Day 3 of WC : Another giant falls, never easy to become World champ

世界選手権3日目も、前日に続いて波乱。ワールドツアーでは圧倒的な強さを誇る男子ダブルス第1シードのマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョが、1勝も挙げられずに姿を消した

世界ランク1位を長く維持し、誰もがその強さを認めるインドネシアのエースペアだが、世界選手権は巡り合わせが悪く、第3シードで臨んだ初回2017年はベスト8、第1シードに上がった18年もベスト8と、実力通りの成績を残せていない

World no.1 GIDEON / SUKAMULJO could not reach even last 16 at their third World meet ~photo courtesy of SportsPix360

3度目の今年は再び第1シードで挑んだが、初対戦の韓国チェ・ソルギュ/ソ・スンジェ相手に、オープニングゲームを奪いながら逆転負け(21-16,14-21,21-23)。前2回を下回る結果で大会を終えることになった

ギデオン/スカムルジョは試合後、相手が自分たちよりいいプレーをした。サーブ(のタイミング)を遅らせたのも、自分たちのリズムを崩すのに奏功した、と敗戦の弁を語った。その上で、あくまで「世界選手権だからというより、きょう相手の方が上だったということ」と強調した

一方、金星を挙げた韓国ペアは、偉大なペアと認める世界1位を初対戦で破ったことを率直に喜び、この勢いを3回戦以降につなげていきたい、と述べた

インドネシアバドミントン協会(PBSI)は大会前、現実的な目標として、金メダル1つを掲げた。種目は男子ダブルス。ペアの特定はしなかったものの、第1シード、エースにかける期待が大きかったのは想像に難くない

この先は、第4シードのセティアワン/モハンマド・アーサン、第7シードのムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアンが、「使命」を引き継ぐ

男子ダブルスではもうひとペア、第5シードの遠藤大由・渡辺勇大がドイツのマーク・ラムスフス/マルビン・シーデルに敗れ、早々に大会を終えた。とりわけベテランの遠藤は、自ら最後と語っていた世界選手権で、過去の成績を越えられず、次へ向かう

勝ったドイツペアは、誰もが勝ちたい世界選手権では上位ペアにプレッシャーがかかる、と指摘。シャトルが遅いコンディションの中、急ぐ必要はなく、集中を切らさずに最後まで忍耐強くプレーしたことを勝因に挙げた

遠藤・渡辺とは対照的に、ノーシードの金子祐樹・井上拓斗は、第9シードのマレーシア、アーロン・チア/ソー・ウーイイクを逆転で降し、ベスト16に食い込んだ。日本4番手の2人にとって、今大会を含め、ランク上位ペアより先に負けないことが今後ますます重要になってくる

日本勢はほかに、第3シードの園田啓悟・嘉村健士、第12シードの小林優吾・保木卓朗が勝ち上がった

Former World no.1 Ayaka / Misaki knows more than any WD pair that how difficult to win a single match at World championships ~photo courtesy of SportsPix360

女子ダブルスでもこの日、シードペアが今大会初戦に臨み、上位を占める日本の永原和可那・松本麻佑福島由紀・廣田彩花高橋礼華・松友美佐紀米元小春・田中志穂は快勝。順当に3回戦へ進んだ

なおこの種目、ベスト16にシードの16ペアがずらりと並び、ここまで波乱なし

ブルガリア連盟幹部との軋轢で、一時は同国代表としての競技活動を断念。ヨーロッパ競技大会へも出場できなかったストエバ姉妹も、スポーツ大臣の介入で今回、出場にこぎつけ、久々の上位国際大会ながら、初戦、しっかり勝ちを収めた

この日で全種目2回戦まで終え、大会4日目(22日)は3回戦。ベスト8入りをかけて、番狂わせがあった一部を除き、多くはシード選手同士が激突する

日本選手3日目の結果

【男子シングルス★2回戦】

常山幹太(第13シード)<21-12,21-3>リノ・ムニョス(メキシコ)

【男子ダブルス★2回戦】

園田啓悟・嘉村健士(第3シード)<21-12,19-21,21-14>ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア)

遠藤大由・渡辺勇大(第5シード)<17-21,22-20,19-21>マーク・ラムスフス/マルビン・シーデル(ドイツ)

小林優吾・保木卓朗(第12シード)<21-11,21-8>フィリップ・チュウ/ライヤン・チュウ(USA)

アーロン・チア/ソー・ウーイイク(マレーシア、第9シード)<21-14,17-21,18-21>金子祐樹・井上拓斗

【女子ダブルス★2回戦】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)<21-9,21-6>セリーナ・ピーク/シェリル・セイネン(オランダ)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)<21-7,21-13>エカテリナ・ボロトワ/アリーナ・ダベルトワ(ロシア)

高橋礼華・松友美佐紀(第3シード)<21-11,21-12>グローニャ・サマービル/セトヤナ・マパサ(オーストラリア)

米元小春・田中志穂(第8シード)<21-8,21-18>プアビシャ.S.ラム/ジャッカムプディ・メガナ(インド)

【混合ダブルス★2回戦】

タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、第9シード)<21-10,21-19>金子祐樹・松友美佐紀

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4日目(3回戦)の対戦カード

【男子シングルス】

桃田賢斗(第1シード)対プラノイ・ハシーナ・スニルクマール(インド)

西本拳太(第8シード)対リー・ヅージア(マレーシア、第14シード)

③ジョナタン・クリスティ(インドネシア、第4シード)対ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク)

④アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア、第6シード)対B.サイ・プラニース(インド、第16シード)

⑤アナース・アントンセン(デンマーク、第5シード)対常山幹太(第13シード)

⑥チェン・ロン(中国、第3シード)対ウン・カロン(香港、第9シード)

⑦キダンビ・スリカンス(インド、第7シード)対カンタポン・ワンチャロン(タイ、第12シード)

⑧チョウ・ティエンチェン(台湾、第2シード)対ロー・キーンユー(シンガポール)

【女子シングルス】

①ヨー・ジアミン(シンガポール)対ヴ・ティチャン(ベトナム)

②ラッチャノク・インタノン(タイ、第7シード)対グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア、第14シード)

奥原希望(第3シード)対ソン・ジヒョン(韓国、第10シード)

④ホー・ビンジャオ(中国、第6シード)対ハン・ユエ(中国、第13シード)

⑤サイナ・ネワル(インド、第8シード)対ミア・ブリクフェルト(デンマーク、第12シード)

⑥チェン・ユーフェイ(中国、第4シード)対ミッシェル・リ(カナダ、第11シード)

⑦プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第5シード)対ツァン・ベイウェン(USA,第9シード)

⑧タイ・ツーイン(台湾、第2シード)対キム・ガウン(韓国)

【男子ダブルス】

①リー・ヤン/ワン・チリン(台湾、第11シード)対チェ・ソルギュ/ソ・スンジェ(韓国)

②ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第7シード)対ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン(マレーシア、第14シード)

③ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、第4シード)対アダム・ホール/アレキサンダー・ダン(スコットランド)

④アナース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク、第8シード)対リャオ・ミンチュン/スー・チンヘン(台湾、第13シード)

⑤ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国、第6シード)対小林優吾・保木卓朗(第12シード)

園田啓悟・嘉村健士(第3シード)対タン・チアン/ホー・ジティン(中国、第10シード)

⑦ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、第16シード)対マーク・ラムスフス/マルビン・シーデル(ドイツ)

⑧リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第2シード)対金子祐樹・井上拓斗

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)対サラ・チューセン/マイケン・フォーゴール(デンマーク、第16シード)

米元小春・田中志穂(第8シード)対ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、第11シード)

③チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第4シード)対キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国、第9シード)

④グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、第5シード)対ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、第10シード)

⑤リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、第7シード)対ビビアン・フー/ヤップ・チェンウェン(マレーシア、第15シード)

高橋礼華・松友美佐紀(第3シード)対リー・メンイーン/チョウ・メイクアン(マレーシア、第13シード)

⑦シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第6シード)対リズキ・アメリア・プラディプタ/デラ・デスティアラ・ハリス(インドネシア、第14シード)

福島由紀・廣田彩花(第2シード)対ツェン・ユー/リ・ウェンメイ(中国、第12シード)

【混合ダブルス】

①ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対ハフィズ・ファイザル/グロリア・エマヌエル・ウィジャジャ(インドネシア、第10シード)

②ソ・スンジェ/チェ・ユジョン(韓国、第7シード)対ニピトポン・プアンプアぺト/サビトリー・アミトラパイ(タイ、第15シード)

渡辺勇大・東野有紗(第3シード)対クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、第11シード)

④チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、第5シード)対保木卓朗・永原和可那

⑤プラビーン・ジョーダン/メラティ・ダエバ・オクタビアンティ(インドネシア、第6シード)対ロビン・タベリング/セリーナ・ピーク(オランダ)

⑥デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・テラッタナチャイ(タイ、第4シード)対タン・キアンメン/ライ・ペイジン(マレーシア、第14シード)

⑦マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド、第8シード)対タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、第9シード)

⑧ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)対ルー・カイ/チェン・ルー(中国、第16シード)

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