
SSパープルリーグ21日目、初戦に勝った荒木萌恵選手が2戦目に臨んだが、足を痛めて無念の途中棄権となった。リーグ戦最終日のこの日、10クラブの順位が確定し、トップに立ったムアルBCをはじめとする上位6クラブが、2月の決勝トーナメントで優勝を争う
この日行われた3試合のうち、第1試合「カポンBC対クランシティBC」に出場した荒木選手、初勝利を挙げた2日前に違和感を覚えた足に痛みが出て、第2ゲームを終えた時点でコーチ、チームマネジャーと短く言葉を交わした上で、自ら主審に歩み寄り、試合の続行不可能を伝えた

荒木選手は、「採ってくれたクラブに貢献しないと」と意気込んでいただけに、途中棄権という結果に終わったことに、試合直後は失望を隠せない様子だった。ただ、傍らに集まってきたチームマネジャーやコーチ、チームメイトらに励まされ、笑みを返していた。クラブはゲームカウント11対7で勝った

残り2試合は、いずれも上位のBUドラゴンズBCとプタリンジャヤBCが勝利した
このうち、BUドラゴンズの女子シングルスとして5勝1分けの好成績を収めたゴー・ジンウェイ選手は BadPaL の取材に応じた。昨年末のナショナルトーナメントに勝ってマレーシアナンバーワンとなり、今年はスーパーシリーズ(SS)を主戦場にしていくのか問うと、「SSで勝つにはまだ力不足。GPゴールドを中心に回ると思う」と答えた。自らが意識する最優先の課題は、昨年から変わらず持久力。そのためのトレーニングを集中して行っていると説明した。今年の目標については、「GPゴールドや、マレーシアで開催される東南アジア競技会シーゲームスで結果を残す。世界ランクは年内に20位を目指す」とした

パープルリーグはこの日で総当たり戦の全日程を終え、獲得ゲーム数の総計に基づく順位が確定した。1位はエースのイ・ヒョンイル選手ら韓国勢が引っ張るムアルBC。10クラブの中で唯一、9試合で獲得したゲーム数が100を突破した
ムアルBCのコーチ、ノバ・アルマダ氏に BadPaL が話を聞くと、年末から年始にかけて3試合に出場し、先に帰国した川上紗恵奈選手について、「サエナのパフォーマンスには満足。最後までいてほしかったが、スケジュールの関係で叶わなかったのは残念。もちろん来シーズンもぜひきてもらいたい」と答えた
ムアルBC以下、BUドラゴンズ、プチョンユナイテッド、プタリンジャヤ、アンパンジャヤ、プタリンの上位6クラブは、2月に行われる決勝トーナメント(準々決勝)に進む。1位ムアルと2位BUドラゴンズは初戦シードで準決勝から
一方、7~10位に終わったカポン、スルダン、バングサホークス、クランシティの下位4クラブは、順位決定戦にまわる
21日目の結果
◆カポンBC(4勝5敗)11―7クランシティBC(1勝8敗)
【男子シングルス(第2)】 リム・チウィン(台湾)3〈11-9,11-3,11-4〉0ムハンマド・ウマール・アルカタブ(マレーシア)
【女子シングルス】 荒木萌恵(日本)0〈8-11,8-11,0-11棄権〉3ティナー・ムラリタラン(マレーシア)
【男子ダブルス】 ヘンドラ・アプリダ・グナワン/モハド・ラジフ・アブ・ラティフ(インドネシア/マレーシア)3〈11-2,11-7,11-2〉0ロウ・ハンイー/タン・スウィーセン(マレーシア)
【混合ダブルス】 タン・チーティーン/ペク・エンウェイ(シンガポール/マレーシア)3〈11-8,11-7,10-11,11-10〉1ムハンマド・スフィユディン/タン・スエジョウ(マレーシア)
【男子シングルス(第1)】 トンヌアム・パンナウィット(タイ)2〈5-11,8-11,11-9,11-9,3-6※30分打ち切り〉3チン・ワイキン(マレーシア)
◆BUドラゴンズBC(8勝1敗)14―2バングサホークスBC(4勝5敗)
【男子シングルス(第2)】 ゴー・スーンフアト(マレーシア)3〈11-1,11-5,11-4〉0チアン・チンヨン(マレーシア)
【女子シングルス】 ゴー・ジンウェイ(マレーシア)2〈8-11,11-8,9-11,11-4※30分打ち切り〉2リー・インイン(中国)
【男子ダブルス】 マク・ヒーチュン/チューイ・カーミン(マレーシア)3〈11-10,11-4,11-6〉0ペイ・ティエンイ/ガオ・シアンチェン(中国)
【混合ダブルス】 タン・キアンメン/チョウ・メイクアン(マレーシア)3〈11-8,11-8,11-5〉0モハマド・シャズミル・イドハム/ジョイス・チューン(マレーシア)
【男子シングルス(第1)】 ウェイ・ナン(香港)3〈11-8,11-7,11-6〉0トミ・アジザン・マーブブ(インドネシア)
◆プタリンジャヤBC(4勝5敗)13―5スルダンBC(3勝6敗)
【男子シングルス(第2)】 ゴー・ギアプチン(マレーシア)3〈11-5,11-5,11-3〉0デレク・ヨウ(マレーシア)
【女子シングルス】 デン・シュエン(中国)3〈11-9,11-8,11-9〉0シェン・ヤビン(中国)
【男子ダブルス】 クー・ケンケット/オール・チンチュン(マレーシア/香港)3〈11-5,11-5,11-4〉0オン・ウェイクーン/シム・フォンハウ(マレーシア)
【混合ダブルス】 タン・チュンマン/ウーン・ケーウェイ(香港/マレーシア)3〈11-8,11-7,9-11,10-11,6-5※30分打ち切り〉2ウーイ・ジヘン/ヤップ・チェンウェン(マレーシア)
【男子シングルス(第1)】 コシット・ペトプラダブ(タイ)1〈3-11,11-7,6-11,6-11〉3ユー・チェン(中国)
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10クラブの確定順位と獲得ゲーム数
【1位=103ゲーム(7勝2敗)】ムアルBC~ソン・ジヒョン(韓国)、イ・ヒョンイル(韓国)、イ・ヒョジョン(韓国)、タン・ブンヒョン、チャン・ペンスーン、ズルファドリ・ズルキフリ、シモン・サントソ(インドネシア)、ビタ・マリッサ(インドネシア)、川上紗恵奈、ディオニシウス・ハヨム・ルンバカ(インドネシア)
【2位=97ゲーム(8勝1敗)】BUドラゴンズBC~トミー・スギアルト(インドネシア)、ウェイ・ナン(香港)、マルキス・キド(インドネシア)、イップ・プイイン(香港)、チャン・ヤンキット(香港)、チアン・メイフイ(台湾)、ゴー・ジンウェイ、ゴー・スーンフアト、タン・キアンメン/ライ・ペイジン
【3位=94ゲーム(6勝2敗1分け)】プチョンユナイテッドBC~チョウ・ティエンチェン(台湾)、ユ・ヨンソン(韓国)、ゴー・リュウイン、ワン・ツーウェイ(台湾)、タノンサク・センソ ンプーンサック(タイ)、高橋沙也加、リム・キムワー、チョン・ウェイフェン、アラムシャ・ユヌス(インドネシア)
【4位=93ゲーム(5勝4敗)】プタリンジャヤBC~クー・ケンケット、ウーン・ケーウェイ、ボディン・イサラ(タイ)、ソンポン・アヌンリタヤウォン(タイ)、タン・チュンマン/オール・チンチュン(香港)、ニピトポ ン・プアンプアぺチ(タイ)、デン・シュエン(中国)、ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア)
【5位=92ゲーム(5勝4敗)】アンパンジャヤBC~キム・アストルプ・ソレンセン(デンマーク)、ニチャオン・ジンダポン(タイ)、スッパンユ・アビヒンサノン(タイ)、ヒー・テリー・ヨンカイ(シンガポール)
【6位=87ゲーム(4勝4敗1分け)】プタリンBC~リー・チョンウェイ、ツァオ・ユンレイ(中国)、ゴー・ウェイシェム、イスカンダー・ズルカルナイン・ザイヌディン、ダレン・リュー、田児賢一、アンドレイ・アディスティア(インドネシア)
【7位=74ゲーム(4勝5敗)】カポンBC~アナース・スカールプ・ラスムセン(デンマーク)、ポーンティップ・ブサナプラサーツク(タイ)、ブサナン・ウンバンルンパン(タイ)、スコット・エバンス(アイルランド)、ムハンマド・ハフィズ・ハシム、ヘンドラ・アプリダ・グナワン(インドネシア)、サビトリー・アミトラパイ(タイ)、ティー・ジンイ、荒木萌恵
【8位=71ゲーム(3勝6敗)】スルダンBC~ツェン・ミンハオ(台湾)、ツァイ・チアシン(台湾)、リー・チュンヘイ(香港)、チェン・シャオフアン(台湾)、スーン・フィエチョ
【9位=59ゲーム(1勝8敗)】バングサホークスBC~ダニー・バワ・クリスナンタ/ヘンドラ・ウィジャヤ(シンガポール)、アナ・ロビタ(インドネシア)、スー・ヤチン(台湾)、リー・インイン
【10位=45ゲーム(1勝8敗)】クランシティBC~パイ・ユーポ(台湾)、フー・ビビアン・カームン、ウォン・デレク・ジリアン(シンガポール)