Upgraded Japan Open about to begin at Tokyo Olympic venue

ジャパンオープンが11日開幕する。今年から大会格付けが「SUPER750」(賞金総額70万ドル)に引き上げられ、予選なし。各種目上位32人/ペアしか出場できなくなり、日本勢はこのところ国外で結果を残し続けるA代表が自国優勝を狙う。また、出場権を得た一部のB代表にとっては、日本バドミントン協会がエントリーを認める今シーズン最後の上位大会となるため、A代表を含む世界ランク上位を上回る結果が求められる

開幕前日に都内のホテルで開かれた記者会見には、昨年のジャパンオープンを制したビクター・アクセルセン(男子シングルス)、カロリナ・マリン(女子シングルス)、マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組(男子ダブルス)、高橋礼華・松友美佐紀組(女子団体)。それに、8月の世界選手権で優勝し、世界チャンピオンとして2015年以来3年ぶりに出場する桃田賢斗の計7人

ただ、4年に1度のアジア大会で悲願の自国優勝を遂げたばかりのギデオン/スカムルジョ組が、大会を連覇できればと抱負を述べながらも、同時に準備が十分ではないと認めたように、世界トップにとって連戦となる今シーズンのスケジュールの難しさがあらためて露呈した

一方、今大会では2年後の東京五輪と同じ会場「武蔵野の森総合スポーツプラザ」で試合ができることを、各選手が好感。ディフェンディングチャンピオンで、かつ桃田と同じ世界チャンピオンとしての臨むマリンは、ぶっつけ本番となった2年前のリオデジャネイロ五輪の時と比較し、前向きにとらえた

 

今年のジャパンオープンに出場する日本選手は、シングルス11人・ダブルス15ペア。このうちB代表はシングルス2人・ダブルス4ペアで、中でも注目は躍進目覚ましい櫻本絢子・髙畑祐紀子組(世界10位)と三谷美菜津(同19位)

日本バドミントン協会が定める独自規定により、B代表は原則、「SUPER500」(旧スーパーシリーズ同等)以上の上位大会にエントリーができないが、この大会は今シーズン、例外的に出場が認められたシンガポールオープン(SUPER500)に次ぐ2大会目。前を行くA代表は、ジャパンオープンの後、①中国オープン(SUPER1000)②韓国オープン(SUPER500)③デンマークオープン(SUPER750)④フレンチオープン(SUPER750)⑤チャイナマスターズ(SUPER750)⑥香港オープン(SUPER500)――と、高いランキングポイントを稼げる大会を6つ残している。これら大会に出場できない櫻本・髙畑組と三谷にとってはこれが最後となる。シーズン末にそれぞれ、女子ダブルス世界10位内、女子シングルス世界15位内を維持するため、東京では上位にいる国内外のライバルをひとつでも上回る結果を残しておく必要がある

なおもう1人、B代表の高橋沙也加(13位)は、7月初めの世界ランキングで15位に入ったことで、世界バドミントン連盟(BWF)が出場義務を課す選手(シングルス15人ずつ、ダブルス10ペアずつ)に加えられ、日本の独自規定を越えて、B代表ながらこの大会以降も上位大会へ出場できる(=出場しなければならない)

 

外国選手では、世界選手権に続いてアジア競技大会という今年の2大イベントを終えたばかりのアジア勢より、ヨーロッパ勢の活躍が予想される。男子シングルスは、長く優勢を保ってきたリー・チョンウェイ(35)、リン・ダン(34)に続く次代の筆頭、世界1位のビクター・アクセルセン(24、デンマーク)。8月、準々決勝でチェン・ロン(中国)に敗れ、世界選手権2連覇はおろかメダル獲得も阻まれたところからの、反転を狙う

女子シングルスは、世界選手権で「カムバック」を遂げた西のカロリナ・マリン(スペイン)と、期待された世界選手権をメダルなしで終えた後、アジア大会をきっちり制してみせた東のタイ・ツーイン(台湾)が軸になる。ここに絡んでくると予想されるのがインド勢(※)。とりわけプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥは、今年だけでも、◆コモンウェルスゲームズ(英連邦競技大会)◆世界選手権◆アジア大会――と3つの大きな大会でいずれも銀メダル。直後のジャパンオープンが、新たな挑戦の起点になる(※サイナ・ネワルは、直前に出場取りやめ)

男子ダブルスは、世界選手権とアジア大会団体戦のタイトルを手にしたリュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ組(中国)、アジア大会個人戦を制したマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組(インドネシア)が、既に心身とも再スタートを切れているかがカギを握る。リュウ/リ組を含む中国男子主力の多くは世界選手権の後、続くアジア大会では団体戦重視の姿勢を明確にし、有言実行した

日本勢がトップ10の半数を占める女子ダブルス、現時点でこの「日本包囲網」を突破できるのは、チェン・チンチェン/ジア・イーファン組(中国)とグレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ組(インドネシア)。一方で、アジア大会で40年ぶりにメダルゼロと振るわなかった韓国勢が、意地を見せられるか

混合ダブルスは、自国開催となったアジア大会で初制覇に挑みながら銅メダルに終わった世界3位タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組が、ナッチルの体調不良を理由に出場を取りやめたことで、 世界選手権とアジア大会を続けて制した世界1位、ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン組(中国)による優勝の可能性が高まった。一方、9日に33歳を迎えたナッチルはシーズン初めから、スポンサー契約が切れる今シーズン末での引退の可能性が示唆されている。その先行きは未だ不透明ながら、ジャパンオープン欠場後、コンディションが整えば、出場義務の課されるスポンサー主催の大会を中心に出場してくるとみられる

日本選手1回戦の対戦カード

【男子シングルス】

桃田賢斗(第3シード)対アンダース・アントンセン(デンマーク)

西本拳太対リー・チュクイウ(香港※リザーブ繰り上がり)

ソン・ワンホ(韓国、第4シード)対坂井一将

チョウ・ティエンチェン(台湾、第5シード)対常山幹太

【女子シングルス】

山口茜(第2シード)対パイ・ユーポ(台湾)

奥原希望(第8シード)対チュン・ガンイ(香港)

プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、第3シード)対高橋沙也加

佐藤冴香対リー・チアシン(台湾)

大堀彩対イップ・プイイン(香港)

ラッチャノク・インタノン(タイ、第4シード)対三谷美菜津

カロリナ・マリン(スペイン、第6シード)対川上紗恵奈

【男子ダブルス】

園田啓悟・嘉村健士(第3シード)対シラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ(インド)

金子祐樹・井上拓斗(第7シード)対タン・チエン/ホー・ジティン(中国)

遠藤大由・渡辺勇大対ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア)

ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、第4シード)対小林優吾・保木卓朗

【女子ダブルス】

米元小春・田中志穂(第5シード)対タン・ジンフア/ユー・シャオハン(中国)

永原和可那・松本麻佑(第8シード)対アリナ・ダビエトワ/エカテリナ・ボロトワ(ロシア)

リズキ・アメリア・プラディプタ/デラ・デスティアラ・ハリス(インドネシア)対櫻本絢子・髙畑祐紀子

ステファニ・ストエバ/ガブリエラ・ストエバ(ブルガリア)対福万尚子・與猶くるみ

スー・ヤチン/ウ・ティジュン(台湾)対志田千陽・松山奈未

ニ・ケトゥット・マハデウィ・イスティラニ/アンギア・シッタ・アワンダ(インドネシア)対新玉美郷・渡邉あかね

※福島由紀・廣田彩花(第1シード)、高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)は2回戦から

【混合ダブルス】

渡辺勇大・東野有紗対ニピトポン・プアンプペト/サビトリー・アミトラパイ(タイ)

ニクラス・ノール/サラ・ティゲセン(デンマーク)対保木卓朗・米元小春

ルー・チンヤオ/フー・リンファン(台湾)対金子祐樹・松友美佐紀

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