トヨタタイオープン準決勝、組み合わせ抽選後もリザーブリストにいて、出場できるか確定しないままタイに向けデンマークを出国したハンス・クリスチャン・ビッティングスが、上位大会「SUPER1000」決勝の舞台に立つ

日本代表の直前の棄権により、タイオープン2大会の本戦出場枠を得たビッティングスがこの日、決勝進出をかけ戦ったのは、第3シードのアナース・アントンセン
国際大会では初めての顔合わせとなったが、現在の力は世界ランク、実績ともに、ひとまわり年下のアントンセンが上。しかし、そのアントンセンが「自分より落ち着いていた」と試合後、語った通り、ビッティングスはオープニングゲームを終盤、18-19から逆転で取ると、フラストレーションが高まり気持ちが途切れたアントンセンを第2ゲームは8点に抑え、圧倒した
今月16日に35歳を迎えたベテランが「SUPER1000」クラスの上位大会で最終日のコートに立つのは、2014年12月のスーパーシリーズファイナル・ドバイ大会以来。試合直後には、気持ちを言葉でどう表現したらいいか分からない、としながら、あす(決勝)もまた挑戦する姿勢を強調した
もう一方の山からは、ビクター・アクセルセンが、アジアから唯一、この種目準決勝に進んだチョウ・ティエンチェンを退け勝ち上がり、2週連続優勝に挑む

女子シングルスでは、ホスト国のエース、ラッチャノク・インタノンと対戦したタイ・ツーインが、ファイナルゲーム相手マッチポイント(16-20)から逆転勝ち。前週の決勝で敗れたカロリナ・マリンとの再戦の権利をつかんだ
男子ダブルスと混合ダブルスでも、男女シングルス同様、前週のチャンピオンが2週連続優勝に王手をかけた。中でも、リー・ヤン/ワン・チリンは、直近の対戦で3連敗していた第2シードのヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサンに競り勝つ強さを見せた

第6シードの台湾ペアに決勝で挑むのは、第8シードのアーロン・チア/ソー・ウーイイク。マレーシア代表のトップペアながら、前週は1回戦で代表を離れプロとなった同国のベテラン、ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョンにストレート負け。ただ今週は、準々決勝で直接対決を制し、結果でも前週準優勝の「ゴー/タン越え」を狙う
女子ダブルスは、期待されながら前週そろって準決勝敗退に終わった韓国の2ペア、シン・スンチャン/イ・ソヒとキム・ソヨン/コン・ヒヨンが勝って決勝進出。今回の遠征で、韓国チームにとって最初のタイトルを確保した
なお、女子ダブルス前週優勝のグレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユが4強どまりとなり、インドネシア勢は今週、誰も決勝に残れなかった
準決勝(23日)の結果
【男子シングルス】
(デンマーク、第3シード)<19-21,8-21>ハンス・クリスチャン・ビッティングス(デンマーク※リザーブ繰り上がり)アナース・アントンセン
(台湾、第2シード)<19-21,15-21>ビクター・アクセルセン(デンマーク、第4シード)チョウ・ティエンチェン
【女子シングルス】
タイ・ツーイン(台湾、第1シード)<12-21,21-12,23-21>(タイ、第4シード)ラッチャノク・インタノン
カロリナ・マリン(スペイン、第5シード)<21-19,21-15>(韓国、第7シード)アン・セヨン
【男子ダブルス】
アーロン・チア/ソー・ウーイイク(マレーシア、第8シード)<21-18,21-18>(インド)シラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ
(インドネシア、第2シード)<21-14,20-22,12-21>リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第6シード)ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン
【女子ダブルス】
シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第3シード)<21-16,21-18>(インドネシア、第5シード)グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ
キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第4シード)<21-17,21-6>(マレーシア)リー・メンイーン/チョウ・メイクアン
【混合ダブルス】
デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第1シード)<22-20,18-21,21-12>(インド)サトウィクサイラジ・ランキレディ/アシュウィニ・ポンナッパ
ソ・スンジェ/チェ・ユジョン’(韓国、第4シード)<21-9,21-16>(マレーシア)フー・パンロン/チー・イーシー
決勝(24日)の対戦カード
【男子シングルス】ビクター・アクセルセン(デンマーク、第4シード)対ハンス・クリスチャン・ビッティングス(デンマーク※リザーブ繰り上がり)
【女子シングルス】タイ・ツーイン(台湾、第1シード)対カロリナ・マリン(スペイン、第5シード)
【男子ダブルス】リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第6シード)対アーロン・チア/ソー・ウーイイク(マレーシア、第8シード)
【女子ダブルス】シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第3シード)対キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第4シード)
【混合ダブルス】デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第1シード)対ソ・スンジェ/チェ・ユジョン’(韓国、第4シード)