マカオオープンＧＰゴールド準決勝、桃田賢斗選手が、デンマークオープンＳＳプレミア準優勝のベテラン、イ・ヒョンイル選手（韓国）を寄せつけずに勝利し、国際舞台への復帰を果たした７月以降、出場６大会連続となる決勝進出を決めた
1980年生まれのイ・ヒョンイル選手は元世界ランク１位で、北京、ロンドンと２度の五輪で続けて４位入賞を果たした実績を持つ。さらに、韓国代表を離れ、マレーシアに拠点を移しプロとして活動する現在もトップクラスの実力を維持し、今シーズンだけでも、６月オーストラリアンオープンＳＳでベスト４、10月デンマークオープンＳＳプレミアで準優勝と、第一線で活躍を続けている
94年生まれの桃田選手にとって今回が初めての対戦だったが、以前からの持ち前であるテクニックに加えて、スピードで相手をほんろうし、第１ゲームは８点、第２ゲームは10点しか与えず完勝した。桃田選手はこれで７月のカナダオープンＧＰ以来、６大会続けての決勝進出。最終日は、５大会連続優勝に加え、ＧＰゴールド初制覇に挑む
男子シングルスの準決勝もう１つの試合は、ジュニア時代、桃田選手が勝てなかった2011年世界ジュニア選手権金メダルのズルファルディ・ズルキフリ選手（マレーシア）が棄権したことで、13年世界ジュニア銅メダルのイーサン・マウラナ・ムストファ選手（インドネシア）が労せず勝ち上がった
女子シングルスでは、準々決勝で第１シードの大堀彩選手を破った中国５番手の20歳ツァン・イーマン選手は、経験豊富な台湾の実力者パイ・ユーポ選手に敗れ去った。ただ、代わりに逆の山から、来週18歳になる６番手のツァイ・ヤンヤン選手が、第２シードのチュン・ガンイ選手（香港）を降して決勝に進んだ。ツァイ選手は、前月の世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得している
今年の世界ジュニアメダリストはほかに、女子ダブルス金メダルのイ・ユリム／ペク・ハナ組（韓国）と、男子ダブルス銅メダルのキム・ウォンホ選手（韓国）が最終日に残った
一方、上位大会ＳＳを主戦場とするトップ選手の中では、中国のホワン・ヤチオン選手が、女子ダブルスと混合ダブルスの２種目制覇に王手をかけた
準決勝の結果
【男子シングルス】
イ・ヒョンイル（韓国、世界25位）＜8-２１,10-２１＞桃田賢斗（世界74位）
ズルファルディ・ズルキフリ（マレーシア、世界52位）＜棄権＞イーサン・マウラナ・ムストファ（インドネシア、世界70位）
【女子シングルス】
パイ・ユーポ（台湾、世界42位）＜20-２２,２１-16,２１-11＞ツァン・イーマン（中国、世界60位）
チュン・ガンイ（香港、世界19位）＜16-２１,13-２１＞ツァイ・ヤンヤン（中国、世界91位）
【男子ダブルス】
リー・ジェフエイ／リー・ヤン（台湾、世界７位）＜19-２１,8-２１＞ソ・スンジェ／キム・ウォンホ（韓国、世界79位）
タン・チュンマン／オール・チンチュン（香港、世界29位）＜２１-16,17-２１,12-２１＞アデ・ユスフ・サントソ／ワヒュ・ナヤカ・アルヤ・パンカルヤニラ（インドネシア、世界61位）
【女子ダブルス】
ホワン・ヤチオン／ユー・シャオハン（中国、世界39位）＜２１-18,２１-15＞デラ・デスティアラ・ハリス／ティアラ・ロサリア・ヌライダ（インドネシア、世界ランクなし）
イ・ユリム／ペク・ハナ（韓国、世界117位）＜12-２１,２１-16,２１-19＞キム・ソヨン／コン・ヒヨン（韓国、世界257位）
【混合ダブルス】
リー・チュンヘイ／チャウ・ホイワー（香港、世界13位）＜２１-19,15-２１,11-２１＞ソ・スンジェ／キム・ハナ（韓国、世界21位）
チャン・ペンスーン／チア・イーシー（マレーシア、世界31位）＜12-２１,12-２１＞ツェン・シウェイ／ホワン・ヤチオン（中国、世界ランクなし）
決勝の対戦カード
【男子シングルス】 イーサン・マウラナ・ムストファ（インドネシア、世界70位）対桃田賢斗（世界74位）
【女子シングルス】 パイ・ユーポ（台湾、世界42位）対ツァイ・ヤンヤン（中国、世界91位）
【男子ダブルス】 アデ・ユスフ・サントソ／ワヒュ・ナヤカ・アルヤ・パンカルヤニラ（インドネシア、世界61位）対ソ・スンジェ／キム・ウォンホ（韓国、世界79位）
【女子ダブルス】 ホワン・ヤチオン／ユー・シャオハン（中国、世界39位）対イ・ユリム／ペク・ハナ（韓国、世界117位）
【混合ダブルス】 ソ・スンジェ／キム・ハナ（韓国、世界21位）対ツェン・シウェイ／ホワン・ヤチオン（中国、世界ランクなし）
BadPaL 