Ayako/Yukiko and Sayaka claim SUPER300 tournament titles

Ayako/Yukiko defeated WR13 STOEVA sisters ~photo courtesy of Marco KUNZ

スイスオープン(SUPER300)決勝、女子ダブルスの櫻本絢子・髙畑祐紀子組が第1シードを逆転で破り、グランプリ(GP)ゴールド相当の大会で初優勝を遂げた。女子シングルスは、第1シードの高橋沙也加選手が全試合ストレート勝ちで、きっちり頂点に立った

このレベルの大会では、昨年8月のニュージーランドオープン<https://badpal.net/2017/08/06/japanese-shuttlers-not-succeed-in-winning-gold-in-auckland-for-first-time-since-2009/>に次いで2度目のファイナリストとなった櫻本・髙畑組。対するは昨年の準優勝者ブルガリアのストエバ姉妹で、オープニングゲームを19-21の僅差で奪われる。第2ゲームを取り返して迎えたファイナルゲーム、前半を11-8で折り返すが、後半逆転され16-18と嫌な流れになる。しかし、このレベルでの初優勝を狙う世界ランク54位、日本8番手はあきらめず、ここから5連続得点を決め、勝利をもぎ取った

スイスオープンの女子ダブルスで日本勢が優勝するのは、2016年松尾静香・内藤真実組に次いで2ペア目。櫻本・髙畑組にとっては、2017年の下位大会スパニッシュインターナショナルチャレンジに次ぐ国際大会2勝目になる

Runner-up Natsuki and champion Sayaka (right) ~photo courtesy of Marco KUNZ

日本人同士の対決となった女子シングルス決勝は、世界ランク21位で、◆山口茜(同2位)◆奥原希望(7位)◆佐藤冴香(13位)◆大堀彩(15位)――に続く日本5番手につける高橋選手が、同9番手の仁平菜月選手を、準決勝までの4試合と同じくストレートで降した。高橋選手にとってGPゴールド相当の大会を制するのは、2013年オーストラリアンオープン、14年ドイツオープンに続き3度目。スイスオープン女子シングルスでの優勝は、日本勢初

高橋選手は、リオデジャネイロ五輪の出場権をかけた五輪レース中の2015年10月デンマークオープンで右ヒザを負傷し、長期の戦線離脱を余儀なくされた。しかし16年9月のジャパンオープンで国際大会への復帰を果たした後、◆17年3月:ポルトガルインターナショナルシリーズ◆同4月:大阪インターナショナルチャレンジ◆9月:ベトナムオープンGP◆18年2月:スイスオープン(SUPER300=GPゴールド相当)――と、下位大会から順に優勝を重ねてきている

今シーズンは代表メンバーでないため、日本バドミントン協会(NBA)独自の規定により、「SUPER500(スーパーシリーズ相当)」以上の上位大会へのエントリーはできない。そのため、その下の今回と同じ「SUPER300」の大会で結果を残しながら、代表復帰の機会を待つ

一方、仁平選手は、2017年12月のUSインターナショナルチャレンジに次ぐ、シニア大会2勝目はならなかった。しかしシード勢を連破し準優勝したことで、ランキングポイント5,950点を上乗せ。3月1日更新の世界ランキングでは現在の59位から43位前後まで上げてくる

日本勢以外では、2017年6月オーストラリアンオープン以来の個人戦出場となった男子シングルス元世界2位、デンマークのヤン・ヨルゲンセン選手に注目が集まった。しかし、準々決勝で桃田賢斗選手を破った第2シード、インド5番手のサミール・ヴェルマ選手にストレート負け。復帰戦を優勝で飾ることはできなかった。それでも、試合勘の欠如は否めないが、前週のヨーロッパ団体選手権から力のあるところは証明してきており、とりわけ5月の男子の国・地域別対抗戦トマス杯で、世界ランク低位の「第3の男」として、日本を含むライバル国・地域の脅威になりそうだ

男子ダブルスと混合ダブルスはそれぞれ、第1シードのマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組(デンマーク)、マーク・ラムスフス/イザベル・ヘルトリッヒ組(ドイツ)が順当にタイトルを獲得した。ドイツ勢がこの大会で混合ダブルスを制するのは、1991年以来27年ぶり

決勝の結果

【男子シングルス】サミール・ヴェルマ(インド、第2シード)<21-15,21-13>ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク)

女子シングルス】高橋沙也加(第1シード)<21-12,21-18>仁平菜月

【男子ダブルス】マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、第1シード)<21-15,21-11>ニッティサク・ナマダッシュ/ティン・イスリヤネト(タイ)

【女子ダブルス】ステファニ・ストエバ/ガブリエラ・ストエバ(ブルガリア、第1シード)<21-19,15-21,18-21>櫻本絢子・髙畑祐紀子

【混合ダブルス】マーク・ラムスフス/イザベル・ヘルトリッヒ(ドイツ、第1シード)<22-20,21-19>マーカス・エリス/ローレン・スミス(イングランド、第7シード)

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