2020年のシーズン開幕戦、マレーシアマスターズ(SUPER500)が7日スタートし、9日までに各種目ベスト8が出揃った。日本勢は男女ダブルスで、A代表昇格組が活躍を見せているが、世界ランク最上位の福島由紀・廣田彩花と園田啓悟・嘉村健士はそろって敗れ、準々決勝に進めなかった

年末年始の強化合宿中に足を傷めた渡辺勇大をはじめ、日本A代表の4ペアが出場をとりやめたシーズン初戦、男女ダブルスのトップが苦戦を強いられた
昨年の覇者で女子ダブルス第2シードの福島・廣田は、中国3番手ツェン・ユー/リ・ウェンメイに逆転負け。男子ダブルス第4シードの園田・嘉村は韓国のベテラン、イ・ヨンデ/キム・ギジョンにストレート負け。いずれも2回戦敗退となり、ベスト8に届かず大会を終えた

対照的に、今シーズンからA代表に上がった志田千陽・松山奈未と古賀輝・齋藤太一が躍進を遂げ、準々決勝に進んだ。とりわけ志田・松山は、第1シードのチェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国)にストレート勝ちを収めている
女子ダブルスではほかに、4年前にこの大会(※当時の格付けはグランプリゴールド)を制した高橋礼華・松友美佐紀が順当に勝ち進んだ

一方、この大会、それぞれ男女ダブルスでの出場が叶わず、混合ダブルスのみで2020年初戦を迎えることになった保木卓朗と永原和可那。そうした難しい状況下にあっても、2回戦で、過去3戦全敗だった第4シードのデチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ)をストレートで破る番狂わせを演じ、ベスト8入りを果たした

シングルスでも、女子第4シードの山口茜が、1回戦でいきなりカロリナ・マリン(スペイン)とぶつかり、第1ゲームをわずか4点しか取れずに落とす。第2ゲームは終盤粘りを見せ、相手マッチポイント(18-20)から一度は逆転した。しかし勝ちには結びつけられず、ストレート負けに終わった
ほかにも1回戦で常山幹太、2回戦で西本拳太、高橋沙也加、大堀彩が相次いで敗れ、シングルスのベスト8入りは、桃田賢斗と奥原希望の2人のみ
また、日本勢で唯一、予選からの出場となった渡邉航貴は、初日2試合を勝ち抜き本戦に進んだが、ウン・カロン(香港)に競り負け、A代表デビュー戦で1回戦突破はならなかった
日本選手以外では、アンソニー・シニスカ・ギンティン、アナース・アントンセン、リン・ダン、ソン・ワンホが初戦敗退。2回戦でチョウ・ティエンチェン、ラッチャノク・インタノン、アン・セヨン、ソン・ジヒョンら有力選手が姿を消した
日本選手2回戦の結果
【男子シングルス】
桃田賢斗(第1シード)<21-14,21-16>(インド)プラノイ・ハシーナ・スニルクマール
ビクター・アクセルセン(デンマーク、第5シード)<21-6,21-17>西本拳太
【女子シングルス】
奥原希望(第3シード)<21-14,21-9>高橋沙也加
プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第6シード)<21-10,21-15>大堀彩
【男子ダブルス】
(第4シード)<15-21,17-21>イ・ヨンデ/キム・ギジョン(韓国※予選繰り上がり)園田啓悟・嘉村健士
(中国)<10-21,21-16,21-23>古賀輝・齋藤太一(※予選繰り上がり)リュウ・チェン/ホワン・カイシアン
【女子ダブルス】
(第2シード)<21-18,22-24,17-21>ツェン・ユー/リ・ウェンメイ(中国)福島由紀・廣田彩花
高橋礼華・松友美佐紀(第4シード)<21-17,21-9>(ロシア)エカテリア・ボロトワ/アリーナ・ダブレトワ
(中国、第1シード)<15-21,12-21>志田千陽・松山奈未チェン・チンチェン/ジア・イーファン子
【混合ダブルス】
(タイ、第4シード)<17-21,21-23>保木卓朗・永原和可那デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ
準々決勝の対戦カード
【男子シングルス】
桃田賢斗(第1シード)対ホワン・ユーシアン(中国※予選繰り上がり)
シー・ユーチ(中国、第7シード)対リー・ヅージア(マレーシア)
チェン・ロン(中国、第4シード)対ビクター・アクセルセン(デンマーク、第5シード)
ジョナタン・クリスティ(インドネシア、第6シード)対ウン・カロン(香港)
【女子シングルス】
タイ・ツーイン(台湾、第1シード)対プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第6シード)
奥原希望(第3シード)対ホー・ビンジャオ(中国、第7シード)
カロリナ・マリン(スペイン)対サイナ・ネワル(インド)
チェン・ユーフェイ(中国、第2シード)対ワン・ジューイ(中国)
【男子ダブルス】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)対ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第5シード)
テオ・イーイ/オン・ユーシン(マレーシア)対イ・ヨンデ/キム・ギジョン(韓国※予選繰り上がり)
リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第3シード)対古賀輝・齋藤太一(※予選繰り上がり)
ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、第2シード)対リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第7シード)
【女子ダブルス】
シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第5シード)対志田千陽・松山奈未
高橋礼華・松友美佐紀(第4シード)対リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、第7シード)
グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第8シード)対チャン・イエナ/キム・ヘリン(韓国)
キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第6シード)対ツェン・ユー/リ・ウェンメイ(中国)
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対ゴー・スーンフアト/シェボン・ジェミー・ライ(マレーシア、第8シード)
ハフィズ・ファイザル/グロリア・エマヌエル・ウィジャジャ(インドネシア)対リー・ヤン/ヤン・チントゥン(台湾※予選繰り上がり)
チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、第6シード)対保木卓朗・永原和可那
ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)対ロビン・タベリング/セリーナ・ピーク(オランダ)