
アジア選手権が中国・武漢で開幕し、25日に各種目1回戦を終えた。日本にとっては、期待の女子シングルス陣が9年ぶりに初戦で全滅する波乱の幕開けとなった
SUPER500(=SS相当)と同等の格付けのこの大会、直前まで行われた強化合宿の最終盤に、世界ランク1位の座に着いた山口茜が足を痛め、来月に控えるユーバー杯もにらみ、大事をとって出場とりやめ。奥原希望、佐藤冴香、大堀彩の3人で臨んだが、揃って初戦敗退に終わった。アジア選手権において、日本の女子シングルス陣がすべて1回戦負けするのは、2009年(後藤愛、佐藤冴香、関谷真由、樽野恵)以来9年ぶり
一方、男子シングルスでは、世界ランク上位につける西本拳太と坂井一将は敗れたが、桃田賢斗、常山幹太の2人が初戦を突破した
ダブルス陣は、女子の米元小春・田中志穂組、混合の金子祐樹・米元小春組以外、順当に2回戦に進んだ。とりわけ混合では、3月の全英オープンで初優勝を遂げた渡辺勇大・東野有紗組が、第4シードの韓国ソ・スンジェ/キム・ハナ組をストレートで降し、強さを見せた
日本勢以外では、過去4度(2010、11、14、15年)、この大会を制している中国リン・ダン(34)が、昨年初黒星を喫した台湾ワン・ツーウェイ(23)にまたも不覚を取り、初戦で姿を消した
日本選手1回戦の結果
【男子シングルス】
キダンビ・スリカンス(インド、第1シード)<13-21,21-16,21-16>西本拳太
ジョナタン・クリスティ(インドネシア)<21-13,21-11>坂井一将
桃田賢斗<21-11,21-15>グエン・ティエンミン(ベトナム)
常山幹太<21-5,21-17>ウン・ライヤン・ジンレイ(シンガポール※予選繰り上がり)
【女子シングルス】
奥原希望(第5シード)<15-21,21-23>ガオ・ファンジエ(中国)
ソン・ジヒョン(韓国、第7シード)<21-13,21-19>佐藤冴香
大堀彩<7-21,21-16,18-21>ポーンパウィー・チョチュウォン(タイ)
※山口茜選手、出場とりやめ
【男子ダブルス】
園田啓悟・嘉村健士(第3シード)<21-8,21-7>アルチョム・サバチュージン/アムルーリョ・バクシュラエフ(ウズベキスタン※予選繰り上がり)
金子祐樹・井上拓斗(第6シード)<21-13,21-10>タン・チュンマン/オール・チンチュン(香港)
キッティヌポン・ケドレン/デチャポン・プアバラヌクロー(タイ)<11-21,10-21>遠藤大由・渡辺勇大
※小林優吾・保木卓朗組、出場とりやめ
【女子ダブルス】
高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)<21-6,21-7>カビディ・シリマンネイジ/ティリニ・プラモディカ・ヘンダヘワ(スリランカ※予選繰り上がり)
福島由紀・廣田彩花(第3シード)<21-12,21-7>リー・メンイーン/チョウ・メイクアン(マレーシア)
米元小春・田中志穂(第4シード)<21-19,21-23,19-21>キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国)
シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第6シード)<2-5棄権>福万尚子・與猶くるみ
【混合ダブルス】
ソ・スンジェ/キム・ハナ(韓国、第4シード)<16-21,12-21>渡辺勇大・東野有紗
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、第1シード)<21-18 ,21-12>金子祐樹・米元小春
日本選手2回戦の対戦カード
【男子シングルス】
シー・ユーチ(中国、第4シード)対桃田賢斗
ソン・ワンホ(韓国、第2シード)対常山幹太
【男子ダブルス】
園田啓悟・嘉村健士(第3シード)対ホー・ジティン/タン・チアン(中国)
金子祐樹・井上拓斗(第6シード)対ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ(台湾)
ムハンマド・リアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、第7シード)対遠藤大由・渡辺勇大
【女子ダブルス】
高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)対サビトリー・アミトラパイ/パチャラプン・チョチュウォン(タイ)
福島由紀・廣田彩花(第3シード)対タン・ジンフア/ホワン・ヤチオン(中国)
福万尚子・與猶くるみ対ユン・ガティン/ウン・ウィンユン(香港)
【混合ダブルス】
渡辺勇大・東野有紗対ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国)