク1桁台にいる日本の正規ペア3つの中で、3番手ながら万全な状況にある志田千陽・松山奈未が送り出された。対峙するのは世界2位のベテラン、シン・スンチャン/イ・ソヒ。志田・松山は個人戦で1度勝っているが、団体戦での経験値は上の相手。しかも先に行われた第1シングルスの結果を受け、必要以上にプレッシャーを背負い込んだか、第1ゲーム中盤以降、終始相手のペースとなった試合の流れを覆すことは叶わず、ストレート負け。チームにポイントをもたらすことはできなかった

後のない状況で出番が回ってきたのは奥原希望。対するのは、今大会開幕前にコーチのソン・ジヒョンがチームの躍進につながるキーパーソンとして挙げたキム・ガウン。「プレッシャーのある中、落ち着いて自分のプレーだけに集中してくれたら。自分自身を信じることをできれば、より良いパフォーマンスが出せる」と覚醒に期待を寄せていた

第1ゲームをキム・ガウン、第2ゲームを奥原が取り合い迎えたファイナルゲーム、前半は11-4と奥原の大量リードで折り返す。ところがエンドが変わった後半開始直後、キム・ガウンの追い上げを止められず、12-15と逆転を許す。その後もリードを保たれたまま終盤へと突入し、最後は相手マッチポイント(16-20)の場面。奥原が相手の体制を崩した後、空きスペースに余裕をもって打ち込んだスマッシュをキム・ガウンが必死のレシーブで返してゲームオーバー。奥原にとっては、全体のパフォーマンスとは別に、課題の残る最後の1ショットとなった

キム・ガウンは勝利後、試合の入りは、2対0とリードして回ってきて落ち着いていたが、第2ゲームを落として少し自信を失いかけた、と認めた。それでも、チームメイトの応援のおかげで気持ちを盛り返すことができた、と強調した

また、プレッシャーからか奥原にミスが多かったと指摘。韓国より日本への勝利に対する期待が高かったことが、自分達には有利に働いた、と述べた

日本がプレッシャーにさいなまれていたという点は、第1ダブルスのシン・スンチャンも同意見だった。志田・松山が開始直後から安定してなかったよう感じ、そのため自分たちのペースで試合を進められ、ラリーをコントロールできたという。その上で、「アンの先勝で日本ペアは1対1に追いつこうと必死だった」とし、アン・セヨンが自分たちの勝ちをおぜん立てしたと、先陣を切った20歳の後輩を称賛した

Korea made the final after defeating Japan 3-0 ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

準決勝もうひと試合は、前回覇者の中国が3対0で完勝。4年前、同じ会場で苦杯をなめさせらたタイを完全に封じ込めた

第1シングルスと第1ダブルスは2018年バンコク大会と同じ対戦で、チェン・ユーフェイがラッチャノク・インタノンに「バンコクの借り」を返し、チェン・チンチェン/ジア・イーファンはラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクンを返り討ちにし、2連勝

続く第2シングルスは4年前、ニチャオン・ジンダポンに敗れたガオ・ファンジエから代わったホー・ビンジャオが、世界ランキングが1つしか違わないポーンパウィー・チョチュウォンにストレート勝ちし、2種目残して中国が2大会連続の決勝進出を決めた

BingJiao’s tears mean joy and pressure, ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

ウーバー杯で中国は、決勝で韓国に敗れた2010年は例外としてあるものの、1998年から2016年まで10大会中9度の優勝を誇り、最強の名をほしいままにしてきた。しかしリオデジャネイロ五輪後、世代交代が進むにつれその牙城は揺らぎはじめ、18年のバンコク大会準決勝で伏兵タイに敗れて崩壊した

ただそこから、チェン・ユーフェイとチェン・チンチェン/ジア・イーファンを軸に新しいチーム編成を進め、コロナ禍で行われた2021年オーフス大会は平均年齢23.3歳のメンバーで臨み、決勝で前回覇者の日本(同26.3歳)を破って頂点に返り咲いた。なお、この大会でも準決勝でタイとぶつかり、3対0で勝利している

ウーバー杯・準決勝の結果

日本(A組1位)0-3韓国(D組1位)

【第1シングルス】山口茜<21-15,18-21,18-21>アン・セヨン

Akane lost <0-1> ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

【第1ダブルス】志田千陽・松山奈未<16-21,17-21>シン・スンチャン/イ・ソヒ

Chiharu / Nami lost <0-2> ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

【第2シングルス】奥原希望<12-21,21-11,16-21>キム・ガウン

Nozomi lost <0-3> ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

【第2ダブルス】福島由紀・松本麻佑<打ち切り>コン・ヒヨン/キム・ヘジョン

【第3シングルス】髙橋沙也加<打ち切り>シム・ユジン

中国(B組1位)3-0タイ(C組1位)

【第1シングルス】チェン・ユーフェイ<21-18,21-12>ラッチャノク・インタノン

【第1ダブルス】チェン・チンチェン/ジア・イーファン<17-21,21-13,21-15>ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン

【第2シングルス】ホー・ビンジャオ<21-15,21-15>ポーンパウィー・チョチュウォン

【第2ダブルス】ホワン・ドンピン/リ・ウェンメイ<打ち切り>ヌンタカーン・エイムサード/ベニャパ・エイムサード

【第3シングルス】ワン・ジュ―イ<打ち切り>ブサナン・ウンバンルンパン

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