Akane ends runner-up thrice in 2017 SS season beaten by No.1

フレンチオープンSS決勝、シングルス2種目で山口茜西本拳太の2人がタイトル奪取に挑んだが、いずれも今シーズンSSで既に3勝しているタイ・ツーイン選手(台湾)、キダンビ・スリカンス選手(インド)にそれぞれ敗れ、前週のデンマークオープンに続いて、日本勢は優勝なしに終わった

Akane lost to TAI TzuYing who grabbed her 4th SS title in 2017

山口選手は、6月オーストラリアンオープン、10月デンマークオープンに次ぐSSでの決勝進出で、「3度目の正直」による今シーズンのSS初優勝を目指したが、世界ランク1位のタイ選手に第1ゲームは4点に抑え込まれる。第2ゲームに入ると、随所に山口選手らしいプレーが出て競り合うが、後半16-17と1点差に迫った後、4連続得点を決められストレート負け。2017年のSSタイトル奪取は残り2大会、チャイナオープンと香港オープンに持ち越された

一方、勝ったタイ選手は、3月全英オープン、4月のマレーシアオープンとシンガポールオープンに次ぐ今シーズン4勝目。山口選手との通算対戦成績も、5勝4敗と1つ勝ち越した

女子シングルスでSSがスタートした2007年以降、SSファイナルを除くレギュラーシーズン年12大会のうち4勝以上挙げた選手は、タイ・ツーイン選手以外に、◆シエ・シンファン(中国、2007年5回)◆ワン・イーハン(中国、09年5回・2011年4回)◆ワン・シン(中国、11年4回)◆リ・シュエリ(中国、12年4回・14年4回)◆カロリナ・マリン(スペイン、15年5回)――の5人いる

Experienced Srikanth (R)  gave a lesson to Kenta how to fight in the final

西本選手は今大会、予選2試合を突破した後、今シーズンのSS男子シングルス優勝者6人のうち3人(リー・チョンウェイ、サイ・プラニース・バミディパティ、アンソニー・シンスカ・ギンティン)を次々破り、初めて決勝にたどり着いた。しかし、4人目のキダンビ・スリカンス選手にきっちり阻まれ、初優勝は果たせなかった。キダンビ選手は6月、やはり初めてSSの決勝に進んだ坂井一将選手も退けている

ただ、現在世界ランクで日本3番手の西本選手は今回、SS準優勝という過去最高の結果を残し、これまで手にした中で最も高いランキングポイント、7,800点を獲得する

一方、キダンビ選手はこれで、今シーズンSS4勝目(6月インドネシアオープンとオーストラリアンオープン、10月デンマークオープンとフレンチオープン)。男子シングルスでこれまでにSSを年4回以上優勝した選手は、◆リン・ダン(中国、2007年5回・09年4回・)◆リー・チョンウェイ(マレーシア、09年4回・10年6回・11年5回・12年5回・13年6回・14年4回)◆チェン・ロン(中国、15年5回)――の3人

男子ダブルスは、リー・ジェフエイ/リー・ヤン組(台湾)が、準決勝の世界チャンピオン、ツァン・ナン/リュウチェン組(中国)に続いて、決勝では2010、14、16年に次ぐ4度目の優勝に王手をかけたマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組(デンマーク)を破り、SS初優勝。台湾に、女子シングルスに次ぐ2つ目のタイトルをもたらした

Young Apriyani (R) proved her capability among World top shuttlers

女子ダブルスでも、グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ組(インドネシア)がペアとしてSS初制覇。準決勝の世界ランク1位チェン・チンチェン/ジア・イーファン組(中国)に続いて、2011~12年世界ジュニアチャンピオンで前週のデンマークオープン優勝のイ・ソヒ/シン・スンチャン(韓国)もストレートで降し、世界トップで戦える力のあるところを証明した

とりわけ、ジュニア時代の活躍(2014年世界ジュニア女子ダブルス銀メダル、15年世界ジュニア混合ダブルス銅メダル、16年アジアジュニア混合ダブルス銅メダル)を踏まえ、14年アジア大会優勝のベテラン、ポリー選手のパートナーに抜擢された19歳アプリヤニ・ラハユ選手の大会毎の成長が目を引く。ペアを結成してまだ7大会しか消化していないが、この優勝により、次回11月2日更新の世界ランキングで早くも20位前後にまで上げてくる。なお、30歳になったポリー選手も2004年の世界ジュニアで、女子ダブルス銅メダルと混合ダブルス銀メダルを手にしている

混合ダブルスは、8月の世界選手権決勝の再戦となったが、インドネシアのベテラン、タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組が、リベンジを狙った若き世界1位ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン組(中国)を返り討ちにし、ペアとして2014年以来2度目のフレンチオープン制覇(※ナッチル選手は3度目)。6月自国開催のインドネシアオープン、8月の世界選手権に続く、今シーズン3つ目のタイトルを手にした

決勝の結果

【男子シングルス】 キダンビ・スリカンス(インド、世界4位)<21-14,21-13>西本拳太(世界40位※予選勝ち上がり)

【女子シングルス】 タイ・ツーイン(台湾、世界1位)<21-4,21-16>山口茜(世界5位)

【男子ダブルス】 マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)<19-21,21-23リー・ジェフエイ/リー・ヤン(台湾、世界8位)

【女子ダブルス】 グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、世界39位)<21-17,21-15>イ・ソヒ/シン・スンチャン(韓国、世界55位)

【混合ダブルス】 ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界1位)<20-22,15-21タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)

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