Last comer secures medal at World c’ships

世界選手権・ウエルバ大会は17日、各種目の準々決勝が行われ、勝って準決勝に駒を進めた日本選手は、過去にメダル獲得実績のある7人に加え、繰り上げで最後に資格を得て初出場を遂げた山下恭平・篠谷菜留。前日に続いて、シードペア相手にファイナルゲーム終盤の逆転勝ちを決めてみせた

今回、世界選手権デビューを果たした山下・篠谷。出場資格者確定の算定基準となる対象ランキングは83位で、実際に出場資格を得たのはほかの選手から大きく遅れ、最初のリストが発表された9月末から約2カ月後、インドネシアバドミントンフェスティバル(IBF)の会場となったバリ島に入った後だった

準々決勝で対戦したのは、ロシアのロディオン・アリモフ/アリーナ・ダブレトワ。3試合連続でシード勢が相手となったが、1ゲームずつ取り合い迎えたファイナルゲーム、16-19の劣勢を5連続得点でひっくり返して勝利。前日の3回戦でもファイナル12-17から連続得点で逆転を決めていた

世界選手権では3位決定戦がないため、この時点で、初出場初メダルが確定した

準決勝では、今年上半期の国内大会で BadPaL に、B代表としてリー・ワンワーコーチの下で培った今の自分たちの力を試したい、と話していた、先を走る渡辺勇大・東野有紗との一戦に臨む

Naru / Kyohei ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

渡辺・東野は、金子祐樹・松友美佐紀との同国対決にストレート勝ち。9月にスタートした今回の長期遠征で、◆デンマークオープン(SUPER1000=優勝)◆フレンチオープン(SUPER750=優勝)◆インドネシアマスターズ(SUPER750=ベスト4)◆インドネシアオープン(SUPER1000=準優勝)◆ワールドツアーファイナル(準優勝)――に次いで、個人戦6大会連続で準決勝に進んだ

Yuta /Arisa ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

同じく同国対決となった男子ダブルスは、日本1番手の小林優吾・保木卓朗がB代表の竹内義憲・松居圭一郎をストレートで退け、まずはメダルを確保した。準決勝では今月3日と4日、ワールドツアーファイナルで2度続けて破ったばかりのマレーシアのプロ選手、テオ・イーイ/オン・ユーシンと3たび顔を合わせる

Yugo /Takuro ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

女子ダブルスは、ディフェンディングチャンピオンの永原和可那・松本麻佑が、世界選手権では初めて準々決勝まで進んだストエバ姉妹と対戦。肩の故障から回復直後の永原、ワールドツアーファイナルで準決勝を棄権するほどの腰の痛みを抱えていたガブリエラと、ともに万全の状態ではない中での試合となった。結果は、終始主導権を譲らなかった永原・松本のストレート勝ち。2大会連続金メダルに続く、3つ目のメダルを確保した

Wakana / Mayu ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

女子ダブルスではもう2ペア、志田千陽・松山奈未と中西貴映・岩永鈴がベスト4入りに挑んだが、それぞれ世界ランク3位と2位に跳ね返された。ただ、メダル獲得のかかる大事な試合に臨む世界トップの力をコート上で体感できたことは大きな意義があり、今後に活かせるかどうか、が問われる

女子シングルスは、山口茜がこの遠征期間中、2カ月で6度目の対戦となった韓国アン・セヨンをフルゲームの末に破り、準決勝進出。2018年南京大会の銅メダルを上回る結果に挑む機会を得た

Akane ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

日本選手以外では、初戦でビクター・アクセルセンを破って以降、好調さを持続している男子シングルスのロー・キーンユー。そして、女子シングルスでラッチャノク・インタノンを破った世界ランキングでは中国7番手につけるツァン・イーマン。ともに24歳の2人が、準決勝で注目すべき選手となる

ZHANG YiMan ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

準々決勝の結果

【男子シングルス】

ラクシャ・セン(インド)<21-15,15-21,22-20>ツァオ・ジュンペン(中国)

キダンビ・スリカンス(インド、第12シード)<21-8,21-7>マーク・カーリヨウ(オランダ)

アナース・アントンセン(デンマーク、第3シード)<12-21,21-8,11-1棄権>リー・ヅージア(マレーシア、第6シード)

ロー・キーンユー(シンガポール)<21-14,21-12>H.S.プラノイ(インド)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、第1シード)<21-17,21-13>プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第6シード)

ホー・ビンジャオ(中国、第8シード)<21-16,21-18>ハン・ユエ(中国)

ラッチャノク・インタノン(タイ、第7シード)<21-13,13-21,15-21>ツァン・イーマン(中国)

山口茜(第2シード)<21-7,11-21,21-10>アン・セヨン(韓国、第5シード)

【男子ダブルス】

小林優吾・保木卓朗(第5シード)<21-18,21-12>竹内義憲・松居圭一郎

リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第3シード)<21-12,17-21,15-21>テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア、第9シード)

ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(マレーシア、第10シード)<20-22,14-21>ホー・ジティン/タン・チアン(中国、第16シード)

アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ(デンマーク、第7シード)<26-28,21-13,21-9>マーク・ラムスフス/マルビン・シーデル(ドイツ、第12シード)

【女子ダブルス】

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)<21-13,21-17>志田千陽・松山奈未(第7シード)

永原和可那・松本麻佑(第4シード)<21-15,21-17>ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、第8シード)

キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第3シード)<21-8,21-18>中西貴映・岩永鈴

シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第2シード)<19-21,21-18,21-18>ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、第6シード)

【混合ダブルス】

ロディオン・アリモフ/アリーナ・ダブレトワ(ロシア連盟、第16シード)<13-21,21-17,19-21>山下恭平・篠谷菜留

渡辺勇大・東野有紗(第3シード)<21-14,21-19>金子祐樹・松友美佐紀(第13シード)

タン・チュンマン/ツェ・インシュ―(香港、第5シード)<21-11,21-10>マーク・ラムスフス/イザベル・ローハウ(ドイツ、第11シード)

デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第2シード)<21-15,21-13>ゴー・スーンフアト/シェボン・ジェミー・ライ(マレーシア、第10シード)

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準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

①キダンビ・スリカンス(インド、第12シード)対ラクシャ・セン(インド)

②アナース・アントンセン(デンマーク、第3シード)対ロー・キーンユー(シンガポール)

【女子シングルス】

①タイ・ツーイン(台湾、第1シード)対ホー・ビンジャオ(中国、第8シード)

山口茜(第2シード)対ツァン・イーマン(中国)

【男子ダブルス】

小林優吾・保木卓朗(第5シード)対テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア、第9シード)

②アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ(デンマーク、第7シード)対ホー・ジティン/タン・チアン(中国、第16シード)

【女子ダブルス】

①チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)対永原和可那・松本麻佑(第4シード)

②シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第2シード)対キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第3シード)

【混合ダブルス】

渡辺勇大・東野有紗(第3シード)対山下恭平・篠谷菜留

②デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第2シード)対タン・チュンマン/ツェ・インシュ―(香港、第5シード)

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