Sayaka upsets defending champ in opening round of Singapore SS

インド、マレーシアに続く、スーパーシリーズ(SS)アジア3連戦の最後、シンガポールオープンがスタートし、日本勢は1回戦、佐藤冴香選手が、ディフェンディングチャンピオンのラッチャノク・インタノン選手を破る番狂わせを起こす一方、前週SSプレミア初制覇を遂げたばかりの福島由紀・廣田彩花組が早々に姿を消すなど、明暗が分かれた

初戦突破は、シングルス2人とダブルス6ペア。このうち女子シングルスの佐藤選手は、今シーズンこれまでSS初戦で2度対戦し2敗しているタイのラッチャノク選手にストレート勝ちし、全英オープンとマレーシアオープンでの1回戦負けの借りを返した

佐藤選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、「全英とマレーシアで敗れていたが、気持ちでは負けないように」と、この日の試合に臨んだことを明かした。第1ゲームは21-8と思わぬ大差で取るが、この点差は気にせず、むしろ第2ゲーム後半、18-10から1点差まで追い上げてきたのが、真のラッチャノクの実力と受け止め、過度に動揺することなく、ここから自分を信じて勝ち切れたことを評価した。勝因については、全英とマレーシアの敗戦から 低い展開は向こうに有利と判断し、高さを使って揺さぶったこと。と説明した

女子シングルスではもう1人、今大会第3シードに入った山口茜選手が勝ち、2回戦に進んだ。ただ、試合後には、第2ゲーム終盤もつれた場面について、「勝ち切れて良かったという気持ちと、中盤から終盤にかけもうちょっと気持ちを引き締めてやらないという気持ちの両方」と説明。「シードを取ったことで、1、2回戦は勝てるだろうという気持ちになりがちなことは否定しない。より気を引き締めてやれれば」と述べた。その上で、「今大会は準決勝で世界1位の台湾タイ・ツーイン選手と対戦できる可能性がある。楽しみをとっておくためにも、2回戦、準々決勝としっかり勝ち上がりたい」と抱負を語った。山口選手より前に試合をしたタイ選手が、BadPaL に対し、「茜と試合をするのはいつも楽しい」と話していた件については、「うれしい」と笑顔を見せた

タイ選手は現在、香港オープン、SSファイナル、全英オープン、マレーシアオープンと、出場したSS4大会連続優勝中。BadPaL が日本のトップ2人の印象を聞くと、「ともに身長は低いが、プレースタイルの異なる良い選手。ノゾミはクレバー。アカネとは試合をするのが楽しい」と答えていた

ダブルス陣は、世界ランクで日本男子2番手につける小林優吾・保木卓朗組が、たびたび世界ランク上位相手に番狂わせを起こす香港タン・チュンマン/オール・チンチュン組に粘られながらも、最後は振り切り、インドオープンに次ぐ今シーズン2度目のSS1回戦突破を果たした

小林・保木組は BadPaL に対し、世界ランクは下位ながら相手の強さを認め、「簡単には勝てないと思っていた」と話し、ドライブ戦に持ち込めたことを勝因の1つに挙げた。3週目となるSSについては、「前の週に早い段階で負けると、次の週に向けて体や気持ちの準備をするのが難しい」と認める。2回戦では、前週マレーシアオープンの1回戦で敗れた世界2位、インドネシアのギデオン・マルクス・フェルナルディ/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組に再度挑む

男子はほかに、第3シードの園田啓悟・嘉村健士組が、インドのリオデジャネイロ五輪代表ペアを難なく退け、次戦に駒を進めた

前週のマレーシアオープン準決勝で、優勝したギデオン・マルクス・フェルナルディ/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組に自分たちのプレーをさせてもらえず敗れたが、園田選手は、「シンガポールはシンガポール。昨年決勝で敗れ悔しい思いをしている」と、気持ちをしっかり切り替えてモチベーション高くこの大会に入れていることを強調した。嘉村選手は、「ただ勝つだけでなく、前週のミスを修正できるかどうかが、成長の部分」(嘉村)と付け加えた

女子は、高橋礼華・松友美佐紀福万尚子・與猶くるみ米元小春・田中志穂の上位3ペアが勝ち上がった

第1シードの高橋・松友組は、世界37位のインドぺアを、第1、2ゲームを通じて一度も主導権を譲ることなく退けた後、今年をこの先、コンスタントに勝ち続けていくため、新たなこと、これまでやっていないことに挑戦し進化する1年と位置付けていることをあらためて強調した。前週、マレーシアオープンでSSプレミアを初制覇した福島・廣田組について聞くと、ロンドン五輪の前から、当時、世界上位を占めていた強豪の中国ペアらを破るために色々なことをやって苦労してきた自分たちからすれば、短い期間ですんなり取った印象。ただ、そこに負けているのは自分たちに実力がないということ、と率直な感想を述べた

前々週インドオープン優勝の米元・田中組は、韓国ペアを相手に第1ゲーム、21-11と圧倒する。第2ゲームは16-16から抜け出され落とすが、ファイナルゲームに入ると次々に得点を重ね、前半を11-3の大差で折り返す。後半も18-9までリードを広げ、勝利は確定したかにみえた。ところが、ここからまさかの7連続失点で18-16。その後、20-17とマッチポイントをつかむが、再び追い上げられ20-19まで詰め寄られる。次の1点を取ってことなきをえたが、とりわけ精神面の課題を露呈した初戦となった

米元・田中組は試合後、BadPaL の取材に応じ、「点差があるところから逆転されることが多い。1本止めないといけない時にミスしてしまう。ミスへの考え方が甘い」と、自分たちで招いた薄氷の勝利に反省しきりだった。この後は気持ちを切り替え挑戦者の気持ちでいけるか、との問いには、黙ってうなずいた

福万・與猶組はこの日、午後11時頃から始まった最終試合に登場。ジャパンオープンSSでの優勝実績があり、過去2勝3敗と負け越している香港ツェ・インシュ―/プーン・ロクヤン組が相手だったが、きっちりストレート勝ちを収めて、2回戦に駒を進めた

混合ダブルスでは、日本1、2番手の数野健太・栗原文音組、渡辺勇大・東野有紗組が相次ぎ初戦敗退。来月、オーストラリア・ゴールドコーストで開催される男女混合団体戦スディルマン杯で、日本チームの勝敗を左右する種目となる可能性が高いだけに、厳しい結果に終わった

その一方で、昨年11月の香港オープン以来2度目のSS出場となる小林優吾・松友美佐紀組が、予選2試合に続いて本戦1回戦もストレート勝ち。2回戦に進んだ

初戦敗退となった日本勢のうち、以下の選手が試合後、BadPaL にコメントした

奥原希望選手:ファイナルゲーム終盤、11-19から世界2位、インドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手を猛追し20-20で追いつく。しかし、次のサーブをネットにかけてしまい追撃が途絶えた。「久々に勝負できると思ったが…試合前から不安要素だったサーブ周り、大事な場面でミスが出た。ファイナルゲーム後半早々、8-11から8-16まで一気に点差を広げられたのは、欠けていた試合勘が要因。ただ、そこから開き直ると勝負できた。この3大会(インド、マレーシア、シンガポール)を通じ、肩を痛める前の自分の動きをとり戻すところまではできた。不安要素をつぶせばトップと勝負できることも分かった。3大会の課題を振り返り、ここから新たに勝負のスタート。次の大会、アジア選手権からは勝ちに行く

三谷美菜津選手:動きは悪くなかったが、相手につきあってしまった部分があった。もっと攻めの気持ちがあれば。向こうに流れがいった時など、どうすれば取り戻せるか、まだ迷いがある。五輪レース後、プレースタイルの変更に取り組んでいるが、まだいろいろとやってみているところ。負けた後、以前より前向きにバドミントンに取り組めている。女子シングルスでは山口選手と奥原選手の2人が抜け出している。追いつきたいし追い抜きたい。若い選手も下からきているが、焦りはない。正直、今は東京五輪まで見えていない。A代表にいて国際大会を回らせてもらっている。ひと試合ひと試合を大事にがんばっていきたい

福島由紀・廣田彩花組 : 気持ちは、前週の優勝からしっかり切り替えて試合に入れた。自分たちのプレーは所々で出せたものの、向こうがそうさせないようにしてきて十分対応できなかった。焦ってしまった部分もあった。前週の優勝も、今回の1回戦負けも自分たちの実力。次のアジア選手権では、自分たちらしいプレーができるようしっかり準備して臨む

渡辺勇大・東野有紗組:やっちゃいけない簡単なミスが多すぎた。(今シーズンここまで)結果の出た大会は勢いがあった。結果の出なかった大会でも、チャレンジャー精神を持たなければ。このままではダメ。スディルマン杯のメンバーにも選んでもらえない。やるしかない

日本選手1回戦の結果

【男子シングルス】 キダンビ・スリカンス(インド、世界28位)〈21-12,21-11〉西本拳太(世界74位※予選勝ち上がり)

【女子シングルス】 山口茜(世界4位)〈21-16,23-21〉チュン・ガンイ(香港、世界15位)、プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界2位)〈10-21,21-15,22-20〉奥原希望(世界10位)、ラッチャノク・インタノン(タイ、世界7位)〈8-21,18-21〉佐藤冴香(世界19位)、三谷美菜津(世界20位)〈21-15,22-24,17-21〉フィトリアニ(インドネシア、世界28位)

【男子ダブルス】 園田啓悟・嘉村健士(世界5位)〈21-8,21-16〉B.スミース・レディ/マヌ・アトリ(インド、世界25位)、小林優吾・保木卓朗(世界18位)〈21-12,17-21,21-15〉タン・チュンマン/オール・チンチュン(香港、世界30位)、ヤン・ポハン/ルー・チンヤオ(台湾、世界19位)〈21-15,19-21,22-20〉遠藤大由・渡辺勇大(世界54位)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-11,21-8〉サンジャナ・サントシュ/アラシ・サラ・スニル(インド、世界37位)、福万尚子・與猶くるみ(世界7位)〈21-18,21-18〉ツェ・インシュ―/プーン・ロクヤン(香港、世界51位)、米元小春・田中志穂(世界8位)〈21-11,16-21,21-19〉キム・ハナ/チェン・ユジョン(韓国、世界195位)、チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界4位)〈23-21,21-17〉福島由紀・廣田彩花(世界18位)

【混合ダブルス】 ルー・カイ/ホワン・ヤチオン(中国、世界4位)〈21-14,21-17〉数野健太・栗原文音(世界12位)、渡辺勇大・東野有紗(世界16位)〈21-15,12-21,13-21〉キム・ジェファン/イ・ソヒ(韓国、世界124位※予選勝ち上がり)、ニピトポン・プアンプアペト/ジョンコンパン・キッティハラクン(タイ、世界25位)〈23-25,11-21〉小林優吾・松友美佐紀(世界269位※予選勝ち上がり)

 

日本選手2回戦の対戦カード

【女子シングルス】 山口茜(世界4位)対スー・ヤチン(台湾、世界26位)、佐藤冴香(世界19位)対キム・ヒョミン(韓国、世界37位※予選繰り上がり)

【男子ダブルス】 園田啓悟・嘉村健士(世界5位)対ムハンマド・ライアン・アルディアント/ファジャル・アルフィアン(インドネシア、世界20位)、マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、世界2位)対小林優吾・保木卓朗(世界18位)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対アシュウィニ・ポンナッパ/ネラクリヒ・シキ・レディ(インド、世界47位)、福万尚子・與猶くるみ(世界7位)対ウン・ツーヤウ/ユン・ガティン(香港、世界50位※予選勝ち上がり)、チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界5位)対米元小春・田中志穂(世界8位)

【混合ダブルス】 ワン・チリン/リー・チアシン(台湾、世界46位※予選繰り上がり)対小林優吾・松友美佐紀(世界269位※予選勝ち上がり)

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