厳格な感染対策が敷かれる有事態勢下で12日に開幕したヨネックスタイオープン(SUPER1000)。15日までに準々決勝を終え、ワールドツアー中断中にコーチ陣の入れ替えが行われた韓国勢が4種目で準決勝に進む活躍を見せている

韓国選手の活躍が目立つ今大会、女子シングルスでは、アン・セヨンが準々決勝でホスト国期待のラッチャノク・インタノンにストレート勝ちし、ベスト4に入った
2020年シーズン初めのアジア団体戦(2月)で、長くこの種目をけん引してきたソン・ジヒョンに代わり第1シングルスの座についたアンは、来月19歳を迎える伸び盛り。韓国ではワールドツアーが中断されている中、ヘッドを含むコーチ陣が刷新されたが、若きエースにとっては、2019年にインドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥを世界チャンピオンに導いた海外での経験豊富なキム・ジヒョンがチームに戻ってきたことは、さらなる成長へ好材料となる
男子ダブルスでも、チェ・ソルギュ/ソ・スンジェが第2シード、インドネシアのヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサンをストレートで下してみせた

インドネシアがほこる男子ダブルス陣は、世界ランク1位のケビン・サンジャヤ・スカムルジョがコロナウイルス感染により今回、参戦できず。同2位のヘンドラ/アーサンも準々決勝で敗退したが、代わりにリザーブ繰り上がりの19歳ペア、ダニエル・マーシン/レオ・ロリー・カルナンドが躍進、4強に残った
2019年の世界ジュニアチャンピオンは、2回戦で第5シードのムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアンとの同国対決に競り勝つと、準々決勝ではリオデジャネイロ五輪銅メダルのクリス・ラングリッジ/マーカス・エリス(イングランド)もフルゲームの末に破った。この勢いに乗り、次は決勝進出をかけ、同銀メダルのゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(マレーシア)に挑む

ヨーロッパ勢では、混合ダブルスでトム・ジケル/デルフィーヌ・ドルリューがベスト4に食い込んだ
世界ランク15位、ともに22歳のフランスペアは2週間後の27~31日に行われる「HSBCワールドツアーファイナル」出場資格獲得へ今大会の前、3位と好位置につけており、今後のPCR検査で陽性判定や濃厚接触の認定を受けない限り、初出場を確実にした
ヨーロッパからはほかに、イングランドのマーカス・エリス/ローレン・スミスとドイツのマーク・ラムスフス/イザベル・ハートリッヒが、今大会の結果を踏まえ、出場資格が得られるこの種目上位8ペアに入る
準々決勝(15日)の結果
【男子シングルス】
アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア、第5シード)<21-14,19-21,21-5>(デンマーク)ラスムス・ゲムケ
ビクター・アクセルセン(デンマーク、第4シード)<21-14,21-5>(インドネシア、第6シード)ジョナタン・クリスティ
ウン・カロン(香港、第7シード)<21-17,21-12>(香港)リー・チュクイウ
チョウ・ティエンチェン(台湾、第2シード)<21-17,21-15>(マレーシア、第8シード)リー・ヅージア
【女子シングルス】
タイ・ツーイン(台湾、第1シード)<21-11,21-13>(カナダ、第8シード)ミッシェル・リ
(タイ)<13-21,18-21>ミア・ブリクフェルト(デンマーク)ブサナン・ウンバンルンパン
(タイ、第4シード)<20-22,12-21>アン・セヨン(韓国、第7シード)ラッチャノク・インタノン
カロリナ・マリン(スペイン、第5シード)<21-16,21-16>(タイ)スパニダ・カテトン
【男子ダブルス】
ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(マレーシア)<21-16,21-19>(マレーシア)ヌル・イズディン/ゴー・ジーフェイ
(イングランド)<21-12,14-21,15-21>ダニエル・マーシン/レオ・ロリー・カルナンド(インドネシア※リザーブ繰り上がり)クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス
リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第6シード)<23-21,21-15> (マレーシア)テオ・イーイ/オン・ユーシン
(インドネシア、第2シード)<16-21,19-21>チェ・ソルギュ/ソ・スンジェ(韓国、第7シード)ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン
【女子ダブルス】
ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、第7シード)<21-10,21-17>(タイ)アティタヤ・ポワノン/ラクシカ・カンラハ
キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第4シード)<21-8,21-11>(イングランド)ローレン・スミス/クロエ・バーチ
シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第3シード)<21-15,19-21,21-15>(韓国、第6シード)チャン・イエナ/キム・ヘリン
グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第5シード)<21-15,21-12>(マレーシア)ティナー・ムラリタラン/タン・パーリー・クーン
【混合ダブルス】
デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第1シード)<21-18,21-17>(マレーシア、第5シード)チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン
ソ・スンジェ/チェ・ユジョン’(韓国、第4シード)<21-16,15-21,21-4>(香港)チャン・タクチン/ウン・ウィンユン
(ドイツ)<19-21,18-21>トム・ジケル/デルフィーヌ・ドルリュー(フランス)マーク・ラムスフス/イザベル・ハートリッヒ
プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第2シード)<21-19,22-20>(デンマーク)マシアス・クリスチャンセン/アレキサンドラ・ボイエ
準決勝(16日)の対戦カード
【男子シングルス】
ビクター・アクセルセン(デンマーク、第4シード)対アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア、第5シード)
チョウ・ティエンチェン(台湾、第2シード)対ウン・カロン(香港、第7シード)
【女子シングルス】
タイ・ツーイン(台湾、第1シード)対ミア・ブリクフェルト(デンマーク)
カロリナ・マリン(スペイン、第5シード)対アン・セヨン(韓国、第7シード)
【男子ダブルス】
ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(マレーシア)対ダニエル・マーシン/レオ・ロリー・カルナンド(インドネシア※リザーブ繰り上がり)
リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第6シード)対チェ・ソルギュ/ソ・スンジェ(韓国、第7シード)
【女子ダブルス】
キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第4シード)対ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、第7シード)
シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第3シード)対グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第5シード)
【混合ダブルス】
デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第1シード)対ソ・スンジェ/チェ・ユジョン’(韓国、第4シード)
プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第2シード)対トム・ジケル/デルフィーヌ・ドルリュー(フランス)