カナダオープン(SUPER100)準決勝、今シーズン既に国際大会で複数回優勝している高橋沙也加と櫻本絢子・髙畑祐紀子組がストレート勝ちで決勝へ。これに、初タイトルに挑む古賀穂が続いた

高橋(沙)と櫻本・髙畑組は今年に入り、カナダオープンより1つ上に格付けされる「SUPER300」の大会で、それぞれ2勝と3勝挙げている。今大会では、決勝進出は最低限のハードルとみられていたが、ともにしっかりクリアしてみせた
このうち女子シングルス第2シードの高橋(沙)は、18歳ながら昨年11月のマカオオープンに次いで5月にはオーストラリアンオープンと、「SUPER300」相当の大会を既に2度制している中国期待の若手ツァイ・ヤンヤンと2度目の顔合わせ
前日、女子国・地域別対抗戦ユーバー杯で中国チームのメンバーだったガオ・ファンジエを破るなど勢いがあり、苦戦も予想された。しかしふたをあけてみると、早々に主導権を握りリードを保ったままストレート勝ち。2月スイスオープン、5月ニュージーランドオープン(いずれもSUPER300)に続く今シーズン3勝目に王手をかけた
決勝の相手は、ユーバー杯で第3シングルス同士、対戦の可能性もあったが実現しなかった、同じく中国のリ・シュエリ

女子ダブルス第1シードの櫻本・髙畑組は、第3シードのアンヌ・トラン/エミリー・ルフェル組(フランス)を寄せ付けずに快勝。準優勝に終わった下位大会、大阪インターナショナルチャレンジを加えると、今シーズン出場した5大会すべてで決勝に進み、安定した力を見せている

これら女子3人とは対照的に国際大会での優勝実績のない古賀だが、下位大会ながらインターナショナルチャレンジで1勝、インターナショナルシリーズで4勝している韓国生まれの24歳デンマーク選手、キム・ブルーンを一蹴。初の決勝進出を決めた
一方、古賀と同じく予選から準決勝まで進んだ女子シングルスの髙橋明日香は、リ・シュエリ(中国)から第2ゲームを奪いロンドン五輪金メダリストに一矢報いるも、力の差はいかんともしがたく、敗戦。ベスト4で今大会を終えた
また志田千陽・松山奈未組は、世界ランク35位のイザベル・ヘルトリッヒ/カーラ・ネルテ組(ドイツ)を相手に、オープニングゲームを先取し優位に立つ。しかし、第2ゲームを大差で落とすと、ファイナルゲームは19-20まで迫りながら届かず、逆転負け。好機を活かせなかった
準決勝の結果
【男子シングルス】
キム・ブルーン(デンマーク)<16-21,8-21>古賀穂(※予選勝ち上がり)
トマス・ルーセル(フランス)<18-21,21-19,16-21>ルー・グアンズ(中国)
【女子シングルス】
リ・シュエリ(中国※予選勝ち上がり)<21-11,9-21,21-12>髙橋明日香(※予選勝ち上がり)
高橋沙也加(第2シード)<21-17,21-16>ツァイ・ヤンヤン(中国)
【男子ダブルス】
クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス(イングランド、第1シード)<21-23,22-20,21-14>タヌパト・ヴィリヤンクラ/インカラト・アピスク(タイ)
マーク・ラムスフス/マルビン・エミル・シーデル(ドイツ、第2シード)<21-14,21-16>ワン・チャン/ディー・ジージアン(中国)
【女子ダブルス】
櫻本絢子・髙畑祐紀子(第1シード)<21-11,21-9>アンヌ・トラン/エミリー・ルフェル(フランス、第3シード)
イザベル・ヘルトリッヒ/カーラ・ネルテ(ドイツ)<18-21,21-13,21-19>志田千陽・松山奈未
【混合ダブルス】
マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド、第1シード)<21-15,21-11>マルビン・エミル・シーデル/リンダ・エフレル(ドイツ、第4シード)
マーク・ラムスフス/イザベル・ヘルトリッヒ(ドイツ、第2シード)<21-19,21-19>ヤッコ・アレンズ/セリーナ・ピーク(オランダ、第3シード)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】ルー・グアンズ(中国)対古賀穂(※予選勝ち上がり)
【女子シングルス】高橋沙也加(第2シード)対リ・シュエリ(中国※予選勝ち上がり)
【男子ダブルス】クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス(イングランド、第1シード)対マーク・ラムスフス/マルビン・エミル・シーデル(ドイツ、第2シード)
【女子ダブルス】櫻本絢子・髙畑祐紀子(第1シード)対イザベル・ヘルトリッヒ/カーラ・ネルテ(ドイツ)
【混合ダブルス】マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド、第1シード)対マーク・ラムスフス/イザベル・ヘルトリッヒ(ドイツ、第2シード)