韓国オープンSS準々決勝、この日勝ってベスト4に入った日本勢は、SS第6戦オーストラリアンオープンの時と同じ顔触れ(山口茜、奥原希望、園田啓悟・嘉村健士、高橋礼華・松友美佐紀)に、小林優吾・保木卓朗組を加えたシングルス2人とダブルス3ペア。準決勝は、奥原選手以外、前回対戦時に敗れている相手とのリベンジマッチとなる

女子シングルスの山口選手は、アジア選手権に続いて2013年世界チャンピオン、タイのラッチャノク・インタノン選手に勝利。準決勝では、オーストラリアンオープンSS決勝で敗れた奥原選手に挑む。通算対戦成績でも4勝8敗と大きく負け越しているため、この辺りで一矢報いておきたいところ
一方の奥原選手は、この日も香港イップ・プイイン選手をストレートで下し、世界チャンピオンとして初めて臨む今大会、1ゲームも落とさずベスト4まで勝ち上がっている

男子ダブルス園田・嘉村組の準決勝の相手は、インドネシアのマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組。4月のマレーシアオープンSSプレミアでは今回と同じく準決勝でぶつかり、16-21,13-21とストレート負けを喫している。世界4位から1位にステップアップを果たすためには、どうしても勝ち越していかなければならないトップペアの1つだ

男子ダブルスのもうひとペア、小林・保木組は、S/Jリーグにも参戦しているリャオ・ミンチュン選手率いる台湾ペアをフルゲームの末に破り、昨年のこの大会の結果(ベスト8)を上回った。準決勝では第1シード、デンマークのマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組と激突する。昨年のジャパンオープンSS2回戦を含む過去2度の対戦で勝ったことがなく、一段上のステージへ上がるためにも、今大会ここまでの勢いにも乗って、壁を突破したいところ

女子ダブルの高橋・松友組は、6月のインドネシアオープンSSプレミア初戦で敗れた中国ユー・シャオハン/ホワン・ヤチオン組から、2度目の対戦で初白星を狙う。8月の世界選手権準々決勝でバオ・イーシン選手と組んだユー選手を初めて破ったばかり。もう1つの日本ペア、永原和可那・松本麻佑組を退け上がってきたユー・シャオハン/ホワン・ヤチオン組にも続けて勝ち、ユー選手への苦手意識を払しょくすると同時に、4月シンガポールオープン、6月オーストラリアンオープンに続く、今シーズン3度目のSS決勝進出を決めたい
一方、男子シングルスで、予選枠からベスト8まで進んだ坂井、西本両選手はそれぞれインドネシア期待の若手、ジョナタン・クリスティ選手とアンソニー・シンスカ・ギンティン選手に敗れ、ベスト4ならず。とりわけ坂井選手は、ファイナルゲーム19-20まで追い上げたが、あと一歩届かなかった。ベスト8に世界トップ10が1人だけ、という上位大会SSではなかなか考えられない好状況だっただけに、惜しまれる結果となった
女子シングルスで、前日、世界ランク1位の台湾タイ・ツーイン選手を破って勝ち上がった三谷美菜津選手だが、この日は世界選手権でリオデジャネイロ五輪に続いて銀メダルを獲得したインドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手と約1年8カ月ぶりの対戦。フルゲームを戦うも敗れ、準決勝には進めず
混合ダブルスでここまで快進撃を続けてきた予選勝ち上がりの2ペア、金子祐樹・米元小春組と保木卓朗・廣田彩花組は、世界ランク13位と7位の相手に敗れた。ただ、とりわけ金子・米元組は、4月のチャイナマスターズGPゴールド優勝の中国ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン組を第2、第3ゲームともにギリギリまで追い込んで、ベスト4まであと一歩に迫り、潜在力の高さを示した
準々決勝の結果
【男子シングルス】
ソン・ワンホ(韓国、世界1位)<20-22,21-10,21-13>サミール・ヴェルマ(インド、世界25位)
アンソニー・シンスカ・ギンティン(インドネシア、世界24位)<21-19,21-13>西本拳太(世界61位※予選勝ち上がり)
ワン・ツーウェイ(台湾、世界12位)<21-11,19-21,21-14>ハンス・クリスチャン・ビッティングス(デンマーク、世界29位)
ジョナタン・クリスティ(インドネシア、世界22位)<21-13,16-21,21-19>坂井一将(世界40位※予選繰り上がり)
【女子シングルス】
プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界4位)<21-19,16-21,21-10>三谷美菜津(世界19位)
ソン・ジヒョン(韓国、世界3位)<19-21,21-16,19-21>ホー・ビンジャオ(中国、世界7位)
奥原希望(世界9位)<21-15,21-10>イップ・プイイン(香港、世界32位※予選繰り上がり)
山口茜(世界2位)<21-12,21-16>ラッチャノク・インタノン(タイ、世界8位)
【男子ダブルス】
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界1位)<21-19,22-20>マッズ・コンラド・ペターセン/マッズ・ピーラー・コルディング(デンマーク、世界8位)
小林優吾・保木卓朗(世界22位)<21-18,19-21,21-13>リャオ・ミンチュン/スー・チェンヘン(台湾、世界27位)
園田啓悟・嘉村健士(世界4位)<21-14,17-21,21-15>シラグ・シェッティ/サトウィクサイラジ・ランキレディ(インド、世界39位)
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界3位)<21-16,28-26>ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、世界6位)
【女子ダブルス】
高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)<21-15,21-13>グレイシア・ポリー/アプリヤニ・ラハユ(インドネシア、世界66位)
永原和可那・松本麻佑(世界34位)<17-21,24-22,15-21>ユー・シャオハン/ホワン・ヤチオン(中国、世界129位)
チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界4位)<15-21,21-19,21-15>ユ・ヘウォン/キム・ヘリン(韓国、世界16位)
クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)<21-11,21-12>シュー・ヤ/ドゥ・ユエ(中国、世界61位)
【混合ダブルス】
ゴー・スーンフアト/シェブロン・ジェミー・ライ(マレーシア、世界18位)<21-18,13-21,18-21>マルビン・エミル・シーデル/リンダ・エフレル(ドイツ、世界49位※予選繰り上がり)
プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界7位)<21-17,21-17>保木卓朗・廣田彩花(世界435位※予選勝ち上がり)
ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界13位)<17-21,27-25,21-19>金子祐樹・米元小春(世界287位※予選勝ち上がり)
チャン・ペンスーン/チア・イーシー(マレーシア、世界64位)<13-21,21-10,21-18>ソ・スンジェ/キム・ハナ(韓国、世界72位)
準決勝の対戦カード
【男子シングルス】
ソン・ワンホ(韓国、世界1位)対アンソニー・シンスカ・ギンティン(インドネシア、世界24位)
ワン・ツーウェイ(台湾、世界12位)対ジョナタン・クリスティ(インドネシア、世界22位)
【女子シングルス】
プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界4位)対ホー・ビンジャオ(中国、世界7位)
山口茜(世界2位)対奥原希望(世界9位)
【男子ダブルス】
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界1位)対小林優吾・保木卓朗(世界22位)
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界3位)対園田啓悟・嘉村健士(世界4位)
【女子ダブルス】
高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対ユー・シャオハン/ホワン・ヤチオン(中国、世界129位)
クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)対チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界4位)
【混合ダブルス】
プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界7位)対マルビン・エミル・シーデル/リンダ・エフレル(ドイツ、世界49位※予選繰り上がり)
ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界13位)対チャン・ペンスーン/チア・イーシー(マレーシア、世界64位)