Japan’s World C’ships medalists claim SUPER300 titles in Barcelona

7th SUPER300 tournament in this season

スペインマスターズ(SUPER300)は8月28日~9月2日、バルセロナで開催され、新旧の世界選手権メダリスト、永原和可那・松本麻佑組と三谷美菜津が優勝し、このレベルでは7大会中5大会目の日本勢によるタイトル獲得となった

1カ月前、中国・南京で行われた世界選手権で初出場初優勝を遂げた、A代表最後尾(日本4番手)からトップの座をうかがう永原・松本組はこの大会、第1シードから順当に勝ち進み、決勝で第2シードの櫻本絢子・髙畑祐紀子組と激突した。櫻本・髙畑組は今シーズンここまでワールドツアーで6勝を挙げ、B代表筆頭(日本5番手)のポジションにつけA代表を追走している

過去1度だけある国際大会での対戦(2016年)は、櫻本・髙畑組の勝利。ただその後、A代表として上位大会を回り、世界のトップペアにもまれて培ってきた経験と力の差は大きく、2度目の対戦は永原・松本組が貫録勝ち。今シーズン「2勝目」を挙げ、シード権の取れるトップ8に割って入る

一方、シーズン「7勝目」を逃した櫻本・髙畑組だが、1回戦負けに終わった8月初めのベトナムオープン(SUPER100)以外、出場した大会すべてで決勝進出を果たし、世界ランキングは10位に上がる見込み。B代表ながら、シンガポールオープン(SUPER500)に続いて日本バドミントン協会に出場を認められた上位大会、ジャパンオープン(SUPER750)で、その実力が試される

女子シングルスでは、B代表の三谷がシード選手3人を倒して勝ち上がり、2015年マカオオープン(当時のGPゴールド)以来、約3年ぶりに国際大会の最終日に残った

決勝は、デンマークのエースに成長した21歳ミア・ブリクフェルト相手にオープニングゲームを大差で落とす。第2ゲームは前半先行するが後半追いつかれ、最終盤、19-20、20-21と2つのマッチポイントを握られる。しかし、この窮地を凌ぎ切ると、ファイナルゲームは一方的に点差を広げて勝利。男女問わず日本シングルス陣初のスーパーシリーズ(現在のSUPER500同等)優勝を成し遂げた12年フレンチオープン以来となる、国際タイトルを手にした

この結果、三谷は現在25位の世界ランクを上げて、日本4、5番手の佐藤冴香(16位)、大堀彩(17位)の背後に迫る。次戦ジャパンオープンで2人を上回る結果を残せば、逆転も可能な位置につけてきた

 

主にB代表の主戦場となる旧GPゴールド同等の「SUPER300」は、今年1年間で11回の開催が予定され、スペインマスターズはその7大会目に当たる

ここまで、日本勢が優勝を遂げたのは、①スイスオープン(2月:高橋沙也加、櫻本・髙畑)②ドイツオープン(3月:山口茜、金子祐樹・井上拓斗、福島由紀・廣田彩花)③ニュージーランドオープン(5月:高橋沙、櫻本・髙畑)④オーストラリアンオープン(5月:櫻本・髙畑)⑤スペインマスターズ(8月:三谷、永原・松本)――の5大会(※タイトルなしに終わったのは、タイマスターズとUSオープン)。とりわけ女子が好成績を収めている

 

一方、この大会では、国家代表を引退後、プロとしての活動を希望する有力選手の大会出場を年齢で規制する韓国バドミントン協会(BKA)の「独自規定」が裁判で破られて以降、国際舞台への復帰を果たしている韓国ベテラン勢のうち、イ・ヨンデ(29)とキム・ギジョン(28)が男子ダブルスを制した

8月初め、コ・ソンヒョン(31)とシン・ベクチョル(28)のペアがベトナムオープンで優勝したのに続くもの

準決勝の結果

【男子シングルス】

スッパンユ・アビヒンサノン(タイ、第1シード)<21-11,21-15>五十嵐優(第5シード)

ラスムス・ゲムケ(デンマーク、第2シード)<21-19,21-17>トビー・ペンティ(イングランド、第8シード)

【女子シングルス】

ミア・ブリクフェルト(デンマーク、第3シード)<21-18,19-21,22-20>リネ・ケアースフェルト(デンマーク、第7シード)

カースティ・ギルモア(スコットランド、第6シード)<15-21,16-21>三谷美菜津

【男子ダブルス】

チェン・タンジエ/マン・ウェイチョン(マレーシア)<11-21,17-21>イ・ヨンデ/キム・ギジョン(韓国)

マニーポン・ジョンジット/ボディン・イサラ(タイ)<19-21,21-8,21-12>古賀輝・齋藤太一

【女子ダブルス】

永原和可那・松本麻佑(第1シード)<17-21,21-16,21-12>サラ・チューセン/マイケン・フォーゴール(デンマーク、第3シード)

櫻本絢子・髙畑祐紀子(第2シード)<21-11,21-14>新玉美郷・渡邉あかね

【混合ダブルス】

マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド、第1シード)<21-17,21-16>権藤公平・栗原文音

ニクラス・ノール/サラ・チューセン(デンマーク、第4シード)<21-10,21-18>チェン・タンジエ/ペク・エンウェイ(マレーシア)

 

決勝の結果

【男子シングルス】スッパンユ・アビヒンサノン(タイ、第1シード)<21-15,6-21,14-21>ラスムス・ゲムケ(デンマーク、第2シード)

【女子シングルス】ミア・ブリクフェルト(デンマーク、第3シード)<21-9,21-23,8-21>三谷美菜津

【男子ダブルス】マニーポン・ジョンジット/ボディン・イサラ(タイ)<13-21,17-21>イ・ヨンデ/キム・ギジョン(韓国)

【女子ダブルス】永原和可那・松本麻佑(第1シード)<21-17,21-13>櫻本絢子・髙畑祐紀子(第2シード)

【混合ダブルス】マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド、第1シード)<19-21,17-21>ニクラス・ノール/サラ・チューセン(デンマーク、第4シード)

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