
世界バドミントン連盟(BWF)は8日、中国・広州で、昨年終了したスーパーシリーズ(SS)に代わる「ワールドツアー」のレベルごとの大会名称とともに、新たにHSBCがタイトルスポンサーを務めることを発表した
2007年から17年まで、11年間続いたSSについた歴代のメーンスポンサーは、◆E.nopi(現アイレベルマレーシア、09~10年)◆OSIM(11~13年)◆メットライフ(14~17年)――。この後を継ぐ形になるHSBCは、18年から新たにスタートを切るワールドツアーを、21年までの4年間支える
HSBCはまた、エネルギー大手のトタルが2015 年からタイトルスポンサーを務めるBWFメジャーイベント(世界選手権、トマス・ユーバー杯、スディルマン杯)でも、主要スポンサーの1つに加わる。トタルのスポンサー契約期間は元々、18年までの4年間だったが、昨年3月、3年間(19~21年)の延長が発表された
BWFはこの日、山口茜選手、米元小春・田中志穂組らの優勝で幕を閉じた「SSファイナル」に代わる「ワールドツアーファイナル」の開催場所が、向こう4年間(2018~21年)、広州に決まったことも合わせて発表した。HSBCは、世界銀行が世界最大の都市圏と称した「珠江デルタ」(広州、香港、 深圳、東莞、マカオを結ぶ三角地帯)を重要なマーケットと位置付けており、この決定を歓迎している
HSBC・BWFワールドツアーのレベルごとの新名称と、そこに含まれる大会は以下の通り
①【WORLD TOUR FINALS(=レベル1、賞金総額150万ドル以上)】ワールドツアーファイナル・広州大会
②【SUPER1000(=レベル2、同100万ドル以上)】(1)全英オープン(2)インドネシアオープン(3)中国オープン
③【SUPER 750(=レベル3、70万ドル以上)】(1)マレーシアオープン(2)ジャパンオープン(3)デンマークオープン(4)フレンチオープン(5)チャイナマスターズ
④【SUPER 500(=レベル4、35万ドル以上)】(1)マレーシアマスターズ(2)インドネシアマスターズ(3)インドオープン(4)タイオープン(5)シンガポールオープン(6)韓国オープン(7)香港オープン
⑤【SUPER 300(=レベル5、15万ドル以上)】(1)タイマスターズ(2)スイスオープン(3)スペインオープン(4)ドイツオープン(5)ニュージーランドオープン(6)オーストラリアンオープン(7)USオープン(8)台湾オープン(9)マカオオープン(10)インド・サイドモディインターナショナル(11)コリアマスターズ
【1月】
09~14日) タイマスターズ(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-1
16~21日) マレーシアマスターズ(SUPER500=SS相当):④-1
23~28日) インドネシアマスターズ(SUPER500=SS相当):④-2
30~04日) インドオープン(SUPER500=SS相当):④-3
【2月】
20~25日) スイスオープン(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-2
【3月】
06~11日) ドイツオープン(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-3
14~18日) 全英オープン(SUPER1000=プレミアオブSSプレミア相当):②-1
【5月】
01~06日) ニュージーランドオープン(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-4
08~13日) オーストラリアンオープン(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-5
【6月】
12~17日) USオープン(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-6
26~01日) マレーシアオープン(SUPER750=SSプレミア相当):③-1
【7月】
03~08日) インドネシアオープン(SUPER1000=プレミアオブSSプレミア相当):②-2
10~15日) タイオープン(SUPER500=SS相当):④-4
17~22日) シンガポールオープン(SUPER500=SS相当):④-5
【8月】
28~02日) スペインオープン(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-7
【9月】
11~16日) ジャパンオープン(SUPER750=SSプレミア相当):③-2
18~23日) 中国オープン(SUPER1000=プレミアオブSSプレミア相当):②-3
25~30日) 韓国オープン(SUPER500=SS相当):④-6
【10月】
02~07日) 台湾オープン(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-8
16~21日) デンマークオープン(SUPER750=SSプレミア相当):③-3
23~28日) フレンチオープン(SUPER750=SSプレミア相当):③-4
30~04日) マカオオープン(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-9
【11月】
06~11日) チャイナマスターズ(SUPER750=SSプレミア相当):③-5
13~18日) 香港オープン(SUPER500=SS相当):④-7
20~25日) インド・サイドモディインターナショナル(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-10
27~02日) コリアマスターズ(SUPER300=GPゴールド相当):⑤-11
【12月】
12~16日) ワールドツアーファイナル・広州大会(WORLD TOUR FINALS=SSファイナル相当):①
なおBWFは、SUPER 300の下にもうひとつ、HSBCの冠のつかない、SUPER 100(=GP相当)を置いた。この分類に入る大会でもランキングにつながるポイントは得られる
⑥【SUPER 100(=レベル6、7万5,000ドル以上)】(1)フランス・オルレランズマスターズ(2)中国レベル6(※名称未定→陵水マスターズ)(3)カナダオープン(4)ジャパンマスターズ~秋田開催~(5)ロシアオープン(6)ベトナムオープン(7)インド・ハイデラバードオープン(8)インドネシア・レベル6※名称未定(9)ダッチオープン(10)ドイツ・ビットブルガーマスターズ(11)スコットランドオープン