
アジアジュニア選手権は20~28日、中国・蘇州で開催され、日本のU19(19歳未満)代表は前半の団体戦のみに出場。準々決勝敗退となり、初優勝した2012年以降で初めて、メダルを逃した。優勝はタイ
男女混合団体戦は20~23日の4日間。チームランク6位の日本は総当たりの一次リーグ、インドネシア(同1位)、マレーシア(9位)と同じA組に入った。初戦の対マレーシアは男子ダブルス、女子シングルス、女子ダブルスを取り、3対2で勝利。しかし、次の対インドネシアは女子ダブルスしか勝てず、1対4で敗れ、A組全勝のインドネシアに次ぐ2位で決勝トーナメントに進んだ
決勝トーナメント1回戦(準々決勝)の相手は、B組1位通過のタイ(チームランク3位)。0対2と早々に追い詰められながら、食らいつき、最終種目までつなげるねばりを見せたものの、結果としてタイの男女エース、クンラウット・ウィティサンとピッタヤポーン・チャイワンの2人にやられる形で2対3で敗戦となった
この結果、現在、世界のトップで活躍する桃田賢斗、奥原希望、山口茜らを擁し初優勝を飾った2012年以降、◆12年:金◆13年:銅◆14年:銅◆15年:銅◆16年:銅◆17年:銅◆18年:銀――と続いていたU19日本代表のアジアジュニア団体戦メダル連続獲得の記録が、8年目に途絶えた
一方、日本を退けたタイは続く準決勝、ディフェンディングチャンピオンでチームランク2位の中国を3対1と圧倒。決勝では同1位のインドネシアに競り勝ち、男女混合団体戦が採用された2006年以来、中国(8回)、韓国(2回)、マレーシア(2回)、日本(1回)に次ぐ、5番目の優勝国となった
男女混合団体戦準々決勝(4試合)の結果
①インドネシア(A組1位)3-0(C組2位)インド
②韓国(C組1位)3-0(D組2位)シンガポール
③中国(D組1位)3-0(B組2位)香港
④タイ(B組1位)3-2(A組2位)日本
【男子シングルス】クンラウット・ウィティサン<21-4,21-14>秦野陸
【女子シングルス】ピッタヤポーン・チャイワン<21-13,21-15>郡司莉子
【男子ダブルス】<15-21,17-21>熊谷翔・藤澤佳史ラッチャポン・マカッサシトーン/タナウィン・マディー
【女子ダブルス】<21-19,15-21,21-23>大竹望月・廣上瑠依ベニャパ・エイムサード/ピーラヤ・カンタルアンサクン
【混合ダブルス】クンラウット・ウィティサン/ピッタヤポーン・チャイワン<21-13,21-12>河村翼・鈴木陽向
準決勝’(2試合)の結果
①インドネシア(A組1位)3-1(C組1位)韓国
②(D組1位)1-3タイ(B組1位)中国
【男子シングルス】<15-21,16-21>クンラウット・ウィティサンリ・ユンヅー
【女子シングルス】<21-17,16-21,17-21>ピッタヤポーン・チャイワンツォウ・メン
【男子ダブルス】ディー・ヅ―ジエン/ワン・チャン<21-10,21-14>シラウィト・ソトン/タナドン・プンバニク
【女子ダブルス】<19-21,,11-21>ベニャパ・エイムサード/ピーラヤ・カンタルアンサクンツォウ・シンル/ルオ・シューミン
【混合ダブルス】フェン・イエンジュー/リン・ファンリン<打ち切り>クンラウット・ウィティサン/ピッタヤポーン・チャイワン
決勝の結果
①(A組1位)2-3タイ(B組1位)インドネシア
【男子ダブルス】ダニエル・マーシン/レオ・ロリー・カルナンド<21-11,21-14>ラッチャポン・マカッサシトーン/タナウィン・マディー
【女子シングルス】プトリ・クスマ・ワルダニ<18-21,21-12,21-11>ピッタヤポーン・チャイワン
【男子シングルス】<16-21,21-15,18-21>クンラウット・ウィティサンボビー・セティアブディ
【女子ダブルス】<16-21,21-16,8-21>ベニャパ・エイムサード/ピーラヤ・カンタルアンサクンプトリ・シャイカー/ニタ・ヴィオリナ・マルワ
【混合ダブルス】<12-21,16–21>クンラウット・ウィティサン/ピッタヤポーン・チャイワンレオ・ロリー・カルナンド/インダ・カーヤ・サリ・ジャミル
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◆男女混合団体戦の最終順位(確定)
【優勝】 タイ(※初優勝)
【準優勝】 インドネシア
【3位】 中国(※前回優勝)、韓国
【5~8位】 インド、日本(※前回準優勝)、シンガポール、香港(順不同)
一方、24~28日の5日間実施された日本選手不在の個人戦では、中国勢、インドネシア勢が表彰台を占めた
ただ男子シングルスは、世界ジュニア選手権2連覇(2017-18年)をはじめ、これまでジュニアの国際タイトルを数々手にしてきているタイのクンラウット・ウィティサン(18)が、第1シードから順当に勝ち上がり。アジアジュニアでは、◆17年銅メダル◆18年銀メダル――に次いで、ジュニア最後の年にようやく金メダルを手にした
同じくタイから、女子シングルスのタイトル獲得が期待された第1シードのピッタヤポーン・チャイワン(18)は、まさかの初戦(2回戦)敗退。混合ダブルスも兼任した団体戦の負担は大きかった
個人戦決勝の結果
【男子シングルス】クンラウット・ウィティサン(タイ、第1シード)<21-14,21-13>(中国、第4シード)リュウ・リアン
【女子シングルス】ツォウ・メン(中国、第2シード)<21-12,21-9>(中国、第4シード)ハン・チエンシ
【男子ダブルス】(中国、第1シード)<9-21,21-15,19-21>ディー・ヅ―ジエン/ワン・チャンダニエル・マーシン/レオ・ロリー・カルナンド(インドネシア、第2シード)
【女子ダブルス】ルオ・シューミン/リ・イージン(中国、第2シード)<21-17,21-17>(中国)ツァン・チ/チェン・インシュエ
【混合ダブルス】レオ・ロリー・カルナンド/リンダ・カヒャ・サリ・ジャミル(インドネシア、第1シード)<16-21,22-20,22-20>(中国、第2シード)フェン・イエンジュー/リン・ファンリン
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◆個人戦各種目のメダリスト
【男子シングルス】
金メダル: クンラウット・ウィティサン(タイ、第1シード※昨年銀メダル)
銀メダル: リュウ・リアン(中国、第4シード)
銅メダル: リ・ユンヅー(中国、第5シード)、スー・リヤン(台湾)
【女子シングルス】
金メダル: ツォウ・メン(中国、第2シード※昨年銀メダル)
銀メダル: ハン・チエンシ(中国、第4シード)
銅メダル: ベニャパ・エイムサード(タイ、第5シード)、タン・ニン(中国)
【男子ダブルス】
金メダル: ダニエル・マーシン/レオ・ロリー・カルナンド(インドネシア、第2シード)
銀メダル: ディー・ヅ―ジエン/ワン・チャン(中国、第1シード※昨年金メダル)
銅メダル: フェン・イエンジュー/ダイ・エンイ(中国、第3シード)、チュアンシェン・アーロン・ヨン/ジアハオ・ホウィン・ウォン(インドネシア)
【女子ダブルス】
金メダル: ルオ・シューミン/リ・イージン(中国、第2シード)
銀メダル: ツァン・チ/チェン・インシュエ(中国)
銅メダル: ツォウ・シンル/リン・ファンリン(中国、第4シード)、ケン・シュウリアン/グオ・リヅ(中国)
【混合ダブルス】
金メダル: レオ・ロリー・カルナンド/インダ・カーヤ・サリ・ジャミル(インドネシア※昨年世界ジュニア金)
銀メダル: フェン・イエンジュー/リン・ファンリン(中国、第2シード)
銅メダル: ジアン・ツェンバン/リ・イージン(中国、第3シード)、チェン・シュージュン/ツァン・チ(中国)