デンマークオープン準決勝、女子2種目で日本から参戦の奥原希望、福島由紀・廣田彩花、永原和可那・松本麻佑が勝ち、事前に予想された通り、全員決勝進出。西本拳太は敗れ、ベスト4に終わった
日本女子5人のうち、第2シードの奥原と永原・松本は、いずれも第4シードのミッシェル・リ(カナダ)、ガブリエラ姉妹(ブルガリア)と、アジア勢以外では世界ランク上位につける相手との顔合わせで、苦戦も予想された。しかしいざふたをあけてみると、ともに所要時間30分余りで快勝した
奥原は試合後、世界バドミントン連盟(BWF)の取材に対し、ミッシェル・リは昨日までの相手よりショットが強いので、ディフェンスとスピードを重視したが、最後までうまくできたと思う、と述べた。決勝に向けては、今大会への参戦を決めた理由の一つに(もうひとつの山を勝ち上がった)カロリナ・マリン(スペイン)も出場することがあったので、決勝で対戦できるのがうれしい、と語った
永原・松本は、今日の相手(ストエバ姉妹)はパワーがあり守りもいいので、粘り強くプレーし自分たちのペースでゲームを進めることを心掛けたが、うまくいった。決勝は久しぶりの同国対決なので、ベストを尽くし楽しみたい、とした
永原・松本と決勝で優勝を争う第1シードの福島・廣田は、世界ランク71位、デンマークの19歳ペアにストレート勝ちしたが、第1ゲームは7-15と大きくリードを許すなど手間取った
世界2位の日本最上位ペアは試合後、相手の上からの攻撃でオープニングゲームはペースを握られた。ただ第2ゲームに入ると、コートを大きく使う展開にするなど対応できた。(決勝は)続けて自分たちらしいプレーができるように準備して臨む、とBWF等に話した
一方、男子シングルスの西本は、デンマーク3番手のラスムス・ゲムケにストレート負けを喫し、ここで今年最後の国際大会を終えた。それでも試合後には、相手のプレーが良かったと認めた上で、7カ月ぶりに国際大会を戦えたことへの満足感も示した
準決勝もうひとつの山では、台湾から唯一参戦のチョウ・ティエンチェンがデンマークの世界ランク最上位、アンダース・アントンセンに敗れ、アジア勢は姿を消した
アジア勢の出場していない2種目、男子ダブルスと混合ダブルスは、イングランドのペアが決勝に進み、日本同様、ダブルタイトル奪取を目指す
準決勝の結果
【男子シングルス】
(第6シード)<14-21,17-21>ラスムス・ゲムケ(デンマーク、第7シード)西本拳太
(台湾、第2シード)<17-21,15-21>アンダース・アントンセン(デンマーク、第3シード)チョウ・ティエンチェン
【女子シングルス】
カロリナ・マリン(スペイン、第3シード)<21-17,21-11>(ドイツ)イボンヌ・リ
奥原希望(第2シード)<21-10,21-7>(カナダ、第4シード)ミッシェル・リ
【男子ダブルス】
クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス(イングランド、第5シード)<22-20,21-16>(デンマーク)ラスムス・ケアー/ヨエル・イーペ
ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、第7シード)<21-15,18-21,21-14>(イングランド)ショーン・ベンディ/ベン・レーン
【女子ダブルス】
福島由紀・廣田彩花(第1シード)<21-18,21-6>(デンマーク)アマリ―・シュルツ/クリスティン・ブッシュ
永原和可那・松本麻佑(第2シード)<21-17,21-8>(ブルガリア、第4シード)ステファニ・ストエバ/ガブリエラ・ストエバ
【混合ダブルス】
クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、第3シード)<21-12,22-20>(フランス)ジュリアン・メオ/レア・パレルモ
(イングランド、第2シード)<18-21,18-21>マーク・ラムスファス/イサベル・ヘルトリッチ(ドイツ、第4シード)マーカス・エリス/ローレン・スミス
決勝の対戦カード
【男子シングルス】アンダース・アントンセン(デンマーク、第3シード)対ラスムス・ゲムケ(デンマーク、第7シード)
【女子シングルス】奥原希望(第2シード)対カロリナ・マリン(スペイン、第3シード)
【男子ダブルス】クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス(イングランド、第5シード)対ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、第7シード)
【女子ダブルス】福島由紀・廣田彩花(第1シード)対永原和可那・松本麻佑(第2シード)
【混合ダブルス】クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、第3シード)対マーク・ラムスファス/イサベル・ヘルトリッチ(ドイツ、第4シード)
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