Another Sayaka proves her strength as Giant killer by beating World no.7

オーストラリアンオープンSS2回戦、高橋沙也加選手が、かつての代名詞でもあったジャイアントキラー(大物食い)ぶりを上位大会SSの舞台で発揮。世界ランク1ケタの中国選手を倒して、リオデジャネイロ五輪代表の山口茜奥原希望両選手と共にベスト8に入った

前週、インドネシアオープンでSS初優勝を飾った佐藤冴香選手と同様に、足の負傷による戦線離脱から復帰を果たしたもう1人のサヤカが強さを見せた

Sayaka’s last appearance in SS outside Japan was in Oct 2015 when she got seriously injured @archives

2015年10月デンマークオープンSSプレミア初戦、韓国ソン・ジヒョン選手との試合で右ひざを負傷。周囲の制止をふりきるかのように、そのまま足を引きずりながら最後までプレーを続け、リオ五輪レースを道半ばで終えた高橋選手〈https://badpal.net/2015/10/15/1-man3-women-and-6-pairs-of-japan-into-2nd-round-at-denmark-open/〉。それ以来となる海外でのSS出場となった今回、初戦のカナダの五輪代表ミッシェル・リ選手に続いて、この日の2回戦では、昨年のジャパンオープンを制した世界7位、中国ホー・ビンジャオ選手もストレートで破り、準々決勝進出。その力が上位選手相手にも十分通用することを世界に示した。日本国内では既に昨年、リオ五輪直後のジャパンオープンSSに出てベスト8入りしているが、この時は対戦相手の3人が日本人。そして準々決勝の相手、中国スン・ユ選手には完敗していた

高橋選手はケガをする前、ワン・シン、ワン・イーハン、リ・シュエリといった、当時、日本選手がなかなか勝てなかった中国のトップ選手から白星を挙げてきている。今回も若手ながら、現在、中国2番手につけるホー・ビンジャオ選手に初対戦で勝利してみせた

日本の女子シングルス陣ではほかに、山口選手が、ジュニアながら昨年のベトナムオープンGP決勝で峰歩美選手を破って優勝したシンガポール期待の18歳ヨー・ジアミン選手、奥原選手が三谷美菜津選手をそれぞれ下し、合わせて3人がベスト8入り。このうち奥原選手と高橋選手は準々決勝でぶつかる

日本女子はダブルスでも、高橋礼華・松友美佐紀米元小春・田中志穂福島由紀・廣田彩花の3ペアがベスト8に残り、準々決勝で、高橋・松友組と米元・田中組がつぶし合う

男子は、前日、リオ五輪銀メダリストを打ち破った金子祐樹・井上拓斗組がこの日は開催国オーストラリアのペアに快勝。小林優吾・保木卓朗組との同国対決を制したエースの園田啓悟・嘉村健士組と共に準々決勝に進んだ。一方、遠藤大由・渡辺勇大組は、韓国男子ダブルス陣世代交代の過程で出てきたチェ・ソルギュ/キム・ドクヨン組にギリギリのところで敗れ、厳しい結果に終わった

男子シングルスは、日本勢唯一の勝ち残り、常山幹太選手が2014年アジアジュニア選手権で決勝を戦ったライバル、中国シー・ユーチ選手とシニアの大会で初めて対戦したが、ストレート負け。中国1番手につける世界ランク(4位)を見ても、3年で差は広がっている

混合ダブルスでは、数野健太・栗原文音組が世界ランク下位の中国4番手ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン組に屈し2回戦敗退。これとは対照的に、香港オープン、シンガポールオープンに続いて国際大会3戦目の小林優吾・松友美佐紀組は、スディルマン杯で渡辺勇大・東野有紗組を破った世界10位、マレーシアのタン・キアンメン/ライ・ペイジン組にストレート勝ちし、準々決勝へ進んだ

 

日本勢以外では、男子シングルス第1シードの韓国ソン・ワンホ選手が、5日前のインドネシアオープンSSプレミア準決勝と同じく、インドのキダンビ・スリカンス選手に敗れ、姿を消した

また、22日付世界ランキングで、11週ぶりに男子ダブルス世界1位に返り咲いた中国リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ組は、同18位の台湾ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ組に足元をすくわれた。これにより、1回戦負けの女子シングルス佐藤冴香選手と混合ダブルスのタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組に続いて、男子ダブルスでも前週インドネシアオープンの優勝者がベスト8にも届かず、今大会を終えている

 

日本選手2回戦の結果

【男子シングルス】 シー・ユーチ(中国、世界4位)〈21-13,21-18〉常山幹太(世界36位※予選繰り上がり)

【女子シングルス】 山口茜(世界4位)〈21-14,21-15〉ヨー・ジアミン(シンガポール、世界62位※予選勝ち上がり)、奥原希望(世界12位)〈21-12,21-10〉三谷美菜津(世界18位)、チェン・ユーフェイ(中国、世界9位)〈21-19,21-18〉大堀彩(世界19位)、 ホー・ビンジャオ(中国、世界7位)〈14-21,17-21〉高橋沙也加(世界50位※予選繰り上がり)

【男子ダブルス】 園田啓悟・嘉村健士(世界5位)〈21-17,21-8〉小林優吾・保木卓朗(世界17位)、金子祐樹・井上拓斗(世界21位)〈21-8,21-10〉タン・フアイドン/チェン・チャム(オーストラリア、世界ランクなし※予選繰り上がり)、遠藤大由・渡辺勇大(世界30位)〈15-21,21-11,20-22〉チェ・ソルギュ/キム・ドクヨン(韓国、世界ランクなし※予選繰り上がり)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-9,21-15〉ツェ・インシュー/プーン・ロクヤン(香港、世界38位)、米元小春・田中志穂(世界8位)〈18-21,21-18,21-13〉アシュウィニ・ポンナッパ/ネラクリヒ・シキ・レディ(インド、世界28位)、福万尚子・與猶くるみ(世界11位)〈6-21,10-21〉ユ・ヘウォン/キム・ヘリン(韓国、世界29位)、福島由紀・廣田彩花(世界14位)〈21-16,21-9〉栗原文音・東野有紗(世界83位)

【混合ダブルス】 数野健太・栗原文音(世界14位)〈10-21,21-23〉ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界21位)、タン・キアンメン/ライ・ペイジン(マレーシア、世界10位)〈16-21,21-23〉小林優吾・松友美佐紀(世界136位)

 

準々決勝の対戦カード(※これ以降、22日更新の世界ランキングを反映)

【男子シングルス】

キダンビ・スリカンス(インド、世界11位)対B.サイ・プラニース(インド、世界16位)

シー・ユーチ(中国、世界4位)対ハンス・クリスチャン・ビッティングス(デンマーク、世界30位)

チェン・ロン(中国、世界6位)対リン・ダン(中国、世界7位)

ティエン・ホウウェイ(中国、世界13位)対イ・ヒョンイル(韓国、世界14位)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、世界1位)対プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界4位)

山口茜(世界5位)対チェン・ユーフェイ(中国、世界10位)

スン・ユ(中国、世界6位)対サイナ・ネワル(インド、世界16位)

奥原希望(世界12位)対高橋沙也加(世界50位※予選繰り上がり)

【男子ダブルス】

ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、世界10位)対オン・ユーシン/テオ・イーイ(マレーシア、世界24位)

金子祐樹・井上拓斗(世界23位)対ヘンドラ・セティアワン/タン・ブンヒョン(インドネシア/マレーシア、世界30位)

園田啓悟・嘉村健士(世界5位)対チェン・フンリン/ワン・チリン(台湾、世界15位)

ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ(台湾、世界18位)対チェ・ソルギュ/キム・ドクヨン(韓国、世界694位※予選繰り上がり)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対米元小春・田中志穂(世界6位)

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界4位)対バオ・イーシン/タン・ジンフア(中国、世界294位)

チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界3位)対福島由紀・廣田彩花(世界10位)

クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界2位)対ユ・ヘウォン/キム・ヘリン(韓国、世界25位)

【混合ダブルス】

ツェン・シウエイ/チェン・チンチェン(中国、世界1位)対小林優吾・松友美佐紀(世界138位)

クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界5位)対ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、世界23位)

プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界7位)対チェン・ペンスーン/チア・イーシー(マレーシア、世界ランクなし)

デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・タエラナッチャイ(タイ、世界8位)対キム・ドクヨン/キム・ハナ(韓国、世界377位)

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