
スイスオープングランプリ(GP)ゴールドは14~19日、2019年世界選手権の開催地に決まったバーゼルで行われた。日本勢は、予選繰り上がりから準決勝まで進んだ女子シングルスの星千智選手が最高成績で、3年連続となる決勝進出者は出なかった
今大会、日本からは男子シングルスに5人、女子シングルスに2人、男子ダブルスに2ペア、女子ダブルスに1ペアがエントリー。ベスト8に届いた常山幹太、高橋沙也加、星のシングルス3人のうち、星選手だけが準々決勝を勝ち抜き、この種目では、◆2012年三谷美菜津◆13年橋本由衣◆15年高橋沙也加、山口茜――に続くベスト4入りを果たした

しかし準決勝では、16年アジアジュニア・世界ジュニア覇者、中国の19歳チェン・ユーフェイ選手に敗れ、◆15年栗原文音・篠谷菜留(準優勝)◆16年松尾静香・内藤真実(優勝)、福万尚子・與猶くるみ(準優勝)――に次ぐ、日本女子3年連続の決勝進出はならなかった
星選手はこれまで、下位大会インターナショナルチャレンジで女子ダブルスの優勝実績(16年3月ブラジル)はあるが、女子シングルスでは準優勝どまり。前回、シングルスプレーヤーとして出場したGPゴールド(16年3月ニュージーランド)では1回戦負けに終わっていた。今回の結果は、今後シングルスでも戦っていける可能性をのぞかせた
一方、決勝では、男子シングルス第1シードのリン・ダン選手が、全英オープンで不覚を取った同じ中国の後輩、シー・ユーチ選手をストレートで下し、2004、08年に次いでこの大会3勝目。今シーズン最初のタイトルをつかんだ。中国勢はほかに、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルスを制した
唯一、中国不在の決勝となった混合ダブルスでは、タイのデチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・タエラナッチャイ組が、インド(2016年1月)、韓国(16年12月)、タイ(17年2月)に続く4度目のGPゴールド決勝進出で初優勝を飾った。なお、デチャポン・プアバラヌクロー選手は14年世界ジュニア選手権男子ダブルス、サプシリー・タエラナッチャイ選手は10年ユース五輪女子シングルスで、それぞれ優勝した実績を持つ
準決勝の結果
【男子シングルス】
リン・ダン(中国、世界7位)〈21-17,21-17〉アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア、世界30位)
シー・ユーチ(中国、世界8位)〈18-21,21-17,21-15〉ワン・ツーウェイ(台湾、世界20位)
【女子シングルス】
チェン・ユーフェイ(中国、世界14位)〈21-13,21-17〉星千智(世界127位※予選繰り上がり)
フィトリアニ(インドネシア、世界30位)〈17-21,19-21〉チェン・シャオシン(中国、世界64位)
【男子ダブルス】
ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界6位)〈17-21,21-15,21-18〉ワン・チリン/チェン・フンリン(台湾、世界14位)
クリス・ラングリッジ/マーカス・エリス(イングランド、世界17位)〈9-21,19-21〉ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、世界35位)
【女子ダブルス】
チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界5位)〈21-12,21-14〉サラ・チューセン/マイケン・フォーゴール(デンマーク、世界21位)
ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、世界13位)〈22-20,21-19〉バオ・イーシン/ユー・シャオハン(中国、世界44位)
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、世界1位)〈19-21,21-13,19-21〉デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・タエラナッチャイ(タイ、世界11位)
プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界8位)〈17-21,21-19,21-16〉ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国、世界10位)
決勝の結果
【男子シングルス】 リン・ダン(中国、世界7位)〈21-12,21-11〉シー・ユーチ(中国、世界8位)
【女子シングルス】 チェン・ユーフェイ(中国、世界14位)〈19-21,14-21〉チェン・シャオシン(中国、世界64位)
【男子ダブルス】 ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界6位)〈13-21,21-16,21-15〉ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、世界35位)
【女子ダブルス】 チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界5位)〈21-16,21-15〉ガブリエラ・ストエバ/ステファニ・ストエバ(ブルガリア、世界13位)
【混合ダブルス】 プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界8位)〈17-21,15-21〉デチャポン・プアバラヌクロー/サプシリー・タエラナッチャイ(タイ、世界11位)