男女別の国・地域別対抗戦トマス・ユーバー杯(5月開催)の大陸予選を兼ねたアジア団体選手権が6日、マレーシア・アロースターで開幕。1日目に行われた男子一次リーグの初戦で、桃田賢斗選手が日本代表メンバーとしての復帰戦に危なげなく勝ち、チームも白星スタートを切った
昨年12月の全日本総合選手権を終えた後、A代表への復帰が認められた桃田選手。当初は、1月のマレーシアマスターズ(SUPER500)で復帰戦を迎えるはずだった。しかし、大会直前の代表合宿中に左足首をねんざ。全治3週間の診断を受け、1月に予定していた2つの大会、マレーシアマスターズとインドネシアマスターズへの出場を断念せざるを得なくなった

そして迎えた今大会の初日、日本男子一次リーグ初戦のカザフスタン戦に世界ランキング順で第3シングルスとして出場し、ストレート勝ち。チームの勝利に貢献した
桃田選手が日本代表のユニフォームを着てプレーするのは、実に1年10カ月ぶり。昨年5月に日本バドミントン協会から無期限出場停止処分を解除され、同7月以降、国際大会には出場してきたが、この時はあくまで所属企業からの自費参戦。日本代表のユニフォーム着用は認められていなかった
日本チームはこの試合、(第1シングルス)西本拳太選手(第2シングルス)常山幹太選手(第3シングルス)桃田選手(第1ダブルス)園田啓悟・嘉村健士組(第2ダブルス)小林優吾・保木卓朗組――の布陣で、1ゲームも落とさぬ勝利を挙げ、自力でのトマス杯出場権獲得につながるベスト4入りに向けて、順調に船出した
中国、インドネシア、台湾に次ぐ第4シードの日本男子はこの後、大会2日目(7日)にネパール、そして3日目(8日)に今大会最初の山場、韓国との一戦に臨む
一方、今大会、中国を抑えて第1シードに入った日本女子は初日試合がなく、大会2日目に香港、3日目にインドとそれぞれ対戦する
1日目の試合結果(※日本男女が入る組のみ)
【男子B組】
◆日本(1勝)5-0カザフスタン(1敗)
(第1シングルス)西本拳太(世界21位)<21-10,21-10>ドミトリー・パナリン(世界1071位)
(第2シングルス)常山幹太(世界27位)<21-11,21-9>アルトゥール・ニヤゾフ(世界1163位)
(第3シングルス)桃田賢斗(世界49位)<21-7,21-4>カイトムラト・クルマトフ(世界1610位)
(第2ダブルス)小林優吾・保木卓朗(世界18位)<21-4,21-11>ドミトリー・パナリン/イクラムザン・ユルダシェフ(世界ランクなし)
(第1ダブルス)園田啓悟・嘉村健士(世界5位)<21-8,21-6>アルトゥール・ニヤゾフ/カイトムラト・クルマトフ(世界708位)
◆韓国(1勝)5-0ネパール(1敗)
(第1シングルス)チョン・ヒョクチン(世界19位)<21-6,21-11>ラトナジ・タマン(世界313位)
(第2シングルス)イ・ドンクン(世界32位)<21-9,21-7>サジャン・クリシュナ・タムラカル(世界591位)
(第3シングルス)ホ・クワンヒ(世界137位)<21-4,21-6>ビカシュ・シュレスタ(世界1612位)
(第1ダブルス)カン・ミンヒョク/チュン・ウイソク(世界ランクなし)<21-7,21-5>ラトナジ・タマン/ディペシュ・ダーミ(世界253位)
(第2ダブルス)チェ・ソルギュ/キム・ドクヨン(世界ランクなし)<21-7,21-6>サジャン・クリシュナ・タムラカル/ビカシュ・シュレスタ(世界ランクなし)
【女子W組】
◆日本:試合なし
◆インド(1勝)3-2香港(1敗)
(第1シングルス)プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(世界4位)<21-12,21-18>イップ・プイイン(世界34位)
(第1ダブルス)アシュウィニ・ポンナッパ/プラジャクタ・サワント(世界ランクなし)<22-20,20-22,10-21>ユン・ガティン/ウン・ウィンユン(世界330位)
(第2シングルス)スリクリシュナ・プリヤ・クダラバリ(世界66位)<19-21,21-18,20-22>チュン・インメイ(世界370位)
(第2ダブルス)プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ/ネラクリヒ・シキ・レディ(世界ランクなし)<21-15,15-21,21-14>ユエン・シンイン/ウン・ツーヤウ(世界330位)
(第3シングルス)ガデ・ルスビカ・シバニ(世界79位)<16-21,21-16,21-13>ユン・サムイー(世界991位)
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1月11日付世界ランキングを基に決まったシード順と、一次リーグの組み分けは以下の通り(※各組上位2チームが9日から始まる決勝トーナメントに進む)
◆男子(全15チーム)
【A組】中国(第1シード)、香港、シンガポール
【B組】日本(第4シード)、韓国、ネパール、カザフスタン
【C組】台湾(第3シード)、マレーシア、タイ、ミャンマー
【D組】インドネシア(第2シード)、インド、フィリピン、モルジブ
◆女子(全13チーム)
【W組】日本(第1シード)、インド、香港
【X組】韓国(第3シード)、台湾、モルジブ
【Y組】タイ(第4シード)、マレーシア、ベトナム、フィリピン
【Z組】中国(第2シード)、インドネシア、シンガポール