
韓国オープンSS準決勝、前回対戦時の敗戦のリベンジを狙いこの日の試合に臨んだ日本勢だったが、ことごとく返り討ちに遭って敗退。唯一、勝ち進んだ奥原希望選手は決勝で、世界選手権のリベンジを期す、インドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手の挑戦を受ける
日本勢で最初にコートに立ったのは、女子ダブルス世界ランク1位の高橋礼華・松友美佐紀組。6月インドネシアオープンSSプレミアの1回戦で敗れた中国ユー・シャオハン/ホワン・ヤチオン組と2度目の対戦となったが、競り合いとなった第1ゲームを19-21で落とすと、第2ゲームは5-2から12連続得点を決められるなど精彩を欠き、ストレート負けに終わった
準決勝もう1試合では、デンマークのクリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組も敗れ、リオデジャネイロ五輪の金、銀メダリストが相次いで姿を消した
続いて登場したのは、女子シングルスの山口茜選手と奥原選手。この大会ディフェンディングチャンピオンの山口選手がオーストラリアンオープンSS決勝のリベンジに挑んだが、世界チャンピオン奥原選手はこれを跳ね除けストレート勝ち。オーストラリアンオープン、世界選手権に次いで、出場3大会連続となる決勝進出を決めた
もうひとつの山からはインドのプサルラ選手が勝ち上がり、女子シングルス史上最高との称賛の声も上がった両者ともに力の限りを尽くし戦った世界選手権・グラスゴー大会決勝から3週I間後、早くも再戦の機会が訪れた
男子ダブルスの準決勝に進んだ日本ペア、園田啓悟・嘉村健士組と小林優吾・保木卓朗組はそれぞれ、4月マレーシアオープンSSプレミアで敗れたインドネシアのマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組、昨年9月ジャパンオープンSSで屈したデンマークのマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組から1ゲームを奪ってみせたが、ともにファイナルゲームで力尽きた
中でも今大会、初戦で韓国ユ・ヨンソン選手とマレーシのリム・キムワー選手のペアに競り勝って勢いに乗り、ベスト4まで駆け上がった小林・保木組は、世界1位のデンマークペア相手に第1ゲームを先取。その後も健闘を見せたが、実績、経験ともに上回るベテランを崩し切ることはできなかった
日本勢以外では、地元韓国勢が大苦戦。前日の女子シングルス、ソン・ジヒョン選手に続いて、この日は男子シングルス世界1位のソン・ワンホ選手が敗退。前回大会では5種目すべて決勝に進んだが、今回は女子ダブルスのみ。5月のスディルマン杯制覇に沸いた韓国バドミントン界だが、韓国オープンはさびしい結果になっている
対照的に、スディルマン杯で一次リーグ敗退という歴史的な「惨敗」を喫したインドネシアは、ジョナタン・クリスティ、アンソニー・シンスカ・ギンティン両選手による同国対決となり既にタイトルを確保した男子シングルスのほか、男子ダブルス、混合ダブルスの合わせて3種目で決勝に残った。なお、インドネシア勢がSSの男子シングルスで優勝するのは、昨年4月シンガポールオープンのソニー・ドゥイ・クンチョロ選手以来、1年5カ月ぶり
準決勝の結果
【男子シングルス】
ソン・ワンホ(韓国、世界1位)<21-16,18-21,13-21>アンソニー・シンスカ・ギンティン(インドネシア、世界24位)
ワン・ツーウェイ(台湾、世界12位)<13-21,17-21>ジョナタン・クリスティ(インドネシア、世界22位)
【女子シングルス】
プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界4位)<21-10,17-21,21-16>ホー・ビンジャオ(中国、世界7位)
山口茜(世界2位)<17-21,18-21>奥原希望(世界9位)
【男子ダブルス】
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界1位)<17-21,21-16,21-17>小林優吾・保木卓朗(世界22位)
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界3位)<21-18,17-21,21-16>園田啓悟・嘉村健士(世界4位)
【女子ダブルス】
高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)<19-21,12-21>ユー・シャオハン/ホワン・ヤチオン(中国、世界129位)
クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)<21-17,18-21,14-21>チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界4位)
【混合ダブルス】
プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界7位)<21-18,21-12>マルビン・エミル・シーデル/リンダ・エフレル(ドイツ、世界49位※予選繰り上がり)
ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界13位)<21-15,21-9>チャン・ペンスーン/チア・イーシー(マレーシア、世界64位)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】 ジョナタン・クリスティ(インドネシア、世界22位)対アンソニー・シンスカ・ギンティン(インドネシア、世界24位)
【女子シングルス】 プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界4位)対奥原希望(世界9位)
【男子ダブルス】 マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界1位)対マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界3位)
【女子ダブルス】 チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界4位)対ユー・シャオハン/ホワン・ヤチオン(中国、世界129位)
【混合ダブルス】 プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界7位)対ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界13位)