Japan reaches last 4 with ‘new’ pair

男女混合団体戦スディルマン杯は1日から決勝トーナメントに突入。第1シードの中国と第2シードの日本のほか、最終種目までもつれる接戦を制した韓国とマレーシアが、ベスト4に勝ち残った ~photo courtesy of BWF/BadmintonPhoto

日本は、一次リーグ3試合すべてに出場し、最終戦で足を痛めた志田千陽と松山奈未のペアに代えて、松友美佐紀松本麻佑の2人を女子ダブルスに起用した。松本のパートナー、永原和可那はこの遠征に帯同しておらず、ほかに正規ペアがいないための緊急措置だ

初めて組むため、「最初は2人とも緊張して硬かった」(松友)というが、前衛得意の松友、後衛得意の松本で「互いを生かしながら試合展開が作れていて、いい部分が出た」(松本)と試合後話した通り、徐々に調子をつかむ。そのままシングルスの山口茜桃田賢斗に続くチーム3つ目の白星積み上げに成功し、3―1で台湾に勝利。チームの準決勝進出と同時に、ひとまず4大会連続のメダル確保に貢献した

日本以外では、中国がデンマーク相手に男子2種目を落とし、いったんは1―2と追い詰められる。それでも、全種目に勝てる選手を配する総合力でゆるがず、きっちり勝って準決勝へ駒を進めた

また、一次リーグで日本に敗れ2位通過となったマレーシアが、優勝候補の一角であるインドネシアを破る波乱を起こした。今回、経験豊富なベテラン(プロ)を招へいせず若手主体となったマレーシアチームをけん引しているのは、男子ダブルス東京五輪銅メダルのアーロン・チア/ソー・ウーイイク。一次リーグは全勝。この日も切り込み隊長として一番手で試合に臨み、世界ランク1位マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョを一蹴して見せ、後に続くチームメイトに勇気を与えた

その結果、男子シングルスのリー・ヅージア(23)以外に、東京金メダリストのグレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユに僅差で敗れはしたものの、女子ダブルスのティナ―・ムラリタラン(23)/パーリータン(21)。2020全英オープン覇者プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティから値千金の金星をつかんだフー・パンロン(23)/チア・イーシー(25)といった、大舞台での経験・実績が少ない若手らの奮起を呼び覚ました

チア/ソーは試合後、ギデオン/スカムルジョには東京五輪の準々決勝で勝っていたが、「相手は世界1位、(気を緩めることなく)今回も十分に準備してきた」と強調。その上で、世界1位に2回続けて勝てたことは「この先に向けて、大きな自信になる」と述べた

マレーシアは準決勝で、再び日本と顔を合わせる

もうひとつのセミファイナリスト韓国は、エースのラッチャノク・インタノンを欠きながら勢いを見せるタイにいきなり混合ダブルスを奪われ、苦しい展開に。さらに、男子シングルスと女子ダブルスで厳しい戦いを強いられたが、いずれもファイナルゲーム終盤ぎりぎりのところで振り切り、何とか勝ち上がった

韓国は、2大会ぶりの決勝進出をかけ中国と対戦する

◆準々決勝の結果

中国(A組1位)3―2デンマーク(C組2位)

【男子ダブルス】ホー・ジティン/ツォウ・ハオドン<21-17,16-21,19-21>アナース・スカールプ・ラスムセン/フレデリク・スゴール

【女子シングルス】チェン・ユーフェイ<18-21,21-8,21-17>ミア・ブリクフェルト

【男子シングルス】シー・ユーチ<17-21,14-21>ビクター・アクセルセン

【女子ダブルス】チェン・チンチェン/ジア・イーファン<21-10,21-13>サラ・チューセン/マイケン・フォーゴール

【混合ダブルス】ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン<21-18,21-12>マシアス・クリスチャンセン/アレキサンドラ・ボイエ

韓国(B組1位)3―1タイ(A組2位)

【混合ダブルス】キム・ウォンホ/コン・ヒヨン<9-21,17-21>デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ

【男子シングルス】ホ・クワンヒ<21-16,7-21,22-20>クンラウット・ウィティサン

【女子シングルス】アン・セヨン<21-18,21-3>ポーンパウィー・チョチュウォン

【男子ダブルス】チェ・ソルギュ/ソ・スンジェ<18-21,20-22>キッティヌポン・ケドレン/スパク・ジョムコ

【女子ダブルス】シン・スンチャン/イ・ソヒ<21-11,17-21,21-19>サプシリー・テラッタナチャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン

③インドネシア(C組1位)2―3マレーシア(D組2位)

【男子ダブルス】マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ<12-21,15-21>アーロン・チア/ソー・ウーイイク

【女子シングルス】グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン<22-20,18-21,21-19>キソナ・セルヴァドゥレイ

【男子シングルス】アンソニー・シニスカ・ギンティン<11-21,16-21>リー・ヅージア

【女子ダブルス】グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ<22-20,17-21,21-18>ティナ―・ムラリタラン/パーリー・タン

【混合ダブルス】プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ<19-21,21-9,16-21>フー・パンロン/チア・イーシー

日本(D組1位)3―1台湾(B組2位)

【男子ダブルス】斎藤太一・古賀輝<13-21,20-22>リー・ジェフエイ/ヤン・ポシュアン

【女子シングルス】山口茜<21-11,21-13>パイ・ユーポ

【男子シングルス】桃田賢斗<21-16,19-21,21-17>チョウ・ティエンチェン

【女子ダブルス】松友美佐紀・松本麻佑<21-17,21-8>シュー・ヤチン/フー・リンファン

【混合ダブルス】渡辺勇大・東野有紗<打ち切り>ルー・チンヤオ/チャン・チンフイ

一方、9月26~30日まで行われた一次リーグの結果は次の通り

◆A組:中国(3勝)、タイ(2勝1敗)、インド(1勝2敗=一次リーグ敗退)、フィンランド(3敗=一次リーグ敗退)

◆B組:韓国(3勝)、台湾(2勝1敗)、ドイツ(1勝2敗=一次リーグ敗退)、タヒチ(3敗=一次リーグ敗退)

◆C組:インドネシア(3勝)、デンマーク(2勝1敗)、ロシア(1勝2敗=一次リーグ敗退)、カナダ(3敗=一次リーグ敗退)

◆D組:日本(3勝)、マレーシア(2勝1敗)、イングランド(1勝2敗=一次リーグ敗退)、エジプト(3敗=一次リーグ敗退)

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