Yuki/Takuto advances to semis by beating another World’s finalist

香港オープンSS準々決勝、男子ダブルスの金子祐樹・井上拓斗組は、前日の世界選手権金メダリストに続いて銀メダリストを連破。混合ダブルスの保木卓朗・廣田彩花組とともに、準決勝に進んだ。一方、日本の世界ランク上位選手が多く残っていた女子2種目は、すべて敗退した

金子・井上組は、前日のツァン・ナン/リュウ・チェン組(中国)に続き、この日はモハンマド・アーサン/ライアン・アグン・サプトロ組(インドネシア)と、世界選手権ファイナリストと対戦。試合前、百戦錬磨のアーサン選手に安易にシャトルに触らせないよう注意を払っていたというが、ふたを開けてみると、アーサン選手の集中力が万全とはいえない状態だったこともあり、序盤から優位に試合を進め、終わってみれば世界選手権準優勝ペアをストレートで退けた

金子・井上組は試合後、BadPaL に対し、アーサン選手が本調子ではなかったとの認識を示しながらも、「試合全体を通して自分たちが思い描いていたプレーができた」(金子)。「シャトルや会場内の風など、試合環境に相手より対応できていた」(井上)と語った

準決勝については、ノーロブの低い展開になっても自分たちが攻めているようにしたい意向を示した。また、準々決勝に勝利した時点で準決勝の対戦相手は決まっていなかったが、あえてどちらとやりたいか聞いたところ、「まだやったことがないマッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング組(デンマーク)」(井上)と即答した。その後の試合で、希望通り、長身のデンマークペアが勝ち上がってきた

このほか、日本勢でベスト4に残ったのは、混合ダブルスの保木卓朗・廣田彩花組。世界19位のヒー・テリー・ヨンカイ/タン・ウェイハン組(シンガポール)を所要時間27分、ストレートで降した

ただ、試合後にBadPaL が話を聞くと、ジャパンオープンの決勝進出に続く「快挙」にも、強さを認めず、「(自分たちの)やりたいようにやっただけ」(廣田)と淡々と答えた。ジャパンオープン準優勝後に聞いた、この種目でさらに上を目指す欲は出てきたか、との問いを繰り返しても、あらためて「それはない」(保木)と笑顔でけむに巻いた。準決勝への抱負を聞くと、「相手への対策などなく、きょうと同じく、自分たちのやりたいようにやる」と述べた

一方、女子ダブルスには日本から、世界ランク20位内にいる、米元小春・田中志穂組、福島由紀・廣田彩花組、永原和可那・松本麻佑組の3ペアがベスト8に残っていた。しかしこの日は勝てず、誰も準決勝に残れなかった

今大会でSSファイナル出場を決めた2ペア、SSランク1位の米元・田中組は22歳ホワン・ドンピン選手が10月の世界ジュニア選手権にも出場した18歳リ・ウェンメイ選手と組む中国の若手ペア、同2位の福島・廣田組は過去3戦して負けなしだったタイのラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン組を、それぞれ崩せなかった

また、この種目唯一のB代表、世界14位の永原・松本組は、初めて対戦した世界1位チェン・チンチェン/ジア・イーファン組(中国)からオープニングゲームを奪い、幸先のいい滑り出し。しかし第2ゲーム以降、実績と経験で上回る中国ペアに続く2ゲームを連取され、逆転負けを喫した

ただ、日本のトップペア、高橋礼華・松友美佐紀組、福島・廣田組、米元・田中組からこれまでに2勝ずつ挙げているチェン・チンチェン/ジア・イーファン組は試合後、、特に「第1ゲームの永原・松本組のパフォーマンスが良かった」と評価。「次回対戦時にはさらに難しい相手になる」とコメントした

敗れた永原・松本組は BadPaL に対し、出だしは得意とする攻撃が決まった。しかし第2ゲーム以降、相手が慣れてスマッシュのコースを変えてくるなどし、崩されていったことを認めた。それでも、SSを主戦場とする強豪相手に向かっていくプレーでここまで勝ち上がった今大会を評価。次週に控える大事な全日本総合選手権に向けた良い「調整」になったと言い、「全日本では日本ペア相手でよりプレッシャーがかかると思うが、今大会のように挑戦者の気持ちで戦えれば」と抱負を語った

女子シングルスでは、前週の中国オープンSSプレミア優勝のランキングポイントを得て、23日付で世界ランク2位に再浮上した山口茜選手が、2位から3位に下げたプサルラヴェンカタシンドゥ選手(インド)と対戦。力強いショットの応酬を見せるが、13-21、19-21でストレート負け。今年のSSレギュラーシーズン全12戦を、◆優勝:1回(中国)◆準優勝:3回(オーストラリア、デンマーク、フランス)◆ベスト4:3回(全英、インド、韓国)◆ベスト8:5回(マレーシア、シンガポール、インドネシア、日本、香港)――の結果で終えた

山口選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、最後のSS2連戦、中国オープンと香港オープンを振り返り、「中国はしっかり集中して良い時の状態で勝ち抜けた。デンマーク、フランスと前の2大会で逃したSS優勝を是が非にも狙いにいったのではなく、1回戦から中国選手が相手だったので、一戦一戦に集中して臨んだのがいい結果(優勝)につながったと思う」と述べた。一方、香港は、「風がある影響で、中国より集中力が必要だった。準々決勝は1ゲーム目、思うようなプレーができず、結果として負けてしまったのは悔しいが、(連戦の疲れを含む)今日の状態でやれることはやれたのでは」と、落ち着いた表情で答えた

男子シングルスの坂井一将選手にも、ベスト4入りの期待があった。しかし、ヨーロッパ選手権でマーク・ツイブラー選手(ドイツ)、ビクター・アクセルセン選手(デンマーク)を続けて破り準優勝するなど、今シーズンに入り結果を残し始め、世界ランクも13位まで上げてきたデンマーク2番手のアンダース・アントンセン選手の前に屈し、ベスト8どまりだった。なお、勝ったアントンセン選手は、インドオープン、フレンチオープンに続く今シーズン3度目のSSベスト4入り

男子シングルスでは、今大会好調のリー・チョンウェイ選手(マレーシア)が、世界2位のソン・ワンホ選手(韓国)を寄せ付けずにストレート勝ち(21-11、21-12)。とりわけ第2ゲームは、3-11の劣勢から、後半はわずか1点しか与えない大逆転勝利だった

準決勝では、リン・ダン選手との対戦が期待されたが、リー・チョンウェイ選手の後に試合をしたリン・ダン選手が、シー・ユーチ選手との同国対決に敗れ、実現しなかった

準々決勝の結果

【男子シングルス】

アンダース・アントンセン(デンマーク、世界13位)<21-15,21-13>坂井一将(世界23位※予選繰り上がり)

チェン・ロン(中国、世界4位)<21-16,21-13>イ・ドンクン(韓国、世界43位※予選勝ち上がり)

シー・ユーチ(中国、世界5位)<13-21,21-17,21-15>リン・ダン(中国、世界8位)

ソン・ワンホ(韓国、世界2位)<11-21,12-21リーチョンウェイ(マレーシア、世界6位)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、世界1位)<21-15,23-21>チェン・ユーフェイ(中国、世界8位)

ソン・ジヒョン(韓国、世界5位)<21-15,13-21,21-15>ホー・ビンジャオ(中国、世界9位)

ラッチャノク・インタノン(タイ、世界6位)<21-14,21-16>ミッシェルリ(カナダ、世界22位)

山口茜(世界2位)<12-21,19-21プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界3位)

【男子ダブルス】

マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界1位)<21-14,21-17>タン・ウィーキョン/オン・ユーシン(マレーシア、世界100位)

リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、世界3位)<24-22,21-11>ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界8位)

金子祐樹・井上拓斗(世界12位)<21-17,21-13>モハンマド・アーサン/ライアン・アグン・サプトロ(インドネシア、世界13位)

マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング(デンマーク、世界6位)<21-18,21-15>ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ(台湾、世界11位)

【女子ダブルス】

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界1位)<17-21,21-18,21-13>永原和可那・松本麻佑(世界14位)

福島由紀・廣田彩花(世界5位)<12-21,19-21ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、世界10位)

米元小春・田中志穂(世界6位)<21-15,16-21,13-21ホワン・ドンピン/リ・ウェンメイ(中国、世界355位)

グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、世界17位)<19-21,21-11,21-16>ホワン・ヤチオン/ユー・シャオハン(中国、世界18位)

【混合ダブルス】

ヒー・テリー・ヨンカイ/タン・ウェイハン(シンガポール、世界19位)<16-21,13-21保木卓朗・廣田彩花(世界49位)

リャオ・ミンチュン/チェン・シャオフアン(台湾、世界48位)<19-21,17-21マシアス・クリスチャンセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界69位)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界6位)<21-18,21-18>タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、世界9位)

マーク・ラムスファス/イサベル・ヘルトリッチ(ドイツ、世界24位)<棄権>ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界75位)

 

準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

チェン・ロン(中国、世界4位)対アンダース・アントンセン(デンマーク、世界13位)

シー・ユーチ(中国、世界5位)対リーチョンウェイ(マレーシア、世界6位)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、世界1位)対ソン・ジヒョン(韓国、世界5位)

プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界3位)対ラッチャノク・インタノン(タイ、世界6位)

【男子ダブルス】

マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界1位)対リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、世界3位)

マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング(デンマーク、世界6位)対金子祐樹・井上拓斗(世界12位)

【女子ダブルス】

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界1位)対ラウィンダ・プラジョンジャイ/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、世界10位)

グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、世界17位)対ホワン・ドンピン/リ・ウェンメイ(中国、世界355位)

【混合ダブルス】

保木卓朗・廣田彩花(世界49位)対マシアス・クリスチャンセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界69位)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界6位)対ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界75位)

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