
SSパープルリーグ20日目、プタリンBCが男子シングルス世界ランク1位のリー・チョンウェイ選手を中国ツァオ・ユンレイ選手と組ませて混合ダブルスに起用したことで、会場は今シーズン最高の盛り上がりを見せた。ただ、クラブは田児賢一選手が初黒星を喫するなどして敗れ、順位を落とした

田児選手はここまで、プタリンBCの一番手として8戦中6戦に出場し、落としたゲームは1つだけという活躍で貢献してきた。しかし自身7戦目となるこの日は序盤から精彩を欠き、第1、第2ゲームを続けて落とす苦しい展開。ようやく流れをつかみ第3ゲームを取ると、第4ゲームは時計をにらみながら先行するタイのスッパンユ・アビヒンサノン選手に迫り、5-7から3連続得点で逆転に成功する
残り時間30秒を切ったところで次のプレーに入るが、失点し8-8で並ばれ、この時点で制限時間の30分が経過。同点で時間切れとなったため、決着をつけるためのワンプレーが認められ、田児選手は観客を沸かせたものの、最後はネット際から上げたロブが浅くなり、スマッシュを打ちこまれてジエンドとなった
田児選手は試合後、BadPaL に対し、「最後、あれで勝てていれば良かったが」と苦笑いを見せながらも、連戦の疲れが出たのに加え、「対戦相手が良かった」と率直に負けを認めた

プタリンBCは女子シングルス、男子ダブルスでも敗れ、ゲームカウント2対9でこの試合の負けが確定した。ただ、次の混合ダブルスには今シーズン初めて、リー・チョンウェイ選手を投入。しかも、ほかでは見る機会のない混合ダブルス元世界1位のツァオ・ユンレイ選手とのペアリングとあって、会場は熱気に包まれた
対戦相手のシンガポールのヒー・テリー・ヨンカイ/タン・ウェイハン組も世界ランク16位のトップペアだが、チョンウェイ/ユンレイ組が個々の技量と即席ペアとは思えぬコンビネーションを見せ、会場を埋めた観客を魅了するプレーを織り交ぜながらストレート勝ちを収めた
チョンウェイ選手はかつて、インドのプロリーグで、デンマークのティネ・バウン選手と組んで、混合ダブルスに出場。この時も勝利していた
なおプタリンBCは、前回の試合で故障を抱えていたイスカンダー・ズルカマイン・ザイヌディン選手も敗れ、結局、混合ダブルスの1勝のみにとどまり、アンパンジャヤBCに抜かれ、この時点で3位から4位に順位を落とした

暫定1位ムアルBCと同2位プチョンユナイテッドBCとの頂上対決は、ムアルが快勝。第4種目までにゲームカウント10対5とし勝負を決め、10クラブの中で唯一、獲得ゲーム数が100を超え、首位でリーグ戦を終えた
ただ最終種目の男子シングルス(第1)で、2日前の初戦に敗れたプチョンユナイテッドのエース、台湾チョウ・ティエンチェン選手が、ここまで7戦負けなしできた韓国イ・ヒョンイル選手に勝利。「何とか1勝できた」と試合後、BadPaL に対し、安ど感を示した
もうひと試合は、BUドラゴンズBCがプタリンジャヤBCに勝ち、それぞれ5位と6位につけた
20日目の結果
◆プタリンBC(4勝4敗1分け)5―12アンパンジャヤBC(5勝4敗)
【男子シングルス(第2)】 田児賢一(日本)1〈4-11,5-11,11-5,8-9※20分打ち切り〉3スッパンユ・アビヒンサノン(タイ)
【女子シングルス】 リム・インフン(マレーシア)1〈3-11,11-7,3-11,6-11〉3ホー・エンメイ(マレーシア)
【男子ダブルス】 アンドレイ・アディスティア/ウォン・イアン・ジェムシエン(インドネシア/マレーシア)0〈4-11,8-11,10-11〉3ルキ・ヌグロホ/ムハンマド・シャワル(インドネシア/マレーシア)
【混合ダブルス】 リー・チョンウェイ/ツァオ・ユンレイ(マレーシア/中国)3〈11-6,11-8,11-4〉0ヒー・テリー・ヨンカイ/タン・ウェイハン(シンガポール)
【男子シングルス(第1)】 イスカンダー・ズルカマイン・ザイヌディン(マレーシア)0〈7-11,7-11,2-11〉3リー・チュクイウ(香港)
◆ムアルBC(7勝2敗)11―8プチョンユナイテッドBC(6勝2敗1分け)
【男子シングルス(第2)】 ズルファルディ・ズルキフリ(マレーシア)3〈11-5,11-7,11-3〉0チョン・ウェイフェン(マレーシア)
【女子シングルス】 ソニア・チア(マレーシア)3〈4-11,11-3,11-2,11-8〉1パン・ルー(中国)
【男子ダブルス】 テオ・コクシアン/テオ・イーイ(マレーシア)1〈5-11,4-11,11-8,6-11〉3リー・ジェフエイ/リー・ヤン(台湾)
【混合ダブルス】 チャン・ペンスーン/イ・ヒョジョン(マレーシア/韓国)3〈11-2,10-11,11-6,11-9〉1リム・キムワー/シェボン・ジェミー・ライ(マレーシア)
【男子シングルス(第1)】 イ・ヒョンイル(韓国)1〈9-11,8-11,11-7,1-8※30分打ち切り〉3チョウ・ティエンチェン(台湾)
◆BUドラゴンズBC(7勝1敗)13―8プタリンジャヤBC(4勝4敗)
【男子シングルス(第2)】 ゴー・スーンフアト(マレーシア)3〈11-6,11-9,10-11,1-0※30分打ち切り〉1ゴー・ギアプチン(マレーシア)
【女子シングルス】 ゴー・ジンウェイ(マレーシア)3〈11-6,11-6,3-11,11-5〉1デン・シュエン(中国)
【男子ダブルス】 マク・ヒーチュン/チューイ・カーミン(マレーシア)2〈11-4,9-11,9-11,11-10,3-4※30分打ち切り〉3クー・ケンケット/オール・チンチュン(マレーシア/香港)
【混合ダブルス】 タン・キアンメン/ライ・ペイジン(マレーシア)3〈3-11,11-9,11-10,7-4※30分打ち切り〉1タン・チュンマン/ウーン・ケーウェイ(香港/マレーシア)
【男子シングルス(第1)】 ウェイ・ナン(香港)2〈10-11,11-8,11-6,5-6※30分打ち切り〉2コシット・ペトプラダブ(タイ)